毒親育ちのマウント

毒親育ちのコミュニティなどで「あるある」なのが
・ウチの方が酷かった！
・アンタの話なんて、虐待じゃない、甘えるな！
・そんなの毒親じゃない！私なんて…（延々続く自分語り）

・・・という「自分のほうが酷かった合戦」です。
気持ちはすごく分かるし、私もその側面はあります。
ついつい「私なんて・・・！」と、訴えたくなります。

受け止め方は十人十色

他人が聞いて「そんなことで傷つくの？！」ということもあるし
驚くような惨状でも
本人は、どこ吹く風という人もいます。
それぞれ持って生まれた体質ゆえに
受け止め方は個人差が非常に大きいです。

言葉で伝わるのは20％ぐらい

私は、毒母から毎日毎日
「アンタなんか、何もできないくせに！」と
怒鳴られていました。
私の中では、ものすごく大きな傷になっています。

でも、こうして書くと
「そんなの大したことないやん。」と
受けとめる人もいると思います。

それは、言葉では、あまりに情報が少なすぎるからです。
親から発しられた「声」のトーン、憎しみを込めた言い方
蔑むような眼差し、部屋の寒々とした重苦しい空気…。
言葉では、空気感や感情は伝わりません。

毒親と同じことをしてしまっている

それに「わたしが！オレが！私のほうが！！」と
相手の気持を踏み倒して、一方的に主張するのって
毒親と同じなんですよね（泣）

親から心無いことを言われたり
放ったらかしにされて寂しかったり、怖かったり
そのショックや、傷ついた心の体験は
その人にとっての真実です。その傷が長く尾を引き
「あー、自分の親は毒親だなあ」と、思えば
それはそうなんです。
誰にも、否定する権利はありません。
そして、解毒するのは本人です。

同調せず、尊重するだけでいい

せっかく心を開いて、苦しい胸の内を吐き出しているのだから
否定はやめましょう。
一方、深く同調する必要もありません。
「あー、辛い思いをされたんだなあ。」と、尊重するだけで十分です。