シェフ渡辺

世界中探してもなかなかお目にかかれない仕事のシェフをしてます。 食と映像に関わる様々な…

シェフ渡辺

世界中探してもなかなかお目にかかれない仕事のシェフをしてます。 食と映像に関わる様々な仕事に携わる傍ら、日々の中で食べたり作ったりして心を動かされたもの(要は美味しいもの)をこのページに記録として残したいと思っています。

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  • 幸食記

    自分へのフィードバックとして、覚えておきたい食事の記録。

  • 日々の食卓

    我が家の食卓事情を赤裸々に綴ります。

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    心を動かされた食事のお話。

最近の記事

ノスタルジア

子供の頃、台所の入り口に立って、祖母が料理をするのを見ているのが好きだった。 ただ好きで見ていたのかと言われれば、少し違うようにも思う。 あれはきっと、お腹が空いてしまって『早くご飯が出来ないかなぁ』という思いと、いつも食べているものがどの様にして出来るのだろう?という好奇心から来る思いとが半々ずつ、自分をそうさせていたのだろう。 私の子供時代の家庭事情は少々複雑なところがあり、小学校3年生から実家を出て一人暮らしをするまでの間は、ほぼ毎日、祖母の作るご飯を食べていた。 祖

    • 2020年11月 幸食記②

      ●宮崎市 東南アジア料理 狙いをつけて行ったお店が、時間によりランチ終了となっていた。 店主に『他に良いお店はないですか?』と尋ねると、斜め前の日当たりの良い建物を指して、 『あそこの2階のお店は評判良いですよ。』 と教えてくれた。 勧められるままに伺ってみたのだが、これが “ 大当たり‼︎ ” ラクサが既に売り切れていていただけなかったのは残念だったが、 チキンライス、ココナッツカレー、パッタイをオーダーし、 そのどれもが都内でもなかなか食べれないような逸品であった。

      • 2020年11月 幸食記①

        ●自宅 牛蒡づくしのお弁当 この日は小冊子撮影用にお弁当を作った。 お題は牛蒡づくし。 メニューはごぼうの炊き込みご飯のおにぎりに、ごぼうの唐揚げ、牛ごぼう、ごぼうサラダ。 季節のものをふんだんに使って料理を作るのは楽しい。 機会を与えてくれた友人に感謝。 ●柏駅 中華料理店 家族で買い物前にランチへ。 各々が好きなメニューを一品オーダーし、みんなで取り分ける事に。 手前左から、牛肉おこげご飯、サンラータン、五目あんかけ焼きそば。 子供の頃からある名店は、どれを食べても

        • 日々の食卓② ●厚切りポークソテー

          2日ほど前のことだ。 いつものスーパーに行くと、豚ロースの塊が特売になっていた。 格好良く脂の乗った厚さ8cmほどのそれを手に取って眺め、カゴに収めた。 冷蔵庫のチルド室から取り出して3cm弱の厚さに切り出し、しばし常温に慣れさせた後、脂身と赤身の間の筋を数カ所切り、肉たたきで両面を叩いてから米粉を軽くつける。 これで下ごしらえは完了。 少し多めの油をひいたフライパンに、くし切りにした玉ねぎと一緒にのせて、遠赤外線コンロの上で強火にかけた。 焼いている間にキャベツの千切

        ノスタルジア

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          日々の食卓① ●月見雪見うどん

          最近は布団の中が心地良くて、休みの日はついつい長居をしてしまう。 起き出して大したこともしないうちに、いつの間にか時計の針は真上を超えていた。 特別にお腹が空いている訳では無かったが、身体を温めようと思い、うどんを作り始める。 昨日買っておいた大根と茎わかめが脳裏に浮かんだ。 うどんを茹でるための湯を沸かしながら、うどん出汁を作る。 我が家の出汁は市販のだしパックと塩が味の基本だ。 そこに薄口醤油、日本酒、みりん、わずかな量の砂糖を隠し味として加えて整えると、味も色も関西風

          日々の食卓① ●月見雪見うどん

          新宿御苑前駅 真鯛と蛤の塩そば

          西武新宿駅に着いたのは14時15分。 今日の目的は新宿御苑周辺の散策と写真撮影。 そしてお目当てのお店でランチを取ること。 お店のラストオーダーは14時半。 携帯の時計を見ながら足早に歩き、5分前にお店に着いた。 しかしお店に着いてみると、立て看板に 『本日のランチは終了しました』の貼り紙がされていた。 こんなこともあろうかと、事前に調べていたお店がもう一軒。 さっさと足を右に向けて靖国通りを横切る。 5分ほど歩くと、少し暗めの路地裏にそのお店はまだ営業していた。 お店の

          新宿御苑前駅 真鯛と蛤の塩そば

          日暮里駅 味噌煮込みうどん

          仕事に使用する道具を見に行くついでに、食事をしようと日暮里へ。 遅くに起きて、今朝はやけに寒いなと思い、天気予報をみると雨。 最高気温は一桁台。 ゆっくりと熱いシャワーを浴び、身支度をして家を出たのはお昼をまわったところだった。 暖かい格好をしてきたつもりだったが、 なかなかに体が冷える。 日暮里に着き、お目当ての店に向かって歩きはじめると、駅前のビル街を通り抜ける風が、やたらと堪えた。 5分も歩くと可愛らしい小さな紺の暖簾が目に留まる。 ちょうど1人が通り抜けられる程度

          日暮里駅 味噌煮込みうどん