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周りと比較して落ち込む前に

ゴールデンウィークが明けて、
東京で1ヶ月の研修を終えた新卒メンバーが
各支社に配属されて1ヶ月ちょっと経ちました。
私が在籍する支社にも、3名の新卒がいます。

5月の最初の挨拶からすでにまぶしくて、
入社した会社に対して、期待>不安という印象。
自分が新卒だったときは...
なんて思い出せないけど、期待に胸を膨らませる
彼らが羨ましいと感じた。

その中の一人と昨日お話する機会があって、
最近少し元気がないというか、
悩んでいるみたいだったので気になっていて。

その人は男性で鈴木さん(仮名)。

人見知りな私を気遣って、
慣れるまでは自分から挨拶しますね
と声をかけてくれた優しい人。

その人とのお話を本日は書いていこうと思います。
少し長いので目次をつけてみました。
是非、お時間のあるときに。


誰もが悩んだことのある“周りとの比較”


その人が悩んでいたのは、周りの同期のと比較。
同じ支社に他の2人の同期がいて、
その2人と比べて、自分は…と悩んでいる様子。


「◯◯は要領がいいから、
    同じ仕事をしても早く終わらせることができる。
     ✕✕は積極的な性格だから、分からないことは
     すぐに先輩に聞ける。
     先輩と仲良くなるのも早いし。

     でも、自分は2人よりも遅れている気がする。
     このままだと、どんどん自分だけ遅れていく
     気がして不安なんです。
     焦ってしまうので、余計にうまくいかなくて。
     この仕事に自分は向いていないんでしょうか。」


これって多くの人が経験したことありませんか?
周りと比較して、できない自分に不安を感じたり、
焦ってしまったり。

そんな時は周りから
「人は人だから気にしなくて良い。
    いま自分がすべきことをやれば良い。」
って言われるけれど、それでも比べられずには
いられないというか、比べないとそれはそれで
不安と感じてしまうこと。

ありますよね。(無かったらごめんなさい)

私も後輩から同じような相談をされることが
あります。そんな時には、いつも伝えている
ことがあります。


比較することに慣れすぎてしまった


私たちは小さいときから比べることや
比べられることに慣れてきました。

*保育園でのかけっこで順位をつける
*中学校や高校での成績(相対評価)
*学校の定期テストや実力テストの平均点
*入試での偏差値
*ゲームのランキング

いまは順位をつけないようにしていることも
あるみたいですが、私にとっては、周りと
自分を比較することが自然で当たり前の世界
なのかもしれません。

比較することが悪いことではないし、比較する
ことで自分を確認することができます。周りと
比較することで安心できることもあります。
でも、その比較が時には自分を苦しめてしまう
こともあります。

関係ないと気にしないようにしても、今回の
鈴木さんのように、同じタイミングで入社して、
同じように研修を1ヶ月して、同じ支社に配属
されたらどうしても比較してしまう。

それを比較しないで!という方が難しい。


比較する対象を変えてみる


そこで提案しているのは、
“比較する対象を変えてみる”ということ。

周りの人たちと比較するのではなくて、
比較するのは“今の自分”と“過去の自分”。
そう、比較の対象を自分自身にするんです。

1ヶ月前の自分、1週間前の自分と比較して、
何ができるようになったのか、まだできて
いないところは何かをきちんと分析する。

これが比較の対象を変えるということ。


比較する対象を変えるメリット


比較する対象を自分にすることでメリットは
たくさんあります。

まずは、自分のできないことよりも、自分が
できたことをきちんと考えられるようになること。
自分の成長を自分で認識できることで、安心材料
ができます。これが一つの成功体験です。

人が成長する時には、この「成功体験」が何より
大切だと考えています。

小さくても良いからチャレンジすること、
そして、それが成功することで一つずつ確実に
できること=成功体験を積み重ねることで、
自信に繋がります。

その自信が、次のチャレンジする喜びに繋がる。
このループが大切だと考えています。

そして、人と比較しないので、できていないこと
があった時に「◯◯は元々これが得意だし」と
いう言い訳ができなくなるので、自分の課題に
向き合うことができます。


気をつけるべきポイント


自分自身だけを対象として比較することで
陥りやすいのは、“この成長度合いが正解か
どうか分からない”というところです。

いくら過去の自分に比べて成長していたとしても、
その成長具合が十分なのか、足りないのか判断が
難しいんですよね。

そこで大切なのは、数ヶ月後や数年後に自分が
どうなっていたいのか、目標を明確化すること。

きちんと“いつまでに”“どうなっていたいのか”を
セットにして、具体的に設定すること。
目標は具体的であればより良くなります。

その目標に対して、長期目標・中期目標・短期
目標を設定し、それぞれがクリアできているか
を判断していくこと。
これが気をつけるポイントです。

この目標をきちんと立てることができれば、
成長の比較が自分になっても、時に立ち止まり
ながら判断することができるようになります。
安心も反省もできます。


やることが決まれば実践へ


やることが決まったら実践していきます。

まずは鈴木くんの目標を設定。
*なんでこの会社に入社したのか
*どんな社会人になりたいのか
*1ヶ月後にどうなっていたいのか
それぞれについて一緒に考え、未来のなりたい
自分を少しずつ具体的にしていきます。

そして次は、いまの鈴木くんができることを
どんどん書き出してみます。
ここは他の先輩にも力を貸してもらって、
鈴木くんの良いところやできることをたくさん
出してもらいました。
先輩達はみんなちゃんと鈴木さんを見てくれて
いるんだな~と嬉しくなるくらい出てきました。

次は、今の鈴木さんができていることを踏まえて、
1ヶ月後の目標に対しての課題や克服していく
ことの書き出し。
この課題に対して日々できたことを振り返って
いくことが、“昨日の自分”と“今日の自分”を比較
することに繋がります。

早速週明けからスタート!!
次に一緒に振り返るのは7月中旬にすることに
なりました。


ちょっと不安そうな鈴木さんに、
「大丈夫!ちゃんと成長できるよ。
    既に1時間前の鈴木さんよりできることが
    増えて成長できてる。だから自信持って」
と声かけると「たしかに!」と笑っていた。

この1ヶ月の鈴木さんの成長に期待!
また続報をお待ちください。



最後まで読んでくださってありがとうございます。
この出会いを大切に🍀

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