見出し画像

《共通》情報の分析で人生が変わる理由(Part③)

【自己紹介の記事をまだ読んでいただいていない方へ】
※全ての記事に関係する重要な内容を含むので、先に自己紹介からお読みください。

https://bit.ly/3RfkAfj


こんにちは! 就活トレーナーChen〈ちぇん〉です。

今回はPart②に引き続き、就活や転職に欠かせない情報収集についてお話ししていきます。

Part①、②をまだ見ていない方は、ぜひ先にチェックしてください。

《共通》情報の分析で人生が変わる理由(Part①)はこちら!

https://note.com/preview/na2663d797c15?prev_access_key=f78833f22f03e832dda8eba8dc877d4b




Part①、②では主に情報収集と分析についてお話ししていましたが、Part③では就活や転職を例に、情報収集で注意するべきことについてお話しします。


情報には、自分で収集する以外に、提供される形で手に入れることができるものもあります。


そういう情報は無料であることが多く、コストがかからない分、その情報が自分にとって有益か無益か事前にあまり考えずとも、とりあえず、という気軽な感覚で入手することができます。


しかし、他者から無料で提供される情報やアドバイスには、また別のリスクが潜んでいることに十分注意しなければいけません。


それが一体どういうことか、就活を例に想像してみましょう。


☆情報の背景と構造を理解する



例えば、有名なブロガーや就活サイトを運営する企業は、ブログや就活ニュースで就活生向けに多くの就活情報を発信してくれています。


就活アプリは無料でインストールできるのに、オススメ企業の求人情報を毎日のように送ってくれたり、エントリーシートや履歴書を簡単に作成してくれるサービスまであります。



本屋で広辞苑より分厚い情報誌や紙の履歴書を買ってくる必要もなく、スマホで応募から内定まで完結できるのはめちゃくちゃ便利ですよね。


でも、ちょっと考えてみてください。


就活アプリの運営企業は純粋な親切心で、全国の顔も知らない就活生の人生と就活を応援するために、何億円もかけてアプリやシステムを運営し、情報を届けてくれているのでしょうか?


そんなわけはないですよね。
企業には株主や従業員がいて、利益を出さなければ存続できません。


ごく一部のケースを除き、企業が業務として行うことは、必ず売上につながる仕組みがあります。

もちろん、過程であなたも利益を得ることもありますが、そうじゃないとあなたから見向きされないからです。


人材ビジネスでは、人材を採用したい企業に向けて

掲載費用、求人情報の表示場所・回数・順番、スカウトの送信回数、ページの情報量や大きさ、採用成功時の成果報酬、、、

などが、いわゆる課金要素になっています。

新卒生を採用したい企業は、採用したい人数に応じたプランで、求人の掲載を申し込みます。

就活サイトの運営企業は、掲載費として掲載1社あたり月額で約10万〜100万以上のお金を得ています。


(転職も同様で、毎月の掲載費とは別に、採用成功時の成果報酬で数十万〜数百万が動きます。)

システムを1度作ってしまえば、維持費は基本的に大きく変わらないので、求人を掲載してくれる会社が増えるほど利益が大きくなります。


つまり就活サイトは、学生が登録してくれるほど、営業先の企業に対して

”うちにはこれだけの就活生が登録しているから、掲載したら多くの応募の中から優秀な人材を採用できますよ”

というアピールができ、掲載企業が増えるほど就活生に対して

”うちにはこんなに多くの求人があるから、あなたに合った会社に就職したいなら登録したほうがいいよ”

というアピールができます。


これが連鎖的に成長することで、今や就活は代表的な数社によって完全にプラットフォームビジネスとなり、企業も就活生も囲い込まれて、この仕組みを使わないとまともに採用・就活できない状況になっています。


就活サイトを運営する企業は、あとは毎年、このお金を生み出す仕組みにターゲット(就活生)を誘導するだけで売上が上がるので、内容や手法に工夫を凝らして、就活生を集めるべくサービスや情報を発信しています。



その情報提供の終着点、そして最優先はあくまで企業の利益であることは、当然あなたが理解しておくべきことです。


(※もちろん、自社の売上ばかりでなく真剣に学生の就活成功を願ってサポートに取り組むサービスがほとんどですが、”あなた個人” に焦点を当てるには限度がありますよね)


それを理解していないと、用意された情報という線路に乗って運ばれたあなたは、気づいた時には自分の目的地から遠く離れたところに降ろされていた、ということになりかねません。


これは決して会社やサービスが悪いのではなく、使う側がどのように理解してどう使うか、という問題です。



例えば、あなたに来るスカウトやオススメ企業の求人は、確かに設定した条件に近いものを送ってくれて、”気になる” や ”エントリーする” を押すだけで初期の選考が進んでいくので、自分で企業を探す手間が省けて楽かもしれません。


しかし、オススメで送られてくる企業選定条件に、
普遍的な価値観による ”優良性” はあるかもしれませんが、

あなた個人にフォーカスした

"成長"

"やりがい"

 "幸せ"

は入っていません。


また、広告という商品の特性上、掲載費として多くの月額を払っている企業の求人ほどスカウトやオススメ、表示順が上位になるなど多くの就活生の目にとまる仕組みになっています。


