変身願望を叶えてくれる名曲
時の流れに身をまかせ テレサ・テン
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
昨夜寝る直前、急に「想い出だけじゃ生きていけない」というセリフが脳裏に浮かび、
「なんかの歌の歌詞だったような・・・」
と思いながら検索したら、この歌の二番にヒットした。
大好きな歌なのに、メロディーが瞬時に蘇ってこなかったのだ。
ともあれ、懐かしい歌にまた逢えてとても嬉しくなった。
愛しい相手に嫌われ、フラれてしまったら私は
明日から一人で生きていけない、
貴方に愛された過去の想い出だけを心の頼りに生きていくことなんて
できそうにないわ、
できることならこのまま貴方とともに、時の流れに身を任せて
寄り添い続けられる人生がいい、
というせつない女心が、恋人への手紙風の詞に凝縮された一曲である。
さて、『嫌われる勇気』の書で広く知られるようになり、
ポジティブ心理学の異名を持つ、アドラー心理学に傾倒してきた私は
日頃どんな女性かと振り返ると、大恋愛の末に相手に対しても
「貴方なしでは生きていけない」と甘えたり、
か弱いフリができるようなキャラの人間ではない(笑)
もしそんな弱い女アピールをしたところで、相手から芝居・演技だと見抜かれてしまう自信しかない(´・ω・`)
逆に、こんな私を嫌いになるならどうぞ嫌ってちょうだい、
貴方にしがみつき、執着心燃やして追いかけるような恋愛エネルギーがあるならほかのお相手を探すわ、と強気になるタイプだ。
でも失恋した時は傷つくし、痛みはしっかり味わいながら受け入れる。
でもなぜか、こうした恋愛依存、男性依存にも近い女性心理を描いた歌に惹かれるし、何度も聴きたくなる。
それはなぜだろう、と胸に手を当てて考えるに、おそらく、
自分には真似できないものへの憧れと、歌の中では別人の私になりきれる楽しさがあるからなんだと思ったりする。
恋に身を焦がすタイプの女性心理が描かれた歌は、
私の中の変身願望をかなえてくれるのだ。
だからこの歌を鑑賞したり、歌の主人公になりきってカラオケマイクを握る時なんかは、私も恋に身を焦がし、
「貴方しか愛せない」
「貴方のことしか見えない」
と弱い感情をあらわにする女性に変身する。
それは一種の現実逃避に近いのかもしれない。
しかし歌の世界に身を投じてみる、
自分とは別人格の主人公になりきってみる、
という一人遊びをするのは適度な快感が得られて、ストレス発散になる。
ただ、男性にべったりと甘え、寄り添う女性の心に理解を示すことはできても、やはり自分はこうはなれないよなぁ、ということにも気づかされたりして、そこで現実に引き戻される。
つまり、夢の世界に戯れつつ現実社会に生きる。
そうして上手く心のバランスを保っているのかもしれない。
アドラー心理学にご興味のある方は是非、以下の書を手に取ってみてください ↓ ↓ ↓
この記事を読んでくださった全ての方に、心より感謝申し上げますm(__)m