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カメコ自己批評

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カメコ自己批評#4「アイドルの光と影」

カメコ自己批評#4「アイドルの光と影」

アイドルはかわいい。被写体として美しい。商業アイドルなら尚更撮られることに慣れている。従ってとにかく無心でもシャッターを切っていればある程度美しいものになるだろう。

趣味なのでここで満足しても誰も何も文句を言う筋合いはないのだが、自分はどうだろうか。せっかくならもう少し極めてみたいと思った。少なからず作風を持つことを大事にしたいという話だ。

アイドル現場のライブフォトは非常に限られた制約の中で

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カメコ自己批評#3「奇跡の1枚とは?/写真の鮮度について」

カメコ自己批評#3「奇跡の1枚とは?/写真の鮮度について」

「奇跡の1枚」という単語をよく耳にする。アイドル界隈的に最も有名なのは、橋本環奈が"見つかった"例の写真だろう。被写体の魅力を限界突破して余すことなく伝えているものに対する最大級の賛辞だと思うが、撮影者として安易に「奇跡」という言葉を使うことに対しては慎重であるスタンスだ。

撮影者が「奇跡」という言葉を用いるケースは、「想像していたよりも上手く撮れた」というパターンだろう。当時はよく撮れたかも?

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カメコ自己批評#2「千穂と私」

カメコ自己批評#2「千穂と私」

石田千穂さんというひとりの女性のために、どれだけ魂を注いで写真を遺せるだろうかと考えるようになった。

石田千穂さんを知ったきっかけは、STU48の6thシングル「独り言で語るくらいなら」のポスターを、たまたまCDショップで見かけた時だ。

48グループの中でも、STU48はクリエイティブが秀逸で、洗練というワードが瀬戸内海の澄んだ光景にマッチしているようで、とても美しい。このポスターに映る…おそ

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カメコ自己批評#1

カメコ自己批評#1

2021年はアイドルカメコというより生まれて初めてカメラを触った年であり、試行錯誤しながらガムシャラに撮り続けることが出来た、とても充実した1年だった。どうすればもっと面白い写真になり、推しやファンの心を動かすことができるだろう?という原点は忘れてはいけないと思い、今回の文章を書くに至った。

初めて納得のいく写真が撮れたという思い出の1枚。ライブのストーリー性と空気感が詰め込まれているものが理想

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