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「休養学」を読んで考えたこと

私は、疲れやすい方だと思う。体力もないし、環境が変わるとすぐ体調を崩す。社会人1年目、土曜日の午前中はほぼ寝ていたし、明日から仕事だという日は、午後はゆっくり過ごしてできるだけ早く寝たかった。結局寝ても寝なくても仕事をしたら疲れるのだけれど、ゆっくり寝れた・ゆっくり過ごせたという事実が、体や心を回復させていたんだと思う。

社会人2年目になると、休日を楽しむ余裕が出てきた。夏フェスに行ったり海外旅行に行ったり、ちょっと疲れが残っていても、「昨日は楽しかったな〜」という気持ちで仕事に臨めていた。思い切り遊ぶ、というのも、いい気分転換・リフレッシュになっていたんだろうな。

そんなこんなで結婚して出産をして、今に至るわけだけど。独身のとき、いまの夫と同棲していたときも、仕事と家事の両立はなんてことなかったはず。コロナ禍となり、テレワークかつ仕事自体も影響を受け、省エネモードで働いていたということもあるけど、仕事と家事は両立できていたという自負がある。パンを焼いてみたり家庭菜園をしてみたり、そんな余裕もあったのに。

そこに育児が加わるだけで、そのバランスは大きく変わってしまった。急に、「あれ、全然家が回っていない」という不安というか焦りというか、何かが間に合っていない感じが常に自分の中を渦巻いていた。

私の中で、優先順位の高いものは育児だった。レトルトを頼ったり、テレビをつけることだってあるけど、保育園に子どもを迎えに行ったあと、晩ごはんを食べるまでの時間と、晩ごはんを食べてお風呂に入って寝るまでの時間は、できるだけ子どもと遊んで過ごしていた。

だけど、仕事だって手を抜けないし、家事だってしなかったらごはんが食べられないし、洗濯物だって溜まる。だから、全部やるしかない。あれ、これって結構難しくない?時間足りなくない?

冒頭でも書いた通り、私は疲れやすいし、疲れたら休日は寝ていたい人間なんです…。決して夫が協力的でなかったわけではないけど、夫がフルタイム、私が時短で働いている以上、子どもの送り迎えをするのは私だし、朝ごはんを作るのも晩ごはんを作るのも私。ただそれだけ。これはどうしようもないのだ。

夫に相談して、どうにかこの状況を打開する術も模索した。家事代行を頼んで料理を作ってもらったこともあるし、電気圧力鍋を買って料理を時短しようと試みたこともある。

いろいろと、できる工夫は試してみていたけど、あるとき心が折れてしまった。仕事で人格を否定されるようなお叱りを受けたのがきっかけだった。ポキっと心が折れて、「もう休みたい」「逃げたい」と思ってしまった。育児はしたい、家事もしたい。だから、仕事からは逃げようと思った。

そんな折に本屋さんを通りかかって読んでみたいなと思っていた本がようやく手元に来たので読んでみたよ、という話です。前置きが本題みたいでしたね。本の感想ではなくてすみません。

本書では、これまで軽視されてきた疲労について、科学的な解説を加え、【人はなぜ疲れるのか】【疲れても無理をして休まずにいると、人間の体はどうなるのか】【どんな休み方をすれば最も効果的に疲れが取れるのか】といった疑問に答えていきます。

はじめに、より引用

わたしはこの本を読んで、早速コーピングリストを作りました。コーピングは、cope(対処する)
から来ている言葉で、これをしたら気分が上がることをリストアップしたものがコーピングリストです。ストレスを感じたとき・元気がなくなったときに備えてこのリストを作っておけば、すぐに気分転換ができる。自分なりのリフレッシュ方法を、自分がわかっているって絶対大事だ。

たぶんなんとなくはあったけど、改めて書き出すのは初めてで、あれもこれもと書いていたら20個くらいありました。じっと、身一つでできるものから、活動的なものまでいろいろ。自分1人でできるものもあるし、夫や子どもとしたいこともある。あぁなんだ、私にもこんなに気分転換の方法があったのか、なんて少し安心したりもしました。

気になる方は、ぜひ読んでみてください。


子どものものが増えてきて、しばらくは家の蔵書をなるべく増やさないようにと心がけているから図書館で借りてきて読んだわけだけど、いつか家を建てて大きな本棚を持てたら、置いておきたい本のひとつです。

それにしても、こうやって読みたい本が読めるから、図書館って素晴らしい。最近は図書館の予約・取り寄せ機能を母子ともにとても利用させてもらっている。子どもは、アンパンマンシリーズが大好き。

それではこの辺で。

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