CHARLIE

アマチュア小説家です。目標は「面白い小説」! できればSF小説を書けるようになりたいで…

CHARLIE

アマチュア小説家です。目標は「面白い小説」! できればSF小説を書けるようになりたいです。占い師(四柱推命、易学)。気象予報士(登録番号第4382)。カクヨム https://kakuyomu.jp/users/charlie1701

マガジン

  • ジュヴナイル小説

    眉村卓先生が創られたようなジュヴナイル小説を創れるようになりたいなあと思っています、が、割と身近なできごとを題材にしたコメディが多くなりそうです。ライトノベルではありません!(よくわかりませんが、違うと思っています(^_^;))

  • 人でなしCHARLIE

    これまでは自分の偏った一面ばかりを用いて小説を書いていて、それはそれで確かに自分の一部ではあるのですが、これまで抑えていた自分の残虐で無感情な面からも目を背けてはいけないし、そういう面が自分の中で自ずと発芽してきたように感じるようになってきました。 これまでは小説の中では「演じて」こなかった「自分の一部」を「演じて」いこうと考えています。 よろしくお願いします。

  • 「結婚しても残念な佐藤さん」シリーズ

    「残念体質」な佐藤さん、48歳。10歳年下の妻、たくみや、大学時代からのバンド仲間たちと織り成す、少し不思議な「残念」に巻き込まれる日常を、コミカルに描きます。

  • ショートショート小説

    大体原稿用紙5枚に収まる小説を目指します。

最近の記事

  • 固定された記事

はじめまして / 選手宣誓!

 アマチュア小説家のCHARLIE(チャーリー)と申します。  ここへは月2回(毎月第2・4土曜日)、小説を投稿していこうと考えています。  全体としては原稿用紙20枚くらいの短編ですが、大体4枚分ずつくらいを連載という形で載せていけたらいいなと考えています。(そんなことできるのかしら??)  本業は占い師、ですが、どこにも所属しておらず、在宅で、LINE通話や電話での鑑定をメインにしています。これは宣伝でもなんでもなくて。  そういう働きかたなので、生活にメリハリがないの

    • 川べりに泣く少女

       夕食の前、十歳になったばかりのチリちゃんと両親は、台所に集まっていた。  チリちゃんは、ログハウスのような家の屋根、天井からしとり、しとりと落ちてくる雨のしずくを見上げて、雨のしずくのようにゆっくりと、ほほに涙を流し始めた。  後ろからお父さんが、座っているチリちゃんの左肩に手を乗せる。  チリちゃんはいよいよつらくなって、両手で顔をおおい、声を立てて泣き始める。 「あ! 雨(あま)もりだ! お姉ちゃん、シャーマンかもしれないじゃん。すごぉい!」  五歳の妹がやっ

      • 残念な佐藤さんと、準備だけ完璧なweb会議

         完璧だ! 一つのミスもない。  二十三時。  ぼくはノートパソコンにひらいた資料提出用のソフトに、最初から最後まで目を通し、最終チェックを行った。  この三日間、朝から晩まで部屋に閉じこもっていた。夕食を用意するのは、友人たちから言わせると、ぼくならではの「残念な事情」のために、我が家ではぼくの仕事になっている。なのでカレーとおでんを用意していた。妻は食事だけでなく、部屋の片づけはもちろん、服装にも無頓着だ。なので、九月におでんを出すことも、洋食と和食を組み合わせるこ

        • カッコいいりゆう

           ダイキくんはいいなぁ。またユカちゃんとけんかしてる。きょうのけんかのげんいんは、バレンタインデーにダイキくんがもらったチョコレートのことだ。  ユカちゃんはよくとおるこえで、 「ちょうしにのるのもいいかげんにしなさいよ。六年生からも、となりのクラスの女の子からも、四年生からもチョコレートをもらったからって、うかれてんじゃないわよ」  とダイキくんをこうげきする。放課後の教室に、ユカちゃんの声はよくひびく。もうぼくたち四人いがいのじどうは帰ってしまっている。 「ちょう

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        • ジュヴナイル小説
          3本
        • 人でなしCHARLIE
          0本
        • 「結婚しても残念な佐藤さん」シリーズ
          2本
        • ショートショート小説
          4本

        記事

          水は血よりも濃いのかなあ?

