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分かってほしいと願い苦しむ自分を卒業するには | 自省録#4

こんばんは。もう冬ですね。

さて、また#2からの続編です。謎にシリーズものになってしまいました。

自省録#2からずっとつつき回してる課題があり、それがこちらです。

【課題】分かってほしい!と強く思ってしまう気持ちを手放したい

個人的に、超切実に悩んでた課題です。
これをトピックに、これまでに2つほどnoteを書きました。

人は他人の痛みを本当の意味で理解できない | 自省録#2” では、この欲求って実際叶えられんの?っていう実現性の観点で。

なぜ「分かってほしい」のアリ地獄にはまってしまうのか | 自省録#3” では、なんでこんな気持ちが生まれんの?っていうWHYの観点で。

そしてどれもこれもひんやりした話ばっかりでした。現実冷たすぎな。

じゃあこの元凶をどうすればいいんでしょうか?
どうすれば、分かってほしいのに...の苦しみから解放されるのでしょうか?
それを今回まとめました。

休職してた時、腐るほど考えて、やってみて。
その実体験をもとに、効果あった!って思ったことを、大きく2つ、綴ろうと思います。

①応急処置編
②根本解決編

です。

あくまでも、使えるかも!と思ったところだけ、参考にしてもらえると嬉しいです。


<分かってほしいと思ってしまう欲求を手放すためにできること>

①応急処置編
自分が「分かってほしいと思っている」こと自体をまず認識する

②根本解決編
・(①ができるようになるために)自動思考・感情の動きを観察する訓練を行う
・理性的な自分が、感情的な自分の一番の理解者になってあげる
・自分を大切にすることの重要性に気づく


①応急処置編

自分が「分かってほしいと思っている」こと自体をまず認識する

分かってほしい、、苦しい、、うおあああ!
って時の応急処置です。痛み止め的手法です。

そしてその応急処置が、

「自分が今何を考えてる・感じてるのか」に気づくこと

これでした。
これが、強い感情による苦しみから逃れるためにもんのすごく大事なんだってことに気づいたんです。

これは、感情から距離を取ることができるからです。
感情や、思考を"認識する"ことで、感情脳→理性脳にシフトすれば、激昂した感情もスッと薄まる感じがする。

自分を痛めつける負の思考は、光の速さでモンスターになって暴れ倒すので、ASAPで手を打った方がよいわけです。
感情モンスターに飲み込まれてしまう前に。

その"救出ボタン"が、「感情を観察すること」でした。

今私はすごく悲しみを感じてる。
今私はイライラしてる。
今私のメンタルは落ち込んでる。

こういう感情をただ観察するのです。そのままを描写するイメージです。

実際私はこれにすごく救われて。
本当に。すごく。ものすごく!

苦しかった時の私は、
無意識的に感情に飲み込まれすぎてました。
モンスターにどうぞどうぞと頭を差し出してたようなもんです。

この現象が、無意識の世界でなされていることを知らなかったのです。

だから、意識も何もしてないと、どんどん勝手に感情モンスターが暴走して、脳全体を支配して、理性が押し潰されて...

この状態を、アメリカの心理学者ダニエルゴールマンは"情動のハイジャック"状態と呼んでます。

その情動のハイジャックを防ぐための応急処置が、脳内の状況を"認識する"、ということでした。


そう、理性を使って、感情を認識すること、それが感情をコントロールすることだったのです。

どうやって理性を発動させられるか

自分の思考や感情ってどうやって認識するのか...?

これはもう頑張って意識するしかないんですが、慣れるまでは気づいた時に”合いの手を入れる”ことが効果的なようです。脳科学者の茂木さんもこの方法を提唱してました。

「あ、自分今こう感じた!」とか、「今こんなこと考えた!」とか、気づいたタイミングで毎回合いの手を入れる。
いやまた考えとるやないか!でもいいし、はいまた考えた〜!とか、とにかく自分が好きな合いの手でいいです。

ポイントは、言葉にすること。
言葉は理性!言葉を使うことで理性脳を稼働させるのです。

最初は本当に気をつけてないとすぐ思考と感情の沼にズブってるんですけど、実際これをするようになってからは、私はすごく楽になりました。

たとえ苦しかったとしても、ふっと思考を認識した途端、その苦しみがすーっと引いていく感じがするんです。
感情から距離を取るとこんなに楽になるらしい。
人体って本当に不思議。

とにかく、自分が「分かってほしい」と枯渇していることをまず把握する。言葉を使って。

これによって、苦の感情から強制的に距離を取れる。だじゃら楽になる。
そういう理屈です。


ただ、この感情離脱ボタンを押せるようになるには、感情や思考に”気づける”ような脳の使い方がちゃんとできないと結構難しくて。

気づくためには理性を司る領域がしっかり働いてる必要があるのですが、強い感情によるストレスが原因で、その領域の働きが弱くなってしまうようです。
こういう状態だと、意識しようとしても限界があったり。

だから、訓練をするしかないんです。最初はしんどいけど。でもなんとかこらえて。
そのトレーニングが②です。

②根本解決編

ここからは根本解決編です。

自動思考・感情を観察する訓練を行う

とにかく理性を働かせられる脳に鍛え上げる!

