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🎵雨の日に聴きたい歌⑩-1 雨の風景が描かれた「ご当地ソング」(5曲)☂


2024年7月24日、私の住む地域は昼間、猛烈な雷雨となりました💦💦

梅雨の肌寒い雨と異なり、サウナの中にいるような蒸し暑い雨……

今後も当分の間、頭だけでなく、全身から湯気が出そうな気候が続くと思いますが、睡眠・食事・軽い運動を心がけながら、本シリーズ完走を目指したいと思います(^^♪


さて、今回は、「雨の日に聴きたい歌」シリーズ第10弾(3回に分けてお送りします)。

今回は、日本全国、各地域の雨の風景・人情が描かれた「ご当地ソング」を集めてみました。


✅前回記事(第9弾)はこちらから👇




①別れても好きな人
歌:パープル・シャドウズ
作詞・作曲:佐々木勉
編曲:渋谷毅

1969年11月リリース。
ただし、もっとも古いのは同年6月にリリースされた、松平ケメ子の盤である
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パープルシャドウズ盤と松平ケメ子盤は、リズムの取り方が同じ。

ロス・インディオス&シルビアの盤がリリースされ、大ヒットしたのはそのちょうど10年後、1979年のこと。
歌詞も若干変更されている。

元恋人同士の、雨の日の再会シーンを歌った美しいムード歌謡だが、東京の地名がふんだんに登場する、ご当地ソングとしても定番だ。





②雨の東京
歌:真木ひでと
作詞:山口洋子
作曲:鈴木淳

1980年リリース。
1960年代後半、一世を風靡したGSバンド「オックス」の元ヴォーカル(当時の芸名は野口ヒデト)、真木ひでとさんが演歌歌手としてソローデビュー後、発売された作品。

「別れても好きな人」とおなじく、代表的な東京のご当地ソング。

真木ひでとさんのしっとりとした低音ボイス、そして繊細な節回しは、それ自体が趣深く、静かに降り続く雨のような色香をまとっている。

夏の陽射しが過ぎ去り、秋雨前線が日本に停滞する時季になると、恋しくなる一曲。




③奥飛騨慕情
歌:竜鉄也
作詞・作曲:竜鉄也
編曲:京建輔

1980年6月リリース。作詞・作曲を手掛けた竜鉄也さんのデビューシングルとなった。

Wikipedia にも記載があるが、この曲は1972年当時、竜さんが歌の仕事で訪れていた飛騨地方の温泉街で書き上げ、自家盤が発売されていたもの。

奥飛騨の温泉地に咲く、儚い恋の花……
そこに未練の雨が降り注ぐ。

詞もメロディもまさに、美しい水の流れのように流麗。
色恋・人情というような単純な表現では言い表せない、とても味わい深い名曲だ。




④港雨情(夏川りみ)
作詞:船村徹
作曲:たかたかし
編曲:蔦将苞

1992年9月リリース。
夏川りみさんが、「星美里」という名で演歌を歌っていた当時の作品。

この歌は演歌でありながら、童謡・抒情歌的な要素がふんだんに散りばめられている。

歌詞に出てくる「波浮の港」は、野口雨情作詞、中山晋平作曲の抒情歌にも同タイトルの作品があり(1923年)、思わず聴き比べたくなる。

さらに、「利休鼠の雨降る夜は」というフレーズは、『城ヶ島の雨』(作詞:北原白秋、作曲:梁田 貞、)を髣髴とさせる。

「利休鼠」というのはその名の通り、千利休が名づけた色の名前で「緑がかった仄暗い灰色」のこと。
つまりそのような色を想起させる、暗鬱な雨が降る夜、ということ。

その暗鬱な雨のせつないムードを、一点の曇りもないパワフルな高音で響かせる夏川りみさん(星美里さん)の歌唱力に圧倒される。

王道演歌と、古き良き抒情歌のいいとこ取りのような、珠玉の一曲といえるだろう。




⑤慈雨(なさけあめ)
作詞:さわだすずこ
作曲:弦哲也

2024年1月リリース、島津悦子さんの53枚目のシングル曲。

王道演歌と呼ぶべき一曲だが、「慈雨(なさけあめ)」という言葉は新鮮に響く。

新年早々、石川県を中心とした北陸地方は甚大な地震被害に見舞われた。

被災地の人々を励ます、応援ソング的なメッセージもこの「慈雨」という言葉から伝わってくる。

そこが、ほかの数あるご当地ソングとは一線を画す部分、と言えるだろう。





本日の記事は以上です。
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ここまでご覧くださり、ありがとうございました!!





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