キルギス人と日本人の違い7選:性格、就職、結婚etc...
キルギスという国がどんなものか全く見当がつかない、と言う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
カザフスタンやウズベキスタンを聞いたことがあっても、キルギスタンについて知っていると言うのはかなりレアです。
ということで、今回は「キルギスタンと日本人の違い7選」と言うことで、キルギスタンについてご紹介したいと思います。
キルギス人と日本人の違い①:見た目
キルギスの市内を歩いていると、たまに日本人のサラリーマン風のオジさんが普通に歩いていたりするので、かなりビックリします(笑)
基本的にキルギスには、キルギス系、ロシア系、ドイツ、韓国、ドゥンガン(チベット)と、約40の部族が住んでいる国になります。
なので、顔立ちもザ・日本人みたいな顔から、朝青龍のようなモンゴル系の顔、旧ソ連の時代に韓国から連れてこられた人など多岐に渡ります。
ちなみに、私が街を歩いている時に、ロシア語で道を尋ねられたりすることも多々あります。
ファッションの違いはありますが、私がロシア語や、キルギス語を流暢にしゃべれば、ほとんどキルギス人と違いは無いかもしれません。
キルギス人と日本人の違い②:性格
キルギス人と日本人の性格は、シャイという部分はかなり似ているかもしれません。
ですが、一度話し始めればかなりフレンドリーに会話を楽しむことができます。
例えば、タクシーを乗った時などにも、お話をして仲良くなったりすることもよくありますし、商店に行った時も会話をすることもよくありますので、キルギス人はコミュニケーションを取るのが好きな民族です。
他にも、性格の違いはかなりあるのですが、日本人は真面目すぎる、キルギス人はかなりマイペースだということが大きな違いです。
例えば、ミーティングでも予定通りに来る事はほとんどありませんし、日本人のように根を詰めて気が狂ったように働いたり、勉強したりと言うこともほぼありません。
アフリカやその他発展途上国にいた日本人が、現地人とペースを合わせると言うことができなくて悩んでいるのも少し納得できます。
ですが、郷に入れば郷に従えということわざの通り、日本人の価値観で物事を判断しようとすると、かなりストレスがかかってしまうかもしれないので、注意が必要だと感じました。
キルギス人と日本人の違い③:家族関係
キルギスは、基本的にはイスラム教国です。
ですので、親を敬うと言う点については、日本よりも非常に強いと思います。
例えば、アメリカのように20歳を過ぎたら、家を出て1人前の大人として生活すると言う形ではなくて、親の言いつけや希望をしっかりと守り従う傾向が強いです。
特に女性は、20歳を過ぎても結婚するまでは実家から出られないというような習慣があって、シェアハウスや友達と住むのは親に敬遠されることもあります。
ただし、親と子供の関係が深く、家族や親戚感で助け合うという文化があるので、孤独で自殺するといったことはほとんどないのではないでしょうか。
キルギス人と日本人の違い④:おもてなし
日本人は、今度家に来て!といってもほとんどそれは挨拶の一部でしかなくて、本当に家に行くことはほとんどないと思います。
ですが、キルギスでは友達や親戚の家に行ったり来たりするのが当たり前です。
そして、基本的に家に行ったらお茶やコーヒーなどももちろんありますが、テーブルの上にご飯や果物が既に用意されていて、ゲストもそれが当たり前のようにパクパクと食べ始めます。
家に行くと、お茶を飲みながら話して、あまり長居もせずに1、2時間で帰ってしまうことがほとんどです。
また、私が妻の実家に住んでいた時も、3時のおやつの時間だろうが、夜の10時だろうが「チャイのむ?肉食べる?」ともてなそうとしてくれます。
キルギス人のおもてなしは世界でもトップクラスだと言えるかもしれません。
キルギス人と日本人の違い⑤:男女交際
キルギスでは、市内を歩いているとベンチでイチャイチャしている光景がいたる所で見ることができます(笑)
ただし、キルギスはイスラム教が多いので、婚前までは自分を守り抜かねばなりません...
