今、中華を食べたい誰かがいる
ー中華は大人数でいろんなものを食べた方が楽しいー
年を重ねるごとに、ひとりごはんに抵抗がなくなってきた私。
しかし、中華だけはあんまり1人で行ったことがない。
それもそのはず、中華というのはあれもこれも食べたくなる料理だからだ。
餃子が食べたい。でもチャーハンも坦々麺も酢豚も食べたいんだよ、、。
今日は北京ダックが食べたい。でも1人で5枚食べたらそれだけで終わっちゃうよう、、。
みたいなジレンマに陥りがち。
そう。
バラエティ豊かな一方で大皿料理が多いのが、中華の切ない魅力なのだ。
だから中華はひとりごはんに向いていない。
大勢で食べた方が楽しめるのだろう。
そういうわけで、「今、中華を食べたい誰かがいる」という環境はとてもすばらしいもので、羨ましいものでもある。
（乃木坂の秋曲「今、話したい誰かがいる」のパロり。）
・・・
ある日、私は友だちと2人で新宿の香港レストランに向かっていた。
「世界一安いミシュラン」というのがウリの「ティムホーワン」へ。
珍しくメニューの写真も撮ってみた。魅力的すぎてつい。
名物は「ベイクドチャーシューパオ」という角煮が入ったメロンパンらしい。
その隣のライスロールも食べたいし、点心も、ちまきも、大根餅もおいしそう。
食べたいものを片っ端から頼んでいく。
海老とニラの蒸し餃子
この透明な皮、どうやって作るんだろう。
永遠になでてたいツヤツヤスケルトン。
ナスの海老団子揚げ
ナスの上にでっぷりとした海老団子が乗っかっている。
そして名物のチャーシューパオ
外側のメロンパンはちゃんとパン屋さんの並のクオリティのさくさくさで一瞬びっくりした。中華風のアレンジとかが全くされていない。
中の角煮もゴロゴロしていてとろあまだった。
そしてお気づきいただけたかもしれないが、ここのメニューはどれも3つずつ運ばれてくる。
2人で行ったから毎回3つ目の配分が難しかった。
ここは3人組で来るのがちょうどいいお店だと思った。
これはエビの湯葉春巻き。
サックサクで香ばしい。
こういうスナック菓子、どこかで食べたことがある気がした。
海老と黄ニラのチョンファン（ライスロール）
満腹に差し掛かってきた。
ぷにぷにのライスロールの中からニラがかすかに「私、ここにいます、、！」って叫んでるのが聞こえてくる。
そんな味。
最後はちまき。
奥に写るメロンパンで大きさの比較をしてほしいが、今までの人生で出会った中で1番大きいちまきだった。
中にはお肉がごろっごろ。ほぼお肉。
チャーシューとか、中華っぽいソーセージ（腸詰め？）とかがごろっごろ。
ちまき、、おいしいよね。
・・・
1人で行っていたら角煮メロンパンだけで精一杯だっただろう。
2人でも食べられる数が限られていた。
今度は3人で行こう。
ああ、やっぱり中華はみんなで食べるものなんだ。
・・・
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