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ドーナツが天使のわっかに見えた瞬間

ー クリスピークリームドーナツのオリジナルグレーズドが本当に好きだから愛を語ってみた ー


現在大学生の私がこのドーナツに出会ったのはかれこれ10年前くらいのことだ。


2006年に来日したというから(Wikipedia調べ)、来日して間もない頃に私は食べていたことになる。


親戚のおばさんの家に行くと、おばさんが長時間行列に並んで、箱いっぱいに詰められたこのクリスピークリームドーナツのオリジナルグレーズドを買ってきてくれる、というのが恒例だった。


あの頃はまだ店舗数が少なかったこともあって長蛇の列が絶えなかったらしい。


そんなおばさんの苦労も知らずに、

幼い私はぱくぱく食べる。


お、、おいしい!


もう一個食べていい??


お、おいしい〜〜!!


エンドレスドーナツ


小学生に恐いものなんてなかった。羨ましい。


それから長い年月が経ち、

もはやあのドーナツは幻の存在になっていた。


そんな時大ニュースが舞い込んできた。


私の地元「クリスピークリームドーナツがここにオープンします!」


聞けば現在、日本中に47店舗が営業しているらしい(Wiki調べ)


いつの間にこんなに大きくなって!

(古参目線)


私は夢の彼方へ消えて行ってしまったと思っていたクリスピークリームドーナツのオリジナルグレーズドの記憶を辿るべく、地元のお店を訪れた。


あ、、あのドーナツがある、、!!

(おセンチな涙)


うきうきを押し殺した声で

「オリジナルグレーズド1つください」

と言う。


(1つしか買わない時点でもう自分用だってことはほぼバレているから、うきうきを押し殺していたこともたぶんバレている。)


家に帰って速攻食べた。

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、、、

じゅわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜(ドーナツのきもち)

じゅわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜(ドーナツにとかされた私のきもち)


もう思わずにやけちゃうおいしさ


天使が舞い降りた、、!!!


私はそう思わずにはいられなかった。


幸せを運んでくれる天使の正体はあのドーナツだった。


そういえばドーナツって天使のわっかとそっくりじゃん。


(ここで使い古されてそうな表現を思いついてしまった自分に悲しくなった。)


そうか、ドーナツは天使だったのか、


私が昔感動したあのドーナツが、今目の前にあるという不思議な感覚


遠い過去がたくさんの過去を通り越して

いきなり現在の私のところにたどり着いたような感覚


これは天使にしか成しえない業だ。


私はその日からことあるごとにこのクリスピークリームドーナツに通うようになった。


あそこのドーナツ屋にはこの記事でくり返し書いている「オリジナルグレーズド」というシンプルなドーナツの他にも様々なドーナツが用意されている。


チョコスプレーがかかっているもの

ブリュレされたもの

オールドファッション系

中にクリームが入っているもの


でもそれらのどのドーナツより

「オリジナルグレーズド」は飛び抜けて人気らしい。

(これもWiki調べ、Wikiにはなんでも書いてあった)


私もその中の1人で、色々試してみたけど結局「オリジナルグレーズド」がダントツでおいしかった。


あのおいしさをどう表現できるかなと考えてみた。


カロリーを感じさせないあの軽さ


もちもち感


ふわふわ感


うーん


あのドーナツを前にすると、どんな語彙も敵わない。


なんなんだあれ、、


あの幸せに見合う言葉を見つけるのは難しい。


そういうわけで、

クリスピークリームドーナツ様の公式HPを拝見させていただいた。


そこには私の求めていた答えが書かれていた。


商品本部長の方のお言葉、

「ふわっ、とろっ、ペロリなおいしさのオリジナルグレーズドは………


ふわっ、とろっ、ペロリ


ハッ


ふわっ、とろっ、ペロリ


うんうん


ふわっ、とろっ、ペロリ


これだ!


この通りなのだ


ふわっとした食感と


とろっとした食感と


どういうわけかペロリといけちゃう軽さ


商品本部長の方すごい、、かっこいい、、

自分たちの商品のことをすごくわかっていらっしゃる、、、


そんなこんなで、相変わらずクリスピークリームドーナツに足しげく通いつめていたある日のこと。


私は夜まで大学の図書館で明日提出の英語の課題をやっていた。

課題をなんとか完成させた頃、

英語が本当に苦手な私に残されていたのは、もうぼろぼろに疲弊しまくった心だけだった。

足をひきずるようにして家路を急いだ。


ぐぅ〜〜


そりゃそうだよね、

昼から何も食べてなかったもん。


自分お疲れ様、よく頑張ったね!!

って言いながら私の頭の中ではもう自分へのご褒美を何にしようかということしか考えていなかった。

(自分のことが大好きなタイプの人間なのです)


あっ、ドーナツ、食べたい、、


じゅわ〜〜〜って

私のこころをとかしてほしい、、


そのときの私に必要なのは間違いなく「オリジナルグレーズド」だった。


あの感覚を求めて私はクリスピークリームドーナツへ向かった。


閉店1分前だった。


あっぶな、と思いつつ、


忙しそうにクローズ準備をしていたバイトのお姉さんに申し訳ない気持ちを抱きつつ、


「オリジナルグレーズド1つください」と

か細い声で私は言った。

(片付け終盤に来店しといてドーナツ1個かよっ!!て絶対思われてたと思うけど、お姉さんは優しく微笑んでくれた。)


お金と引き換えに、私は天使の入ったビニール袋を受け取る。


そのときだった。



「ピロリンッ」



え?


「おめでとうございます!あたりのレシートです!アンケートに答えるとドーナツ引換券がもらえます。」



え?



まじで天使?


天使絶対いるよねここ?


今までの疲れが嘘のように吹き飛んでいった



オリジナルグレーズドが天使のわっかに見えた瞬間だった。


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