かりそめの幸せ
彼の単身赴任先に遊びに行った。
3ヶ月ぶりの再会。迷ったけど、こうするしか会う方法が思いつかなかった。
そして後悔した。
ベッドで抱き合って、知らない間にピアスが片方行方不明に。
それを必死に探す彼。
ああ、家族に見つかったら困るよね。
見つけて安堵してる彼を見て、見つからなければよかったのにと、一瞬意地悪な気持ちがよぎった醜い私。
午前中から夕方までゆっくりまったり過ごして、やっぱり彼といるときの幸福感は何ものにも変え難いと再確認したけど、もう二度とここには来たくないと彼に告げた。だって、まるで同棲しているみたいな錯覚に陥って、帰るのが辛すぎる。
私は、一体いつになったら彼を卒業できるのだろう。
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