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【自分で選んでよかったこと】大学受験の受験校

私の大学受験は、26年前。
四半世紀以上も前のこと。

いやあ、そんな昔のこととは、恐ろしいと思った。

誰かの役に立つとは到底思えないが、私の大学受験は「自分で選んでよかったこと」にぴったりの出来事があった。

夏のコンクールも終え、志望校をどこにしようか考え始めた。

私が受けるのは、国公立大学だけ。

私立の音大の学費と下宿のお金の余裕はまったくなかった。

国公立大学に落ちたら、公務員になるために、公務員試験も9月上旬に受けた。

国公立大学をピアノで受けることを考えていた。

私立の音大受験と違い、センター試験(5教科6科目)の点数によって、受験できる大学が変わる可能性がある。

ペーパーテストのみなら、受験する学校が変わってもそれほど影響がないと思うが、ピアノと声楽の実技が伴う受験の場合、大学によって課題曲の特徴がいろいろ違う。

同じような課題曲で受験が可能な大学をいくつか考えておく必要がある。

しかも、前期も後期も定員の数が少ない。定員は一桁。

一歩間違えば不合格になる確率も高い。

そのため、三者面談で、前期、後期試験だけでなく、推薦入試も受け、チャンスが多い方がいいということになった。

担任の先生が成績を見て、旧帝国大の音楽専攻を推薦できると言い出した。

私としては、想定もしていなかった大学で、レベルが高すぎる気がした。

それでも、募集要項を取り寄せ、課題曲を調べた。

前期、後期で受験予定の学校と全然違う課題曲だった。

とりあえず、ピアノの先生が、すぐに楽譜とCDを購入して下さり、18ページもの曲を譜読みした。

それが、9月。試験は12月上旬。2か月少しで弾ける気がしなかった。やっとこさ弾けたところで、全国から集まる人と勝負できる気がしなかった。

12月上旬の推薦に失敗し、その後、1月のセンター(5教科6科目)、2月の前期までに、また別の曲を仕上げて、勝負できるくらいにもっていくには、時間的に無理な気もした。


そんな9月下旬。別の大学の募集要項が届いた。

センター試験後に受けようと思っていたから、募集要項を取り寄せていたのだが、募集要項を見たら、推薦入試もあることに気づいた。

しかも、高校からの推薦も夏休みに勧められた旧帝国大の評定よりも低かったから、担任の先生に相談し、9月下旬に募集要項が届いた大学の推薦に変更できた。

この大学の課題曲なら、推薦で受けた後、前期、後期と似たような課題曲で、なんとかなる気がした。

そして、8月にコンクールで弾いた曲で受験することにした。8月に一応人前で弾いているから、あとは、それを弾き込んで入試に備えることにした。

その選択は、順調で、12月上旬の推薦入試で、合格することができた。
はじめに勧められた大学よりは、学力ランクは低くなったが、国公立大学だから、学費の面でも入学できた。

しかも、入学してからの教授陣に恵まれ、かなりいろいろ学ぶことができた。

【8月9日の過去記事】

#自分で選んでよかったこと

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