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アダプトゲン系ハーブが米国で注目されている

先日行われた、医薬品販売業者、登録販売者の研修会で登壇されたフロリダで活動しているドクターの話を拝聴しました。サプリ大国のアメリカでは、アダプトゲン系ハーブが数年前から注目され、需要が高まっているらしいのです。 

アダプトゲン「adaptogen」とは適応させる、生じる という意味が合体した単語ですが、アダプトゲンハーブの定義としては、①科学的、生物学的ストレスに対して抵抗力を高める作用がある ②生理機能を正常化して標準値にする作用がある ③服用者に無害であるというものです。

アダプトゲン系ハーブの代表的なものは、エゾウコギ、三七人参、高麗人参、霊芝、甘草、冬虫夏草 などで、「高貴薬」と呼ばれる希少で体全体を修復してくれる作用を持ち、高価なものが多いです。

今回は、当社でも需要の多い、生理機能を正常化させてくれる、アダプトゲン系ハーブ「三七人参」について説明をしたいと思います。


三七人参

三七人参は、何しろとても”多くの作用をもつ健康食品”というのが特徴で、長く続けていらっしゃる方が多いです。私も実は飲み始めました。

日本では食品として販売していますが、漢方薬のカテゴリーでは、「上薬(じょうやく)」といって、①長期の服用でも副作用の心配がない。②作用が特定の臓器に限定されない、③生理機能の正常化作用が顕著である。という条件を満たしているものです。安心して毎日飲める生薬、という意味です。

高麗人参は良く知っているけれど、「三七人参」って聞いたことがないという方は多いと思います。
高麗人参も三七人参も、ウコギ科の多年性植物ですが、三七人参は高地で栽培され、種まきから収穫まで3~7年かかり、収穫後の土地はその後10年以上も雑草もはえないほどやせてしまうなど、栽培の条件が厳しい、希少価値の高い「高貴薬」として長い間禁輸政策がとられていました。
三七人参が広まってきたのは最近のことなのです。高麗人参は奈良時代に日本に入っています。
気をつけていただきたいのは、三七人参は偽物や、等級の低い粗悪のものも出回っているということ。
当社で扱っている三七人参は、一番高いクオリティーを示す、「20等級」のものを、まるごと輸入して、日本国内で加工しているトレーサビリティが明らかなものです。

英語で「アダプトゲンハーブ」というカテゴリーに入っている三七人参。生理機能を正常化し、環境によるストレス(精神的、肉体的)に対して抵抗を高めることが期待できるということで、今多くの方が愛用されているのですが、成分は何なのか知っていただきたいと思います。

三七人参に含まれる豊かな成分


サポニン

三七人参の主成分で、高麗人参の2倍から4倍含まれています。サポニンは血液をさらさらにする働き、抗炎症作用、免疫に対する正常化作用があります。

フラボン配糖体

活性酸素を除去したり、心臓の栄養血管である冠状動脈の血液の流れを増大させます。

デンシチン
止血効果がありあます。

ミネラル
現代人にの食生活ではどうしても不足しがちになる亜鉛、カルシウムなどのミネラルを含みます。

有機ゲルマニウム
ガンの治療効果があるインターフェロンを誘発させます。

アセチレン化合物
ガンの発症抑制効果があります。

今回は、米国で環境ストレスによって体が不調な人々アダプトゲン系ハーブの需要が増えているというお話から、三七人参の紹介をしました。
環境ストレスに対していかに抵抗を高めるかの問題は、いずこも同じのようです。
生活習慣を見直しながら、ご自分に合った生薬の力を借りて、心身を今より軽く楽にできたら良いですね。

これからも、生薬の力を紹介をしていきますね。










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