過酷な環境に耐えて生きる干潟の二枚貝たち

画像1 ①シラオガイ。これらは全て、砂を被らず石の上や砂場に転んでいた個体(生貝)。元々あまり深く砂に潜らない貝だが、真夏はとくに砂を被らず、寝転んでいる姿を頻繁に見かける。2022年の夏、それらの個体を一ヶ所に集めて撮影した画像。
画像2 ②マテガイも真夏、棲息環境である砂場があまりに高温になると、身体半分を砂の中から出す。このように、砂場に潜っていられないほどの高温状態が長く続くと、当然ながらマテガイ以外の二枚貝たちも生命の危険にさらされる。(2024年8月撮影)
画像3 ③2019年、レッドデータブックの調査で提携している生物学者に提出する、レポート用に撮影した一枚。殻長10センチクラスの大型個体。ここまで大きく成長できることはけして当たり前ではない。近年の猛暑・海水温の上昇・相次ぐ自然破壊、そして侵略的外来生物の移入・増殖など… 過酷な環境の中、干潟の二枚貝(在来種)たちは今も生命を繋いでいる。

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