この訓練のキーワードは、"観察" です。
そして重要なのが、NO JUDGEです。

仏教がものすごく参考になりました。やはり、賢人は賢人です。
自分の感覚や思考を、ただ観察する訓練を行うのです。

その方法例はこちら。

マインドフルネス、瞑想、歩行禅、散歩

例えば、歩行禅で自分の感覚を観察する場合。
鳥の鳴き声が聞こえたら「鳥の鳴き声が聞こえる」と、風を感じたら「風を感じる」みたいに、自分の感覚を観察し、逐一言語化するんです。
そういう時間を作るのです。

思考の観察も一緒で。

明日の朝ごはんなに食べようかなー
今日上司に言われた言葉って、こう言う意味なのかなー
みたいに、知らないうちに勝手に脳は色々考えている。。
んですが、そういう自分の頭の中を俯瞰的に観察する時間を、意識的に作るのです。

私はよく公園で歩行禅をします。
面白いくらいにどうでもいい思考が頭を飛び交ってます。が、結構スッキリします。そして面白いです。観察する力をつけると、こんなにも感情から距離を取れるんだと感動します。

あくまでも観察だけってことが大事する。
ジャッジ(判断)することなく、ただ観察する。描写する。

判断なしの観察を例えると、

ジャッジあり:また今日の仕事の失敗のこと考えてるわ。自分どんだけ引きずるんよ、そういうとこだめだよな。ああだこうだ・・・
ジャッジなし:また今日の仕事の失敗のこと考えたな。(以上!)

こんな感じですかね。

そしてこの”観察癖”を、少しずつ自分に染み込ませていくのです。
そうすれば、意識しなくても、あ、また考えた!ってだんだん気づきやすくなって、感情からうまく距離を取れることができるようになるのです。

理性的な自分が、感情的な自分の一番の理解者となる

これも根本解決のための手法ではありますが、これは、根本解決と応急処置の二面性をもちます。

【根本解決】
過去に満たされなかった自分の行き場のない気持ちをリリースする
【応急処置】
心にダメージを負った自分をすぐさま癒す

私は、"自分"というのは、2人いると思ってます。

1人は、色々考えちゃったり、感じちゃったりする自分。生来的で感覚的な自分。
もう1人は、理性的な自分。

どっちかが正しいとかじゃなく、どっちも本当の私です。

ただ、感覚的な自分は、とても生物的で、感情的です。赤ちゃんみたいなもんです。
で、理性的な自分は大人になった自分です。

なので、理性的な自分が、感覚的な自分の一番の理解者になり、優しく声をかけてあげるのです。特に苦しい!となった時とか、自己否定的になった時は、感覚的な自分が泣いてる状態です。

自分(理性的)が一番の味方で、最高のパートナーになるのです。

そもそも、「分かってほしい」と強く感じすぎて苦しくなるのって、子どもの頃その欲求が満たされないまま大人になってしまったって感じがしてて。

体は大人になったけど、心の時は子どもの時から止まったまま、という感じ。

だから、大人になった今、私が、その満たされなかった私の心を満たしてあげるのです。

それができるのが大人です。
知性があるからです。知性・理性はそのために使うべきなんだと思います。

そもそも自分の痛みは自分にしかわかんないから、”自分がどういう言葉を求めているのか”、”どういう安らぎを求めているのか”、は自分が一番知ってるはず。
それを自分自身で自分に対してやってあげるのです。

自分の頑張りを認めてほしい!って時は、
「私は本当によく頑張ってるよ。よしよし」

この苦しみを分かってほしいという時は、
「辛いね。本当にしんどいよね。でも私はあなたをちゃんと見てるよ。大丈夫。私がいるよ」

そんな風に、声に出して!手も動かして!

友達が相談してきたことにどう答えるか、を考えるとやりやすいです。
その友達を自分に置き換えて、自分に言ってあげるわけです。

その際、セルフスキンシップも結構パワーがある。自分で自分の頭をなでであげたり、セルフハグをしたり。
自分の心に手をあてて優しさエネルギーを注入します。

すると、不思議なことに、自分で言ってるのに、なぜか心の中の幼い自分がその言動に心を動かされ、涙が出てきたりするんです。
人体は本当に不思議なものです。

...それってなんか虚しくないのか。
そういうのって他人から言われないと効果なくないか。

最初はそんなことばっかり思って、これをやる意義が全く見出せなかったです。でもこれは全く見当違いでした。

自己承認と他者承認は、バランスが大事だったんです。
本来は、自己承認もしつつ、かつ他者承認ももらうことで自分を保つことができます。でも、自己承認が0で、むしろ否定しまくっててマイナスだと、オンリー他者承認でカバーするしかない。でも、他者承認をもらうタイミングって自分でコントロールできない。だから不足を感じて苦しいのです。私はこれをアドラーから教わりました。

自分でも、自分の心は満たせるものなのです。

自分を大切にすることの重要性に気付け!!

最後に若干ヤケクソになってますが、
これはもう本当に声を高らかにして言いたい。

過去の自分にも、苦しんでいるいろんな人にも。

これは別記事でみっちり書こうと思いますが、「自分を大切にする」マインドをインストールしなければ、この苦しみからは解放されないと思うのです。
どっちかというと、自分を痛めつけるマインドを消し去る、というニュアンスの方が正しいかもしれないです。

私自身、このマインド刷新には本当に時間がかかりました。
でも、この話は、全人類が生きるために必要なマインドなように思います。

この辺は、また別記事で書こうと思います!

まとめ

こんなに長ったらしい文章を読んでくれる人はいるんだろうか、っていつも思います。要約する力を身につけられるように鍛錬しようと思います。が、また読んでもらえると嬉しいです!

それではまた!

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