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先祖代々持っているの山林の事

我が家の事を書きます。紀伊半島の南のほうにある田辺市というところに家があります。お寺に過去帳が残っているので、5代ぐらい前までは遡れますが何となく商売をしていた、ということぐらいしかわかりません。NHKのファミリーヒストリーに出てみたいです。

先祖はもともと商売をしていたようだ、ということですが、どういった経緯で山林を持ち始めたのか、正確なことはわからないのです。おそらく、始まりは炭焼き山(炭薪林)として山林を購入し、木(ウバメガシとか)を伐採して炭焼き職人さんに炭を焼いてもらい、家のある街に運んできて、販売していたようです。昔(たぶん1950年代ぐらいまで)は家の周りは炭の倉庫だらけだったようです。紀州備長炭です。儲かったと思います。

炭焼きのために木(ウバメガシとか)を伐採してしまったので、山には何もなくなってしまいます。なので、そのあとにスギやヒノキを植えていっています。いま僕の家が持っている山はそうした経緯の山林がほとんどのようです。いま、木は大体30年生から50年生ぐらいが中心です。

祖父以前の時代は、住宅需要の受け皿として木材が必要だったので、木材の価格はとても高く、山主で、森林の管理をすることで十分に暮らせる時代でした。切ったら儲かる、そして植える、がうまく回っていた時代です。しかし、外材の流通が増えてきたこと、住宅に木材が使われにくくなることを見越して、林業の時代(山主が食べていける時代)はそんなに長く続かないだろう、いずれは木材需要の落ち込むことは目に見えていた、ということで父は東京の大学を出て大企業に勤めました。僕は父の転勤であちこちに暮らしたので田辺では育っていません。田辺では幼稚園にちょっと通ったぐらいです。

父は50代で実家に戻って今は所有山林の管理と地域の仕事をしながら生活しています。

そして僕も、いずれは家に帰って山林を活用して生活できるようにしたいと思いながら20代から30代を経て、40代に突入してしまいました。

これから、小規模(50haぐらい)山主として、やってきたこと、考えていること、やっていきたいことを書いていきたいと思います。

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めちゃくちゃマニアックなはなしを読んでいただきありがとうございます。ぼくみたいな小規模山主が考えていることを通して、日本の森林が持つ課題に興味を持ってもらえると嬉しいです。