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他人の心はわかりっこない

 日経夕刊で飯間先生が引用している夏目漱石の「行人」に
「他(ひと)の心なんて、いくら学問したって、研究をしたって、わかりっこないだろうと僕は思うんです。」
という一説があるそうです。

 ここだけ切り取ると前後関係が良くわからないので何とも言えませんが、どうやら漱石先生も人の心がわからないと悩んだ時期があり、それがこの文章に投影された様です。

 確かに人の心は難しいです。他人の為にと思った言葉や行動でも、必ずしも相手に喜ばれるとは限らず、かえって相手を困惑させたり怒らせてしまうこともあります。

 自分が良く考えてしたことが受け入れられず、ほんのはずみでした様な発言や行動の方が相手に受け入れられると、自分の思考とは何だったのか悩んでしまうこともあります。

 もちろん自分が考えたことが全て受け入れてもらえるなんて考えは傲慢だとも思います。

 時には他人の心はわかりっこないと腹を括ることも必要かもしれません。

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