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日々の食卓② ●厚切りポークソテー

2日ほど前のことだ。
いつものスーパーに行くと、豚ロースの塊が特売になっていた。
格好良く脂の乗った厚さ8cmほどのそれを手に取って眺め、カゴに収めた。

冷蔵庫のチルド室から取り出して3cm弱の厚さに切り出し、しばし常温に慣れさせた後、脂身と赤身の間の筋を数カ所切り、肉たたきで両面を叩いてから米粉を軽くつける。
これで下ごしらえは完了。

少し多めの油をひいたフライパンに、くし切りにした玉ねぎと一緒にのせて、遠赤外線コンロの上で強火にかけた。

焼いている間にキャベツの千切りを作る。
ポークソテーの相棒は、私の中では圧倒的にコレだ。
食感が良いように細く刻み、冷水につけてパリッとさせる。
冬場の水仕事は辛いが、こういう時は都合がいい。

少しだけ上に反ったロースを裏返すと綺麗に焼き色がついている。
下になった面が程よく焼けた頃合いをみて、一旦肉を火から下ろして休ませる。
フライパンに残った余分な油を捨ててからロースを戻し、再び火にかけてから調味料類とバターを投入。
すぐにバターはその形を失くし、全体が混ざり合って美味そうなソースになった。

少し温めた皿の上に良く水気を切った千切りキャベツとロースをセットし、煮詰めてツヤツヤと輝くソースをナイアガラのようにかける。
一緒に焼いた玉ねぎをのせて、メインメニューの準備が完了したところで、幸せの呪文を口にする。

『 いただきます!』

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