タルタルの海に溺れて最高の1000円ランチチキン南蛮
ー最高の1000円札の使い方ー
この前、とんでもない1000円ランチに出会ってしまった。
「1000円ランチ」
高校生の頃、毎日のように検索していたワードだ。
(正確には「800円ランチ」とかの方がよく見ていたけど。)
しかし1000円ランチの人気店は大抵平日しかやっていない場合が多い。
そのため高校生には縁のない世界の話だったし、社会人になってからもわざわざ遠くの名店に足を運ぶのは難しいだろう。
というわけで、私は残りの学生生活で平日ランチを思う存分楽しもうと決めた。
そこで出会ったのが渋谷にある「地鶏や 虎視眈々」というお店。
「1000円ランチ」と同じくらいたくさん検索していたのが「東京 チキン南蛮」だった私。
こちらのお店のことは当然ながら何度も小耳に挟んでいた。
そのくらいチキン南蛮といえばここ、なお店。
実は今年の初めの頃にも夜に来ていた。
しかしランチは今回が初めてだった。
チキン南蛮は昼夜それぞれ30食限定のメニュー。
私は11:30のオープン目指して、センター街をさくさく進んでお店に到着した。
12時前に行ったらトップバッターだった。
(ガッツポーズ!!)
他にもいろんなメニューがあったが、気が変わることはまずないのですぐに1000円のチキン南蛮定食を頼んだ。
そして目の前に現れたマイエンジェル。
たるったるにかけられたタルタルソース。
その下に積み重ねられた4つのチキン。
うは〜〜これこれ!これですよ!!と、一人興奮する。
一口食べたらタルタルがぶわっっと口の中いっぱいに広がり、鶏肉は鶏肉史上一番やわらかくて、もう困った。
これならおばあちゃんになっても食べられる。嬉しい。
なんでこんなにやわらかいのかわからないほどやわらかい。
ぎりぎり固体でいられている液体って感じ。たぶん飲める。
あああ、止まらない。
ここのチキン南蛮を食べたら他のチキン南蛮が食べられなくなる気すらしてくる。
・・・
そういえば、後から来たサラリーマンの方たちはほぼみんな「地鶏の炭火焼き定食」を頼んでいた。
拍子抜けする。
あれ?もしや、チキン南蛮ってそんなに急がなくてもよかった?
途中、ななめ前に座ったサラリーマンの炭火焼きのいい匂いが漂ってきて、私のチキン南蛮とひとつ交換しませんか?って言いたくなった。
炭火焼きもおいしそう。というか絶対おいしいやつだ。私にはわかる。
もりもり食べていると、だんだん体があたたかくなってきた。
寒い日だったけど、身も心もぽかぽかにしてくれるランチだった。
帰り道のセンター街に大音量で流れる平井大の「Stand by me, Stand by you.」が冬の寒空と私の心の温かさをつないでくれている感じがして心地よかった。
虎視眈々のチキン南蛮定食。
1000円の1番素敵な使い道だと思った。
・・・
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