アパレルの接客と児童指導員としての関わり方の共通点
(少し長めです)
例えば
あなたは洋服屋さん
いらっしゃいませ
お客さまが入って来られました
キョロキョロ
何か欲しい服を探していらっしゃるのかな?
ただ見に来られただけかな?
声をかけてもいいかな?
ゆっくりご覧になりたいかな?
あ、スカートを沢山見ていらっしゃる
少しお声掛けてみようかな
まずは天候のお話をしてみようかな?
あくまで私の場合ですが、
特に新規のお客様と向き合う時にはお客様のご様子から、どんな接客が邪魔にならずにお客様のニーズを引き出せるかに神経を使っていたなぁと少しばかりの経験から感じます。
そしてこれって特に私の場合は、前職の児童指導員時代の子どもとの向き合い方とそんなに変わらない気がするのです。
ちなみに、
児童指導員(じどうしどういん)とは、児童福祉現場において、主に父母等に代わって児童(18歳未満の者)を監護する場合において代替的役割を果たしている職である[1]。
そうした仕事でした。
もちろん質は違いますが、そこにどんなニーズが隠れているのかを探して問題解決に向かう
それが
アパレル業では洋服が対象
児童指導員時代は子どもが対象
こう書くととてもドライなようにも聞こえますが、
実際、児童指導員を務めた後にアパレル業で接客をさせていただく仕事をしたら、思った以上に前職の経験が活かせました。
そして子どもが相手、特に私は仕事柄、虐待や発達障害の勉強が必須でしたが、日々の生活の中で子どもの様子を見ながらどんなニーズが隠されているかを探るのは、とても集中力のいることでした。
だからか、アパレルで接客をさせていただいた時には正直、それほど力をかけなくても店長から思ってもみない言葉を頂けました。
「chachiはお得意様がつくタイプだ」
さらに最後には
「辞める時にこんなにプレゼントをもらった子は初めてだ」
今となればきっと私はこうした部分を強みとしていけばいいのかな?と素直に思えますが、
その当時の私はそれができませんでした。
私はこの時、色々あって前職を後ろ髪ひかれながら退いて数年でしたが、まだ気分はどん底に落ちていたのです。
しばらく子どもたちが夢に出てきて、とても後悔していました。
あの時はあぁするしかなかった、でももっといい方法はなかったかな?
何年か経っていたのにまだ未練がましく前職のことを考えていました。
そして結婚もしてワークライフバランスも大切になっていた時期だったので、
アパレル業の接客は前職ほど気合を入れてできていた訳ではありません。
それなのに店長からそう言ってもらえて、私は正直驚きました。
そして、お役に立ててるのは素直に嬉しいことでした。
(たまに店長たちと雑談しながら、「諦めると明らかになることもあるんだよ」なんてじんわりくるお言葉をいただきましたね、懐かしい)
そしてお客様に頂いたプレゼントの中には、ベビーベッドやチャイルドシートまで
え?
そう、とってもお客様と距離感の近い
お得意様の多いお店でした。
あの子たちが使ったものを使わせてもらえるなんて、何だか嬉しい
そして、ん?ケイトスペードとマクラーレンコラボベビーカー?!ケイトスペードは知ってるけどマクラーレンって何?
