アイアム「CHARLIE」!
わたしのペンネームは「CHARLIE」である。「チャーリー」でも「Charlie」でもない、全角大文字の「CHARLIE」である。
なぜ全角かというと。わたしは小説を書いている。小説は基本的に縦書きである。そうしたとき英数文字というのは半角横向きに書かなければならない。それがイヤなので、全角なのである。
なぜ大文字かという理由は、さっきまで忘れていたけれど、今思い出した。
メールアドレスの表示を見て決めたのだ。昨今では、苗字を半角大文字で書く人が多いようだ。なのでわたしは逆に、名前を大文字にして、苗字の頭文字も大文字にして、それ以降の苗字を小文字で表示する、という姑息なことを思い付いた。
わたしの苗字は「ヨシダ」なので、
CHARLIE Yoshida
である。名前だけ全角で苗字が半角、というのも不恰好なので、全部を全角にしている。
で、この「CHARLIE」の由来なのであるが。
もはや「どっち」が先か、忘れてしまったので、話が速く済むほうから書く。
わたしは台湾ドラマが好きである。ご存じのかたがどの程度おられるかはわからないが、ディーン・フジオカさんは、台湾や香港でも活躍をされている。ディーンさんのように、台湾や香港の役者さんは、英語名を持っている。ビビアン・スーさんもその典型例である。
なので、わたしも英語名が欲しいなと思い付いたのである。(事実、わたしは2か月ほど台北に滞在したことがあるが、そのときは英語名を持っていたことで非常に便利だった)
というのが1つ。
もう1つは、アメリカのSFドラマシリーズの『STAR TREK』である。
ここまでの文章、というか自己紹介のようなものを読まれて、みなさまがわたしにどのような印象をいだいておられるかはわからないけれど、わたしは自称、かなりのヲタクである。身近な人たちからもそう思われているので、みなさんもそう思って頂いても一向に差し支えない。わたしが気を悪くすることもない。むしろ、ヲタクと思ってもらえないほうが居心地が悪い。
『STAR TREK』にはいくつものシリーズがある。最新版がオンライン配信されているということも知っているが、今のところ手を付けてはいない。ヲタクなだけに、ハマったら抜け出すことが困難になるからである。
しかし、これまで『STAR TREK』に出演していた役者さんが、『STAR TREK』以外で出演した映画を観まくろう! と考えた時期があった。実践に移し、レンタル店へ通った。
わたしは『STAR TREK』シリーズの中でも、『DEEP SPACE NINE』というのが特に好きである。その中の「カイ・ウィン」というかなりの悪役をしている女性がいる。役者さんはルイーズ・フレッチャーさんという。そのかたは『炎の少女チャーリー』という映画に出られていたという情報を得た。観た。ヒロインの「チャーリー」は、ドリュー・バリモアさんだった。
わたしはドリューさんも好きである。彼女は『チャーリーズ・エンジェル』の映画にも出ている。
「チャーリー」という名前は男女ともに使えるのだな、と知った。わたしはあまり女らしくもない。
それに、日本では『宇宙大作戦』として知られる初代の『STAR TREK』には、「チャーリー」と吹き替えされている役もある。
なのでこの名前は自分にぴったりのような気がした。
しかしやはり、台北で「チャーリー」と名乗ったとき、台北のJaniceという女性は、「チャーリーは男性の名前じゃない?」と尋ねてきた(あ。ちなみに台北での会話の殆どは簡単な英語で済ませてしまったため、中国語/台湾語は殆どできない)。
そこでわたしは、『炎の少女チャーリー』の原題『Firestarter』、原作スティーヴン・キングを紹介した。Janiceは映画が大好きな人だったが、ホラー映画は苦手なそうなので、この映画を知らなかった。でもドリューさんのことは知っていた。なので、彼女は納得してくれた。
(ああそうそう。台湾の人は芸能人でなくても英語名を持っているようだ。日本と台湾とを行き来している人に「それはなぜ?」と尋ねたら、中学時代の英語の時間に自分で英語名を決めて会話のやりとりをする時間があるためだという答えが返ってきた。ちなみにJaniceは去年男児を出産した。彼女は息子に既に「Kelvin」という英語名を与えている。そういう文化のようだ)
なので、本当はSF小説を書きたい。
それに、せっかくの英語名なのだから、世界に届く作品を創りたい。
と思いつつ、時間だけが過ぎていく。徒労ばかり積み重なっていく。
「努力は必ず報われるとは言わないが、成功した人で努力していない人はいない」
噺家、昔昔亭桃太郎師匠のおことばだ。最近知った。このことばがとても気に入っている。
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