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年末に考えたい次の年のこと。どういう環境で生きていきたいか。ウェルビーイングを考える

内田舞さんの「ソーシャルジャスティス」という本を読みました。もっと早く読めばよかったと思う1冊です。まず、ソーシャルジャスティスという言葉がピンと来なかったのが原因なのか...存在は知っていたので早く読みたかった一冊。

内田さんがコロナ中にワクチンのことについて発信していたことを、もっと早く知りたかったです。私はワクチンを接種しましたが、打った後、いろいろな方に「本当に大丈夫でしたか」と聞かれ、正直とても不安になりました。当時、メディアの情報を完全にシャットダウンしていたので、暗いニュースを聞きたくなかったんです。なので、彼女の情報や現場の声にいち早くたどり着きたかったです。

そして、彼女の専門分野である見えないバイアスの話もとても印象的でした。日本にいても海外にいても、いろんな人がいろんなバイアスを持っているので、どこに行っても大変だということはよくわかりますが、努力を積み重ねていかれた方が、素晴らしいメンバーに出会えたというお話や体験が書かれていることは、とても心強く、希望を感じました。久しぶりに本を読んで涙が出ました。私にも好きな仕事があり、やりたいことがあり、大きなビジョンも持っていますが、根本の根本には、そういう環境に行けたらいいな、という思いがいつもあります。あるわけないかもしれないけど、そういう環境に行ければいいなと思います。でも、それを言うのはわがままかな、欲張りかな、、、と思うことがありますが、どちらでもなく、そういう世界は実現するんだ、ということにとても励まされました。ちょっと前進するのをやめたいと思う日もありますが、私たちの脳は考えることをやめてはいけないんだろうなと思います。新しい価値観、次の世代にどんな新しいものを受け入れていくためには、次の世代のためにも、決して歩みを止めてはいけないし、いつだってチャレンジをしていく勇気を持つべきだと感じました。素晴らしい本を書いていただき、そしていろんな情報を共有していただき、ありがとうございます。

私は建築家として、ダイバーシティを進めていきたいと考えています。それは大きな分断ではなく、もっと人間の根本に立ち返って、社会構造を作っていく必要があるのではないかと思います。自分が生まれ持ったものを大切にしてもいいし、大切にしたいもの、伸ばしたいスキルをもっと重視してもいいと思います。もっと人間が環境を選べる社会の基盤を作ることが重要だと思います。多数派であることや、ぴったりの土地で生まれた方、条件で生まれた方というのは、変わりたくないものです。生まれた土地で死ぬ理由もないわけですし、これだけ技術が発展した社会だからこそ、もっと人が流動的に、必要な時に必要な場所で生きられる社会が大事だと思います。目的が違っても結果は一緒になることが多いです。建築家として、差別や多くの問題は、気持ちの問題をゆっくり解決していかなければいけませんが、みんなが納得する多くの結果を出すことはできると思います。そのためには、必要なルールや社会の仕組みが多く必要になると思います。心が折れそうなこともたくさんありますが、この本を読んで、改めていろんなことに挑戦してみたいと思いました。また、他の分野で共感してくれる仲間を探し続けたいと思います。こんなにも共感でき、励まされる本はありません。とてもおすすめの1冊です。

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