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経営者なら知っておきたい!経営戦略の体系的な知識

戦略の歴史

「戦略」とは元来、軍事用語であり「戦略」の英語のStrategyはギリシャ語strategia(謀略、だます)が語源と言われています。
紀元前430年-354年に戦わずして勝つための謀略(strategia)の考えを取り入れたのが始まりで、その後19世紀になって戦争以外の外交などで、軍事力を使わずに競争相手に勝つ策略も含め英語でstrategyというようになりました。

同じ時代に中国でも孫子の兵法が同じことを説いています。名を孫武といい春秋時代の紀元前400年代に兵法家として活躍し「孫氏」という兵法書を書き残しました。孫子の兵法も、敵を欺いて戦わずして勝つための謀略、古代ギリシャstrategiaと同じことを言っています。

企業経営では1960年代の米国で適用したと言われています。巷には戦略とつく書籍が多く溢れていますが、企業経営では意外と歴史が浅いんですね。

世の中の書籍を読んでみてもわかる通り経営戦略の概念は多様であるため、戦略=○○ と言った正解はありませんが、ここでは戦略を定義付けて説明していきたいと思います。

戦略の種類

戦略は大きく分けて
①「企業戦略(成長戦略)」
②「事業戦略(競争戦略)」
③「機能戦略」
に階層分類できます。

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企業戦略(成長戦略)

企業戦略(成長戦略)は製品・サービスと市場の組み合わせによる事業領域の決定に関わる全社的な戦略を意味します。
経営資源である人・モノ・金をどのように配分するかや、新規事業の創造、既存事業からの撤退を意思決定します。

事業戦略(競争戦略)

事業戦略(競争戦略)はSBU(strategic business unit:戦略事業単位)毎でいかに競争していくかに焦点をあてるものであり、各SBUにおける資源配分と競争優位性が主な構成要素となります。

機能戦略

機能戦略は、調達・生産・営業・財務・人事労務・ITシステム・研究開発などの各機能の生産性を高めることに焦点をあてるものであり、各機能内における資源配分と相乗効果が主な構成要素となります。

企業活動と戦略

企業活動と戦略の関係性について触れたいと思います。
企業活動:製造業の例
①金融市場で資金を調達し
②労働市場で人材を採用し
③材料市場でモノを調達し生産活動を通して付加価値をつけ
④製品市場で製品を販売し資金を回収します

例を見て企業活動は外部環境(金融市場・労働市場・材料市場・製品市場)に対する働きかけと言えます。
同時に、生産・販売は労働市場で調達した人材により実行され、その人材の集団が組織であるため、組織すなわち内部環境における働きかけも企業活動であると言えます。
つまり、企業の戦略は
①内部環境を活かして(リソースベースドビュー resource based view)
②外部環境の変化に適応していくこと(ポジショニングアプローチ positioning approach)と言い換えることが出来ます。

※resource based viewとは、企業内部の経営資源(リソース)を活用することによって競争優位を獲得することができるという戦略論です。
ジェイ・B・バーニーが提唱しました。
※positioning approachとは、自社を取り囲む企業や環境の力関係をよく知り、自社のポジショニングを検討することによって競争優位を獲得することができるという戦略論です。
マイケル・E・ポーターが提唱しました。

まとめ

ここではアカデミックに戦略の全体像(企業戦略・事業戦略・機能戦略)について記載しました。戦略と一言でいっても、様々な種類や考え方があることを記しました。各々の詳細は今後改めて発信していきたいと思います。

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