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元不登校が言いたいこと

先日、すずめの戸締りを見た。


軽い気持ちで見たけど、ラストの扉のシーンで泣いた。
少し昔の自分を思い出した。
大人になった今、
こういう風に「希望」や「安心」を
伝える人になりたいと思っている。

不登校の時代の話

学校以外で、私の行くところといえば散歩。
主に夜に行く。
人に見つかると、人は詮索してくるからだ。
小さい田舎の町だと特に。

たまに昼に外に出ると、私の方へ寄ってくるひとがいる。
大体「なぜ学校にいかない?」と投げる。
人は私の理由を知らずに、自分の意見を投げる。
「ただただ学校へいけ」
その当時は親も私の話を聞こうとしてくれなかった。
その時の私は少し、孤独だった。


でも、ある時気づいた。
「学校へいけ」という人は
みんな学校に通っている(通っていた人)だった。


実際にフリースクールで出会った、
学校に行かない選択をした人、
過去学校に行かない選択をした人達はこう言った。

「どっちでもいいんじゃない?」と。

学校に行かなくなると
人生が終わるはイコールではない。

人は大体
「その人が送ってきた人生」を基準にして
物事を見ている。
そこから外れるのは勇気がいることだ。
親であると余計そう思ってしまう。
よけいな苦労や心配はしたくないし、
子供にだってさせたくないのだ。

高校退学の決断

もちろん学費は親に出してもらっているし、
申し訳ない気持ちはあった。
母は特に最期まで、私に高校に行ってほしいと言っていた。
17歳にしてはまあまあ小さくない決断だと思う。

でも私は高校を退学した。
後悔はしていない。
あの時、あのまま学校に行き続けたら、
私は今ここには居ないかもしれないから。


心配もしていたけれど、
その後、私は大検(高認)を取る。
勉強していく中で、優しい友人ができて、
ラッキーなことに話を聞いてくれる大人にも出会えた。




人生の空白期のことを正直に話し、
バイトや就職の面接に受かったこともある。

もちろん、全部上手くいくはずもなく
惨敗した時期もある 笑

つまずかないように、転ばないように
教える周りも少なくないけれど、私は言いたい。

転んでも大丈夫、
つまづいたって大丈夫。
頑張れない時があったって、
1日むなしく終わる日があったって、大丈夫。
必ず道はある。
人の数だけ選択肢がある。
自分の道を歩いていい。

今は出口が見えなくて、
ただひたすら真っ暗に思うかもしれないけれど。

必ず。未来は来る。
あなたの笑う未来は来るよ。





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