終わりの予感

今回は、過去イチ、もう無理だと思った。
彼が私より家族を優先するのは仕方のないことで、受け入れているつもりだった。
だから、以前から会えるかもしれないと思っていたGWのとある日に、娘が赴任先に来るという理由でデートを断られたときは、がっかりはしたけど、すんなり諦めた。年頃の娘が父に会いに来るなんて、仲の良さにちょっと妬けたけど。
それなのに、その後、やっぱり娘は忙しいみたいで来ないことになりました。どう?と再び誘いがあった。ちょっと待って。そもそも彼の方から娘に声を掛けたってこと?私と天秤に?いや、その天秤のおもりは娘の方が重い。このニアミス感がたまらなく嫌で嫌で嫌で、傷ついたことを彼に伝えた。GWは会わないと。意地を張らずに会えば楽しく過ごせたのかもしれないけど、どうしても無理だった。なぜこんなに嫌な気持ちになったのか。それは、普段は別の次元でとらえている彼の家族をリアルに感じたから。

彼からは、一言、分かりましたの返信。
私が会わないことは分かっても、なぜ会わないかは分かってない。分からないだろうな。

こんなに嫌な思いをするくらいなら、もう会わなくてもいいかな、と初めて思った。私のこの考えはおかしいだろうか。傲慢だろうか。
私のこの気持ちを彼に伝えるべきか。
5年も続けてきたのに、終わりはこんなにもあっけなく訪れるのか。
ここで終わって後悔はないか。
もうしばらく自分に聞いてみよう。

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