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[読書]ジーン・ワルツ 海堂尊

 産科医曾根崎理恵は、帝華大助教ながらある事情で閉院間近の産院マリアクリニックでクリニック掉尾を飾る5人の妊婦を診ていた。お話は彼女とその5組のお産の経緯を中心に展開していく。

 魔女とあだ名される理恵の一貫した論理と行動が小気味良い。清川准教授を始めとする彼女に関わる男達を歯牙にもかけず説き伏せていく。少し格好良過ぎとも思える。

 医学会については素人であるが、産婦人科医の世界はこれが書かれた以降更に状況悪化している気がする。地方の産科が救われる為には理恵の様な医師が必要なのかもしれない。現実はどうだろう?

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