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◇八王子さんぽ◇③八王子駅付近の線路沿いを歩く(その2)
八王子駅の東側には、JR中央線、八高線、横浜線、京王線が集まる鉄道密集地帯となっており、鉄道に囲まれたデルタ地帯のような場所があることを前回紹介しました。(前回の記事はこちら)
今回は、デルタ地帯を出た先を歩きますが、また別な意味で狭い中に鉄道が密集するエリアでした。
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今回の探索は、京王線と中央線が立体交差するすぐ南側にある、「北野9号踏切」からスタートします。
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線路沿いに、中央線と八高線の下をくぐるアンダーパスがあります。ここは、北野駅から京王八王子駅方面に抜けられる数少ない道。渋滞時の抜け道としても使える道です。
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このガードは、中央線のガードと八高線のガードがわかれています。その線路の間には、分岐する道があります。また写真が撮れていないので、Google先生から拝借(笑)。
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線路の間にJR貨物の用地が広がっています。この道路は、京王線の線路と貨物用地に囲まれた、ここにしかない場所を通っているのです。
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このガードを越えて、京王八王子駅に近い、明神町を歩いて見ます。北野10号踏切は、市街地の中にあります。
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この踏切を越えて少し線路沿いに歩くと、京王線は地下に潜っていき、京王八王子駅に至ります。
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京王八王子駅のすぐそばまで来ましたが、ここでUターンして、線路密集地に戻ります(笑)。
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線路密集地と言う意味では、少し昔話を。八王子駅は、最初に開設された時は、今の位置ではなく、少し北側(市街地側)の京王八王子駅のすぐ南、繊維試験場が建っていたあたりに駅がありました。写真の位置は、おそらくその当時の軌道があった場所に位置しています。
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この地図で見ると、中央線の線路が曲がるところをまっすぐ伸ばしていくと、昔の八王子駅に至ることがわかります。
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もとの北野第9踏切に戻り、今度は山田川沿いに歩いてみましょう。
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京王線沿いに走る道に架かる橋は、「下和田橋」です。
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下和田橋から山田川沿いに東に進むと、車道は右に折れますが、まっすぐ川沿いを走る歩道が。しかもかなり空頭が低いです。この歩道を歩いてみました。
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山田川を渡る中央線の桁橋(左)と、貨物側線の橋(右)です。目線の高さに現役鉄道コンクリート橋が架かる光景は、なかなか見ごたえがあります。
実は、驚くべきは、ここからの景色です。
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鉄道が走るコンクリート橋が、いくつも架かっています。貨物ヤードの敷地内を山田川が横切っていて、歩道だけがその中を通っているのです。
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竣工 昭和51年12月】
昭和50年代に作られた貨物ヤードで、比較的新しい場所のようです。
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貨物ヤードの一部はすでに廃線になっていて、もう列車が走ることは無いようです。
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頑丈なカルバートボックスが続きます。夕刻に散策したので、ちょっと不気味な感じもしました。車も来ないですし、人通りも多くないので、余計に寂しい感じがします。
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寂しい場所、と思ったら、突然すぐ横に近代的なエレベータが現れ、廃線の線路上に出られるようです。登ってみましょう。
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廃線の線路上には、何と、ルームズ大正堂と、ケーズデンキという、地域でも大型店に入るお店があるではないですか。実はこのお店、貨物ヤードの跡地に作られているのです。
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先ほど大きなボックスを歩いてきた真上は、実はこの駐車場のアプローチの橋になっています。元鉄道橋の廃線橋を、お店の入口の車両進入ルートに流用しているという大胆な場所です!
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すぐ隣には、自転車と歩行者用のアプローチ。こちらは単線断面の橋だったのでしょうか。この廃線橋、今もお店のアプローチとして現役です。
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廃線跡に建つ、大型ショッピングセンター。お店の中から機関車が飛び出してきそうです(笑)。
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駐車場の一番中央線寄りには、別の橋がつながっていますが、こちらは使われておらず、本物の廃線橋の雰囲気を残しています。こんな風景が見られるショッピングセンターの駐車場、というのも、かなりレアなものだと思います。
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商業施設の屋上に来てみました。廃線跡が見渡せるかと思いましたが、そちらの方向はあまり近づくことができません。
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中央線の線路沿いは、屋上から少し見渡せる場所がありました。ちょうど中央線の特急電車が通りかかり、良い写真が撮れました(笑)。その隣に、側線がありますが、こちらは保線基地のような役割の場所のようです。
今昔マップで見てみると、
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貨物ヤードの跡地に、商業施設が建っています。
20年くらい前までは、貨物ヤードがあり、貨物列車が発着していましたが、今では貨物列車の発着は無くなり、空いた土地に商業施設ができたのです。なかなか不思議な入口の商業施設ですので、是非訪ねてみてください。
【終わりに】
八王子の線路沿いの散歩。今回は、明神町の京王線沿いと、明治時代の初代八王子駅の名残、そして山田川沿いの不思議な歩道と、廃線跡に建つ大型ショッピングセンターと、バリエーション豊富なとても面白い散歩ができました(笑)。
八王子の線路さんぽ、これで終わりと思ったら、まだまだ続くのです(笑)。
夕焼けの八王子で、線路沿いの探索を、もう少し続けたいと思います。
(続きはこちら)
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