□ドボクスキー　台湾を行く□⑦基隆、九份へ

台湾の旅レポートも、いよいよ今回が最終回。土木遺産などをめぐる、鉄分の少し高い旅。台湾って楽しいなと思いながら回りました。前回は、高雄から東に行った、屛東地区を中心にご紹介しました。（前回の記事はこちら）

今回は、最終日に台北から近い、台湾北部の港湾都市、基隆と、金の採掘で有名になった、九份を訪ねましたので、そのあたりを中心にお伝えします。

■まずは、最終日前夜の台北から

台湾南部を巡った後で、3日ぶりに戻ってきた、台北の町。
何だか懐かしい感じがしました(笑)。

中山地区の三越の地下のフードコートで、麻辣湯を頂きました。

こちらのお店で、お茶も一緒に・・

何だかちょっと女子っぽい、フードコートでの夕食を堪能しました(笑)。
こういうのを買って食べて、自分を上げる、という意味が分かったような(笑)。

中山地区の三越のデパ地下。台湾での食生活にちょっと疲れたなあと思いながら、フードコートで美味しそうな食べ物を見つけ、とてもテンションが上がりながら頂きました。麻辣湯麺は、そんなに辛くなく、とてもおいしかったです。

■基隆に向かう

最終日は、基隆まで行きますが、ここは鉄道でアクセスしてみることにしましょう。まずはメトロで、宿泊したホテルのある、中山国小駅からスタート。

台北メトロの駅。ホームドアもきちんとあります。
学校の名前が駅名のところが意外と多いかも。

台鉄の台北駅へ。北行きホームへ。

基隆行き、区間列車に乗ります。
ここから約50分間のプチ旅です。

車内はこんな感じ。

途中駅の雰囲気。あまり日本と変わらない気がします。

台北近郊の住宅地にある中間駅。こんな駅にいくつか停まった後で着くのが・・、

■基隆駅を歩く

基隆駅です。

台湾の鉄路の、「縦貫線」の起点となる駅です。

なかなか風格漂いますが、近代的な駅となり、昔の駅の面影はありません。

これが0キロポスト。

様々な展示がある駅。

駅ですが、ミニミュージアムのような感じですね(笑)。

駅の外側に出ました。

そうすると、レールの埋め込まれた場所が。
昔の港に向かう鉄路の跡のようです。

元の鉄道施設が残る一角が。信号小屋でしょうか？

何だかわかりやすい安全標語が書いてあります(笑)。

こちらは、旧プラットホームの遺構でしょうか。

どうやら古いプラットフォームのようです。
今は、自転車置場になっているようですが(笑)。

ここから見ると、旧駅の雰囲気が漂います。

こちらは、今の基隆駅の南口。
もう少しレトロな風景を残してほしかった気も。

■基隆市内を行く

基隆は、坂道が多い港町。かつては日本からの航路もありました。

基隆駅前に建つ、レトロ建築。奥は税関で、今も現役。
手前は旧・日本郵船の建物で、今では博物館になっています。

基隆港の現在の風景。
やはり港湾都市としては健在のようです。

狭い町の中に、古い洋館風の建物が建ちます。

田寮河に架かる、金鶏橋。他の橋の名前も干支の名前です。
かつては運河のように船が往来していたようです。

これはかつて、「岸田呉服店」（岸田首相の親戚にあたる人が経営）の
建物がそのまま残っているのだとか。

基隆市内の市場へ。昼から賑わっています。

名物のカニ炒飯とスープをいただきます。

なかなか美味しい食べ物でした。

市場は、この寺院が中心で賑わっているとか。
大阪の法善寺横丁みたいな雰囲気があって、いいですね。

■九份老街へ

基隆から、九份の町まで出かけました。

九份は、基隆から少し離れた、海を望める標高の比較的高い
傾斜地に街があります。

急な坂道や階段の町に、建物が密集しています。

なぜ、こんなに急斜面の場所に、たくさん建物が密集したかというと・・、19世紀から、金鉱脈が見つかり、採掘していたからとのことです。いわゆる、台湾のゴールドラッシュのような雰囲気だったのですね。

この道を少し歩くと、昔の金山の名残を見つけることができます。

坑道とその入口です。

五番坑と言う名の坑道入口のようです。

坑内はこんな感じ。鉱山として栄えた当時の遺構です。

坂の町には、たくさんのマーケットが。
そして、今ではたくさんの観光客で賑わっています。

素晴らしい雰囲気の町です。

日本のジブリ映画「千と千尋の神隠し」の湯婆の家のモデルとされる建物。
ここを目当てに、たくさんの観光客が訪れます。

かつての鉱山時代に使われた、トロッコのレプリカ。
こういうものが往来していたのですね。

■いよいよ帰国へ

台北の松山空港に戻ってきました。

楽しかった台湾の滞在。

松山空港から離陸です。

ちょうど、先ほど訪れた基隆の町の上空を通過。

夕暮れの中、羽田空港を目指します。

機内食をいただきました。

そして、無事に羽田空港に到着。とても充実した台湾滞在でした。

■終わりに

最終日に訪れた、基隆と九份。古くからの港町と、ゴールドラッシュに沸いた古い鉱山跡地というなかなか面白い街でした。いろんな風景を見せてくれた台湾。またゆっくり訪れたいと思った滞在でした。