オススメ機能を利用していると、アプリの向こうにいる親切な誰かが、あなたのために求人を厳選して送ってくれているような感覚になります。


しかし残念ながらそれは錯覚です。


条件検索などを工夫して自分で探してみると、より魅力的に感じる募集がすぐに見つかることに気づくと思います。

さらに言えば、
自分の人生と将来を真剣に考えながら就活を進める中で、希望の条件は変化していくものです。

受け身のまま就活を続けるだけでは、それに気づく機会すら失ってしまいます。

後で気づいて後悔しても、過ぎた時間と失った機会は戻らず、誰も責任を取ってくれません。


学生という立場を離れる時、1番の環境変化は、あなた個人の利益を優先してくれる世界が消えることかもしれません。


資本主義の社会では、自分の利益は自分で確保し、維持していかなければならない。


これが、情報の背景を理解しなければいけない理由です。


必要な情報は活用しつつ、本来の自分の目的を見失わずに済むからです。


背景を理解して活用することで、サービスや情報はあなたの強い味方になるでしょう。


☆善意のアドバイスにもリスクはある


一方で、家族や親戚、親しい友人や教授からのアドバイスは、あなたのためを想った純粋なものかもしれません。


しかし、意見というものはその人の価値観・経験・知識に強く影響されるので中立とは言えませんし、その人の解釈に偏っていることがあります。


成功や幸せには色々な形があるのですが、現状にある程度満足している人は、自分が目指して手に入れたものが一番だと信じています。


ですから、人にアドバイスをするとなると、自身の経験を元に話を展開するのは当然です。相手を大切に思うほど、失敗してほしくないと思うほど。


ここで注意すべき点は、せっかくの純粋なアドバイスも、十分な知識を持った上で客観性を意識して伝えなければ、結果的にただの価値観の押し付けでしかなく、相手にとって必ずしもベストなアドバイスになるとは限らないということ。


そして、時代が変われば環境も変わるため、知識の鮮度によっては現在の状況でそのアドバイスが役立つとは限らないということです。


うーん、、、


では結局何を信じればいいのか?


そんな時、自分で情報収集し、自分で判断し、自分で決めるという自責思考だけが、前を向いて進む力になります。


言うのは簡単だけど、実際そうはいかんのよ、、、


って思いますよね笑


私もそうでした。

ここで1つお伝えしたい概念があります。


☆見える世界を広げていく



視座(しざ)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?


辞書的には

 ”物事を眺め、それを把握するときの立場”

と説明される言葉で、視座が高いほど物事を客観的かつ広い視野で見ることができる、という意味で使われます。


たとえ同じものを見ていても、その人の経験と知識によって感じることは全く違います。


すると当然、生まれる思考も判断も違ってきます。


有名な風刺画があるのですが、これがまさに視座の概念をよく表していると思います。

この風刺画では本が経験や知識を表しています。
左の男にとっては、壁に描かれた平和な景色が彼の世界の全てで、壁の向こうにどんな世界があるかなんて想像もできません。


勉強したり行動して知識が増えると、真ん中の男のように、今まで見えなかったものが見えてきます。もちろんいい事ばかりではありません。


そして右の男のように努力と知識をさらに積み重ねると、課題を解決した先のさらに違った世界が見えてくるのです。


何が言いたいかというと、

初めて遭遇した課題を解決するためには、立ち止まって頭を悩ませるのではなく、行動によって新しい経験や知識取り入れることが必要


ということです。


いきなり全てを正確に判断できる人はいません。


だからこそ不安でも立ち止まらず、1歩ずつでも視座を高めていくことで、自然と自分の判断に自信を持てるようになります。


しかし、これは残念ながら一朝一夕で身につくものではなく、今まさにさし迫った就活に向き合う皆さんに、パッケージとしてお届けできるものではないのです。


就活で最善の結果を出すために、入社後の経験や知識が必要というような矛盾。


ゲームなら詰んでますよね(苦笑)



残念ながら、このような理不尽な状況は人生において珍しくありません。


そんな時、自分一人の力では文字通り ”詰み” であり、諦めるしかない。


しかし、他者からの情報がそれを解決します。



そして、安心してください。
今回は私が10年かけてやっておきました。
(しかも実践・実体験したデータ付きです!)


、、、少し大げさに言ったのは、
私が提供する情報はそういうものだと理解していただきたいからです。


このような、自分の代わりに体験した人の情報を利用することは、読書と同様にタイムパフォーマンスが最強の、視座を高める手段の一つです。


体系化された誰かの人生10年分の知見を、あなたはたった数時間で追体験できるのですから。


最後に、一点だけ注意していただきたいことがあります。


このコンテンツはなるべく事実ベースの内容に解説を加えていますが、個人が発信している以上、どうしても私の価値観というバイアスを避けることはできません。

前提としてそれを理解していただきたいと思います。


当然ながら、発信する内容の全てが皆さんにとって腑に落ちることはないでしょうし、全く別角度の意見や反論もあると思います。


もとより、テストのように全員に共通の正解はないですからね。


皆さんには、今回の記事の内容を実践する第一歩として、
まずは私の発信するコンテンツを "答え" ではなく "材料" として、
踏み台にする意識で利用し、就活に取り組んでいただけたら幸いです。


長くなってしまいましたが、このシリーズはここまでにしましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました!


それではまた、次の記事でお会いしましょう!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?