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※御徒町・上野周辺を歩く※②上野駅東側のマニアックな街歩き

御徒町駅から上野界隈を歩いています。前回の探索で紹介した、御徒町駅からアメ横付近は、古い地名や、東北新幹線上野駅誘致への地元の熱い思いなどを触れることができました。(前回の記事はこちら)

今回は、上野駅の東側の、知る人ぞ知る、ちょっぴりマニアックなスポットを訪ねに行きました。

■上野駅から東側に向かう

起点は、上野駅正面玄関口の前の歩道橋。
こんな感じに、国道4号(昭和通り)と中央通りが分岐する大きな交差点があります。
昭和通りの南側を見たところ。首都高上野線はリニューアル工事中でした。
リニューアル工事は、補修・補強と景観対策を兼ねているそうです。
2024年完成予定。

昭和通りを東に渡った先にあるのは、東京メトロ本社があり、少し北に歩くと、台東区役所があります。

台東区役所。上野駅の北東に建っています。

■地下鉄にある、「踏切」を訪れる

ここまで来たら、是非行ってみたい知る人ぞ知るマニアックな場所があります。そこが、これです。

街中に出現する、水色の門型の鉄骨。これは何かと言うと・・・
何と、こんな場所に踏切が。そういうマニアな場所です。
電柱の広告も何故か「キハ」。(鉄道マニアにはちょっぴり有名な飲食店)

この踏切、実は東京メトロ銀座線の上野の車両基地に入庫する電車が通る場所を通過する道路のために作られた踏切です。この車両基地に電車が出入りするときには今も使われている、現役の施設です。

今昔マップで、今の踏切周辺を確認。昔からここに車庫があったのです。
台東区役所の場所には、昔の「下谷区役所」がありました。

この車庫は、東京地下鉄道開業(昭和2年)当時からある、ある意味「日本初の地下鉄車庫」なのです。国立国会図書館の「東京地下鉄道史」に記載があります。

その後、戦後に地上だけでなく、地下にも検車区があるような施設に増築され、現在も使用されています。貴重な地下検車区の様子が、デイリーポータルさんの昔の記事に出ています。

遮断機がついているのが、地下鉄の電車が通る踏切。
銀座線は第三軌条方式なので、足元に電流が流れているので、
遮断機が開く間は線路に柵が下ります。
柵の中をのぞいたら・・ちゃんと銀座線の電車がいます。
反対側は、地下につながる急坂の線路。
敷地の一番北側へ。さりげない街路に見えますが、銀座線の車両の頭が見えます。
「渋谷」と書かれた出庫待ちの電車たちです。

■近くにまだある、マニアックな場所

東京メトロの上野車庫。本当は踏切を通る電車が見たかったですが、残念ながら通りませんでした。朝夕の出庫列車が往来する時間帯を狙う必要があるらしいです。またの機会に行ってみたいと思います。

もう少しマニアックな街歩き、続けます(笑)。


上野検車区のすぐ横の昭和通り。首都高速道路に渡る歩道橋がありますが・・。
ビルと高速道路を橋渡しするブリッジです。
ビルには、「首都高速道路株式会社」「首都高サービス西東京」の文字が。
お分かりだと思いますが、首都高上野線 北上野本線料金所の事務所です。
Googleさんから拝借。本線料金所です。
もう少し東へ進むと、巨大なスロープを伴った橋があります。
本当に高いところまで上がるスロープ。


登った先には、陸橋があります。対岸の高さは、ほぼフラットです。

この陸橋の高低差は、東京の下町の低地と武蔵野台地との崖の高低差と同じと考えて良いと思います。JRの線路は、台地と低地の境界部の崖線を利用して敷設されています。結構急崖が多いのが特徴と言えるでしょう。

両大師橋、と言う名前の橋です。
真下に見えるのが、上野駅の頭端式ホーム。昔の長距離列車のターミナル。
左に18番線の跡地が見えます。
上野東京ラインの電車が到着。これは1段高いホームに発着します。
見ていて飽きがこない陸橋です(笑)。
両大師橋を渡り切ったところ。
両大師とは、寛永寺の中に祀られる。2つの大師様のことです。
説明看板がありました。橋の名前にもなる大師さま、
昔からとても大事だったのでしょうね。

■終わりに

上野駅の東側、東京メトロ銀座線の車庫や、首都高速の料金所、鉄道を渡るダイナミックな歩道橋など、結構マニアックなスポットが多い街歩きでした。次回はここから上野の森を引き続き歩きたいと思います(笑)。

(続きはこちら)


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