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ONE PIECEから学ぶチームの在り方

「文字の読み書きや、人生で大切なことはほとんどを漫画から学んだ」
そう言えるくらい、小さなころから漫画を読んでいたし、今でも毎日漫画を読むような、漫画が大好きな大人に成長した。

たくさんの漫画の中で、特に好きなのが「ONE PIECE」

ONE PIECEでわたしが1番好きなセリフが、単行本10巻のこの部分。
愚かで非力で何もできないお前に何ができると言ったアーロンにルフィが答えたこのセリフ

-ルフィ
何もできねェから助けてもらうんだ!!!
おれは剣術を使えねェんだコノヤロー!!!
航海術も持ってねェし!!!料理も作れねェし!!!
ウソもつけねェ!!!
俺は助けてもらわねェと生きていけねェ自信がある!!!

-アーロン
そんなプライドもクソもねェてめェに一体何ができる!!!

-ルフィ
お前に勝てる

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「助けて」って、大人になるにつれて、どんどん言いにくくなっていく言葉のひとつだと思っていて、年齢や立場とかが上がれば上がる程その言いにくさは上がっていくんですよね。
いろんなことができなきゃいけないような気がして、助けてっていうのが恥ずかしいような気がして。

でもこのルフィのセリフはそんな考えを打ち砕いてくれます。
どんなに強い人でも、すごい人でも、苦手なことって必ずあるんです。
それを見せないようにしているだけで。
できないことをできないって言えることも、「助けてほしい」って言えることも、恥ずかしいことなんかじゃない。
信頼できる人に弱さを見せられるのは強さなんですよね。
自分にできないことをやってくれる仲間がいて、その仲間のために自分は自分にできることを最大限にやる。
「役割の理解」「仲間への信頼」
これは仕事、スポーツでも、どんな場面でも言えることなんじゃないかなぁと。
ルフィは自分のこのときの「キャプテンとしての役割」、それは「大切な仲間を傷つけた敵を倒すこと」をしっかり分かっているからこそ、何ができると問われたときに当たり前のように「お前に勝てる」と言えるのでしょう。

剣術での戦闘サポートはゾロがやってくれる」
「冒険に必要な航海術はナミが助けてくれる」
美味しい料理はサンジが作ってくれる」
「正直すぎるルフィはウソがつけないから、ウソが必要となる場面ではウソップが助けてくれる」

ルフィは自分のキャプテンとしての役割をしっかりと理解しながら、一味の仲間にもしっかりと役割を与えています。
麦わらの一味もまた、自分たちの役割をしっかりと理解しているからこそ自分にできないことをできる仲間を尊敬し、大切にし、そういう関係性だからこそ、他を仲間に任せて自分自身の役割のスキルアップに集中することができています。
61巻の"2年後"という話がまさにそれを物語っています。
大切な仲間が増えることで、麦わらの一味は益々強くなっていく。

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「人はひとりでは生きていけない、だからこそ助け合わなければいけない」
そんな誰もが当たり前に知っているけど、理解はしていない本質。
ルフィは17歳にしてしっかりと理解をしています。

ルフィはとても強いです。
でも彼の強さは腕っぷしだけじゃなくて、自分の弱さをしっかり理解しているところにもあると思っています。
「仲間がいたからここまで来れた」
自分ひとりの力ではないことを、仲間の重さをしっかりと理解し、感謝し、大切にできるからこそ、ルフィは強いのです。

信頼して任せることと、他人任せのボーダーはあいまいで難しいけれど、
相手に「自分は頼られてる」「相手に頼ってもいい」と思ってもらえるような言動、行動も合わせて気を付けなければいけないなぁと。
それってすごく難しい。
それが自然とできてるルフィって、すごい。
それが自然にできるから、ルフィってかっこいい。

なんでもできる人にならなくていい。
自分ができることを極めて、助け合っていけばいい。
きっとその方が楽しい。

わたしが誰かの上司になるときは、ルフィみたいになりたいなぁ。

名言がたくさんある「ONE PIECE」
今回は10巻のこのセリフについて書きましたが、そのほかの名言についてもまたいつか。


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