例えば、キルギスの結婚式の初夜を迎える時は、隣の部屋に親戚がいて、朝起きて部屋を出た後に、その親戚がベッドのシーツにちゃんと血がついているかどうかを確認するといった話もあります。
なので、基本的には健全なお付き合いをしている人が多いと考えられます。
キルギス人と日本人の違い⑥:就職先
キルギス人と日本人の就職先の違いについてですが、日本では、高校、大学を卒業すると、企業に就職したり公務員として働き始めることがほとんどです。
ですが、キルギスの場合では、国内の企業に就職するのは当たり前ではありません。
なぜなら、キルギスの平均の賃金は約5、6万円ほどです。
それに対して、アパートの家賃は3万円、4万円ほどするのが一般的です。
それから、他の食事代やその他諸々の費用があるので、まずお金は足りません。
ちなみに平均給料は5万円ですが、アルバイトを週5で頑張ったとしても、給料が2万円から3万円ほどの場合がほとんどで、かなり低賃金で働かなければいけません。
ということで、キルギスや中央アジアの若者は、基本的にロシアやドバイ、カザフスタンなどに出稼ぎに行きます。
私たち日本人にとって出稼ぎはあまりなじみがありませんが、中央アジアの国々では出稼ぎに行って、それを家族のために送金することがほとんどです。
そのため、キルギス国内のGDPの約40%が海外の出稼ぎからの送金によって生み出されています。
出稼ぎで、家族や友達と離れ離れになって精神的に辛いのはもちろんのこと、ロシアでは中央アジアの人々に対する差別がひどくて、よくニュースになったり、メンタリー映画で放送されたりしています。
ですので、キルギス国内の産業を発達させて雇用を生み出すことが、キルギスでは解決すべき1番の課題だと思います。
そのために、産業が育つようなシステムを政府が作るよう努力しなければなりません。
キルギス人と日本人の違い⑦:結婚式
先程言ったように、キルギスの平均的な賃金は5万円ほどです。
ですが、結婚式はありえないほどゴージャスでお金がかかっている事が多々あり、3百万円から6百万円位ほどかけていると聞いたことがあります。
もちろん、彼らは基本的にはお金がないので、親から借りたりしますが、お金がない人は銀行から結婚式用のローンもあるそうです。
ちなみに、お隣のタジキスタンでは結婚式をゴージャスにしてはいけないという法律があるそうで、結婚式に来る人数や費用等を制限しなければならないと言う内容になっています。
お金がないのに結婚式にお金を使ったり、ローンを組んだりするのはやめようと名目で、実際に警察が取り締まったりしていることもあるそうで、かなりクレイジーです。
結婚式の内容についてですが、会場が日本より広く、巨大なシャンデリアがいっぱいあり、かなりゴージャスです。
また、有名なグループのダンスや歌などのショーがあったり、会場がクラブと化してダンスミュージックが流れている中、全員踊り狂ったりしてかなり楽しいです。
ちなみに、新郎新婦は日本のようにバタバタせずに、普通に飲んだり食べたりして、私たちとダンスや出し物をのんびり見て楽しそうにしています。
また、こちらではミニゲームなどもあり、司会の人がジョークやコメディーを交えて会場を盛り上げてくれます。
結婚式の後は二次会のカラオケやバーに行ったりすることがよくあります。
ちなみに、キルギスの結婚式のご祝儀は数千円で良いし、凄く楽しいので何回でも行きたくなります(笑)
キルギス人と日本人の違い:まとめ
以上キルギスと日本人の違いをテーマに切り水についてご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
キルギスは、他の中央アジアと比べて政治的にも宗教的にも自由で、人も優しく自然も豊かです。
また、日本人であればビザも入らずに60日ほど滞在できるので、観光目的についてもかなり楽しむことができます。
ウズベキスタンやカザフスタンなどの中央アジアに来る際は、ぜひキルギスにも寄ってみることをおすすめします。
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