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🎵雨の日に聴きたい歌⑨-3 涙と雨のハーモニー(5曲)♪


「雨の日に聴きたい歌」シリーズ。
私の住む地域は予想よりも早く梅雨が明けてしまいましたが、本シリーズの記事はもうしばらく続きます。

本日もお付き合いのほど、よろしくお願いいたします🙇‍♀️


✅前回記事⑨はこちら👇




①Alone
歌:岡本真夜
作詞・作曲:岡本真夜
編曲:十川知司

1996年11月発売、岡本真夜さん3枚目のシングル。

この歌は単なる失恋の涙と雨のシーン、ではない。

二番の歌詞でサラッと状況が説明されているが、元恋人と親友、2人からの、主人公への「裏切り」ともいえる重いテーマが描かれている。

ただ、それがあまり沈鬱なムードにならないのは、曲調が優しいバラードだから。
そして岡本真夜さんの歌声も、伸びやかで優しいから。

傷ついた主人公が泣きながらも自分で自分を癒し、支え続けてるような「救い」を聴き手に感じさせる。

そんな優しさにあふれている。




②霧雨の朝突然に
歌:バンバン
作詞・作曲:荒井由実
編曲:瀬尾一三

1976年2月リリースのシングル。

これまた歌詞を紐解くと、とても重いテーマが横たわっている。

タイトルから既に、想定外のショックな別れが描かれた歌であることを物語っている。

恋人から別れようと言われた時には霧雨状態だった雨が、2人で過ごした部屋を出ていき、車を走らせるうちに強い雨へと変わる。

これは時間とともに、受け入れがたい別れに対する未練・衝撃が強まっていく、主人公の心と見事にリンクしている。




③雨…
歌:小柳ルミ子
作詞・作曲:中島みゆき

1978年11月リリース。小柳ルミ子さんの、27枚目のシングル曲。

初めてこの歌を聴いた時、まず曲の美しさに耳を奪われた。

そして、畳みかけるようにリピートされる「雨」。

本シリーズの解説文で何度も触れてきたが、このように何度も歌の中で繰り返される言葉は、そこに主人公の複雑な感情が宿っていることを意味する(歌唱テクニック的にも難しい)。

この歌の「雨」は、別れた恋人への断ち切れない未練そのもの。

別れのつらさを雨で洗い流したいのではなく、恋しい人を私の元に連れ戻す雨になってほしい、とこの歌の主人公は願っている。




④雨降る街角
歌:春日八郎
作詞:東條寿三郎
作曲:吉田矢健治

1953年リリース。
春日八郎さんの伸びやかな美声・節回しにうっとりと魅了される。

短い詞の中に別れの涙と、愛しい二人の間に降り注ぐせつない雨とが見事に一体化して描かれていて、それはまさに昭和歌謡ならではの、「清廉さ漂う哀愁美」。

二番の歌詞、
「洩れる吐息に うるむ青い灯
なぜか今宵も 雨が降る」

これだけの簡潔なフレーズに、恋人と離れ離れになりたくない男性主人公の悲哀・涙が凝縮されている。

このような古き良き歌を、これからも大切に鑑賞していきたいものだ。




⑤雨と涙に濡れて
歌:市川由紀乃
作詞:たかたかし
作曲:幸耕平
編曲:若草恵

2018年1月、シングル「うたかたの女」のカップリング曲としてリリース。

演歌とポップスのいいとこ取りのような曲調で、軽快ながらも味わい深い。

「部屋に咲かせた花も みんな枯れました」というレトリックも、恋の終わりを的確に表現している。

現在、市川由紀乃さんはご病気のため芸能活動を休止し、静養に入られているが、ご快復を心から願っている。





本日の記事は以上です。
ここまでご覧くださり、ありがとうございました m(__)m


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