今では西松屋ヘビーユーザーの私にとってはベビーカーにもそんなにこだわるなんて!と当時衝撃の出来事でした。そしてお古とはいえ何だかとても使えませんでした、、
とにかく普段の私なら背伸びして入るだけ入ってみようかなと憧れるようなセレクトショップだったのですが
お客様にもかわいがっていただいたし、そりゃぁ店長
「こんなにプレゼントもらった子は初めてだ」
と言うでしょう。笑
児童指導員になり立ての時には、もっと大きな声出ないの?と言われたり先輩に多大なご迷惑をかけていたと思います。それでも時には仕事後、お箸を持ちながら寝てしまったり、私なりにその仕事と一生懸命向き合ったつもりではいたのです。
でもそれも無駄だったかも、、そんな気持ちが全く違う分野と思っていたアパレルの接客の仕事をしてみて報われました。
そしてアパレルの接客をさせていただくと、
中にはご自分に似合うお洋服を楽しそうに選ばれるお客様もいらっしゃいました。
もう私が逆に教えて頂くくらい、おしゃれな方もいらっしゃいました。
そうしたお客様には特に他愛の無い話と在庫があるか確認するくらいでよかったのです。
逆に一番困ったのはお客様の求められるイメージにぴったりお洋服がお店にない時でした。
そんな時は思考力を総動員して代替え案はないか、そしてメーカー元にそれに沿うお洋服はないかを探す訳ですが、
それでもないとお客様はお帰りになられます。
それが一番悔しい結果です。
運良くまた次に来てくだされば、その時は喜んで頂けるように挽回ができるかもしれません。
でももう来て頂けなくなったら、それすらできません。
これもまた子ども相手の仕事をしていた時も同じだったなと思うのです。
私は当時、特に発達障害について考えさせられていたのですが、
先程の接客で言うなら
イメージするお洋服を選びたいのに選べない
さらには
どんなお洋服が欲しいのかもわからない
場合もあるかもしれません。
そんな場合が子どもの発達障害の場合は
本読みがしたいのに本が思うように読めない
どうしたら勉強ができるのかもわからない
それには、様々な困りごとが関係しているかもしれません。
そんな困りごとを見極める目はやっぱり関わる私がしっかりもっていたいなぁと、子どもに関わる仕事にしろアパレルの接客にしろ、そんなことを思いました。
アパレルの接客の場合
もちろん自分でお洋服を選べるお客様はそれでいいのです。そうではなくて選べなくて困っている場合は細かくご要望を聞いて接客させて頂くし
特に子どもの場合
自分で解決策をみつけたりできる場合はそれでいいのです。成長にも繋がるし
でも、それが怠惰ではなく困っているかどうか
を見極めるのはとても神経のいることだったと思います。
専門家のご意見も聞きながら、周りへの理解をどのようにして求めていくか、スモールステップでできることを常に探していたように思います。
余談ですが、私には妹がいますが、昔家族が亡くなった後に不登校になりました。
その時は玄関から足が動かないと泣いていました。
行きたいのに行けない
これは明らかに彼女の怠惰ではなく困りごとだったし
そんな時は行きなさい!とは言えないと思うのです。
もしかしたら、その状況に戸惑ってとっさにそう言ってしまう場合もあるかもしれません。
でも、そんな時には学校に行かない選択もすぐに思い浮かぶと思います。
そしてそうした困りごとによる影響は一見関係のない形で現れることもあるかもしれません。
話は戻りますが、
要はどちらの仕事も、目の前にいる人のニーズや困りごとは何かを細かく聞いたりしながら理解して、それにどうアプローチしていくかの戦略を私が立てる、そんな作業だったのかなとも思います。
そして最後に相手の笑顔が見たかっただけかもなぁとも思えます。
あくまで実際に違う仕事を体感してみた私の視点のお話です。
そしてコロナ渦の中で、こんなものも戦略の1つとしてもっておきたいと私のセンサーが反応したのが
学習の困りごとへのICT活用でした。
学習障害や発達障害に言われるような困りごとによって、
爪をかんだり、髪を抜いたり、おねしょが増えたり、夜中に泣きながら起きてきてしまうなんてことも
そうした二次障害だなぁと思うことが出てるのに対応しきれない
結局それが一番悔しかったのです。
しかし今、コロナ渦でICT活用が進み、それらに対応できるかもしれない戦略を1つ追加できる、それによりあの時に対応できなかったことにもICTを組み合わせることができる?支援の幅が広がる?と頭の中で再検討している私がいます。もう現場にいないのに、、ちょっと自分にびっくりしています。
そして私にとってはまだまだ未知の分野ですし、今子どもと関わる仕事をできていない現状で、学ぶことは挑戦なのですが、
できることを少しずつやっていきたいし、怠惰ではなくて本当に困っていて、さらにはそれを自分でもわかっていない子どもたちが、少しでもホッとするお手伝いを今後どこかでできたらいいなぁと夢見ています。
長くなってしまいましたが、
その当時は試してみたい戦略だった、、悔しいーーー!笑
という本音と、頑張ったことは違うところで報われる場合があるんだなぁと私自身がホッとしたお話でした。
そして、ICT活用のインプットがなかなか追いつきません!!
1から始めるって大変です。それなのに子どもたちを目の前に頑張られてる先生方には本当に頭が下がります。
陰ながらいつも応援しております!!!
一緒に生まれた家族の死をきっかけに、人生を楽しんでやりたいことやろうと過ごしてきた私の日常や思い出を、優しさの伝染を心がけて記事にしていきます☺︎今の夢は子どもに絵本を書くことです。あなたから頂いたサポートは優しさにかえて記事にしたり夢を叶える為に使わせていただきます☺︎