           妹は、毎年暮れに帰国する。彼女が結婚し、カリフォルニアで暮らし始めてから、もう十五年以上経つ。そのあいだに妹は、三人の子どもをもうけた。上と下が男で、真ん中が女だ。不甲斐ないわたしが五十歳近くになっても独身で、同居している母親から小言をいわれるたびに、「ナオが三人産んだからええやん」とごまかしている。妹があと一人産んでくれたらトントンじゃないか、と思うが、彼女ももう四十代に入った。四人目を望むのは身内の身勝手だろう。  ときどき夫も来日する。アフリカ系の黒人である。おとど

          水は血よりも濃いのかなあ?

          わさびなる一族

           柳家わさびさん。という噺家さんがいる。うちの姉はこの人の大ファンだ。わたしたちは関西に住んでいるために、テレビでしかわさびさんを拝見することができず、姉はがっかりしている。なのでわさびさんが出ているテレビ番組は、子ども向けのものであっても、録画して、欠かさずに観ているらしい。  わたしは結婚して実家を離れている。とは言え実家までの所要時間は、下道を使って車で小一時間ほどである。  ある日、姫路へ車で出かけた。さすがにバイパスを使う。姫路バイパスは無料である。途中、姫路市

          わさびなる一族

          お母さんは坊主めくりをしない

           五年生の冬休み、百人一首の中の十首を暗記してくることが宿題になった。だけど友だちと遊ぶときは百人一首を覚えるんじゃなくて、坊主めくりばかりをしている。  わたしの家で、近所の女の子と四人で坊主めくりをしていた。そこへお母さんが、オレンジジュースを運んできた。 「お母さんも坊主めくりする?」  わたしはたずねる。  すると、化粧をしないお母さんの顔が青くなった。まるでユーレイに会ったみたいに、おどろいたみたいに、大きく目を見開いている。 「どうしたん?」  わたし

          お母さんは坊主めくりをしない

          ご近所の不審者

           片田舎の住宅街に住んでいる。西隣には二十年ほど前に県の博物館ができ、それ以来他地方からの人も訪れるようになったため、少し治安について心配する声が、近所の人たちとの井戸端会議のときに聞かれることがある。  三日ほど前から、ちょうどうちと、隣の家とのあいだに、決まって夕方、午後五時ごろから七時くらいまで、原付に乗った男性が、原付に乗ったまま、スマートフォンを触っている。季節はちょうど三月。本格的な春に向けて気温は三寒四温を繰り返し、日の入りの時刻も遅くなってきただけに、男の姿

          ご近所の不審者

          うんこのこたえ

           姉からLINEのスクリーンショットが送信されてきた。うちの娘とのやりとりだ。 「うんこたえおしえたろか」  小学一年生の娘はそう書いている。どうやら娘は姉になぞなぞを出し、姉はその答えを間違えたらしい。娘は、 「うん、答えを教えてあげようか」  と伝えたかったのだろうが、まだ読点の打ちかたがわからないようで、「うんこ」と読めてしまうものになってしまったようだ。  姉にメッセージを送る。 「なんていう問題やったん?」 「1たす1は?」  姉の返事を見て考える。

          うんこのこたえ

          アイアム「CHARLIE」!

          #名前の由来  わたしのペンネームは「CHARLIE」である。「チャーリー」でも「Charlie」でもない、全角大文字の「CHARLIE」である。  なぜ全角かというと。わたしは小説を書いている。小説は基本的に縦書きである。そうしたとき英数文字というのは半角横向きに書かなければならない。それがイヤなので、全角なのである。  なぜ大文字かという理由は、さっきまで忘れていたけれど、今思い出した。  メールアドレスの表示を見て決めたのだ。昨今では、苗字を半角大文字で書く人が多いよ

          アイアム「CHARLIE」!

          残念な佐藤さんと「おばちゃん天使」

           職場から義理チョコの風習がなくなってから、どれくらい経つだろう?  ぼくは流しに立って夕食の洗いものをしている。キッチンに続くリビングのソファで、十歳年下の妻、たくみが、いつごろからか流行り始めた「友チョコ」の包みを広げようとしている後ろ姿が見える。 「さすがはトモちゃん、手作りで相変わらず凝ってるー。あ、あかねちゃんゴディバや! リッチー」  たくみの独り言はいつも、聞えよがしというわけではないが、呟きにしては声が大きい。 「晩メシ食ったあとやのに、よう食えるなぁ

          残念な佐藤さんと「おばちゃん天使」