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C06ロンドン南部の古都

日が暮れる前に、カンタベリーへ向けて列車に乗りました。高校の世界史の授業で学んだ、イギリス国教会の重要な教会がある場所です。その教会は、かつてチャールズ6世が自分の好きな女性と再婚するために、カトリックの離婚禁止の規則を避けるために新しい宗派を設立した場所であり、その結果、周囲は大いに混乱し、ローマ法王庁との間で戦争に至ったほどです。
カンタベリーに到着し、街の中心にそびえ立つ尖塔群を横目に見ながら、まずは今夜の宿を探しました。街の端にあるB&Bにたどり着き、旅の汚れを感じさせるバックパックを下ろしました。シャワーを浴びた後、フランスで仕入れた食材で夕食をとりました。
この旅はもう4ヶ月以上続いており、ユーレイルユースパスのおかげで数えきれないほどの夜行列車に乗りました。バルセロナにいた時に突然ウィーンのオペラが見たくなり、夜行列車を乗り継いで行ったこともあります。ギリシャには2回訪れ、その美しい風景と列車内で出会った人々との交流は忘れられません。しかし、ユーレイルパスの有効期間ももうすぐ終わります。これからは農場で働き、農民として生活する予定です。イギリスには人種に対する偏見があると聞いていますが、定住して生活する安心感と、地元の人々との関係を築いていくことへの不安もあります。
今日はかなり歩いたので、早く眠りにつきました。深い眠りに落ちると、夢も見ずに一晩中ぐっすりと眠りました。
【補足情報】カンタベリーはイギリス・ケント州に位置する歴史的な街で、特にカンタベリー大聖堂で知られています。この大聖堂は、アングロサクソン時代から続く長い歴史を持ち、多くの巡礼者や観光客が訪れる場所です。カンタベリーはその美しい中世の建築物が多く残り、歴史的な街並みが魅力の一つです。また、街は文学作品にも登場し、特にジェフリー・チョーサーの「カンタベリー物語」の舞台としても有名です。訪れる旅行者は、大聖堂の見学の他、中世の雰囲気を色濃く残す旧市街を散策することができます。カンタベリーはロンドンからもアクセスが良く、日帰り旅行で訪れるのにも適した場所です。


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