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心の違和感の正体に気づく

新型ウイルスの影響を多くの人が受けています。

普段なら何でもないようなことがストレスになる。そのことに気づいているか否かで、心の持ちようが変わるというもの。

自分の心の状態を知れば対処することもできるのです。

例えば、目の前のコップの状態を知っているか否かということ。水が溢れそうになっているコップかどうかを知っていると、どういう対処が必要なのかを判断することにも繋がります。

水が溢れそうなコップだと気づけば、むやみに動かすことをしないという選択もできます。あるいは、コップを動かす前にちょっとススって溢れるのを防ぐという選択もできるでしょう。

今、心の状態は、どのようなものですか?

この問を自分自身に投げかけることは大切なことなのです。


いったい何が「普段と違っている」のでしょうか?

世の中には、不満や不安が溢れています。SNSでは、「新型ウイルスにより辛い思いをしている」という声を見聞きしない日はありません。

子どもが自宅学習になっているため、1日3食のご飯を作る必要のある人がいます。具体的な不満がある例といってよいでしょう。

社会情勢の変化で仕事が減り、金銭的に困窮する未来が秒読み段階の人もいます。具体的な不安がある例といってよいでしょう。

具体的に不満や不安がある人のストレスは、誰から見てもわかるストレスです。「何とかして欲しい」という声をあげやすく、周りから「共感や理解を得やすい」ストレスでもあります。

では、周りから「共感や理解を得やすい」ストレスの原因がない人はどうでしょう?

何もないとはいえ、何かは感じているはずです。

いったい何が「普段と違っている」のでしょうか?


コロナのせいで起きた心の変化、その「正体」を探る

私には、先にあげたような具体的なストレスの原因がありません。

だから、比較的普段通りの生活を送っている思っていました。と同時に、「何かが違う」ということも感じていたのです。

けれども、ふとした拍子に「違和感」がありました。気のせいと思えば気のせい。その程度のことだとはいえ、なんとなく気になる違和感。

でも、それが何なのか、自分ではわからなかったのです。


私が感じていた違和感の正体

知りたいことのヒントは思いがけないところにありました。

Spoon配信『「僕がコロナに思うこと」byおうみたま』の中で、「新型コロナウイルスは人と人の関係を壊してしまう」をという言葉を聞き、ハッとなりました。腑に落ちる部分があったからです。

配信を聴き終えて「人との関係が壊れる現象」がどのように起きるのか、自分の中で咀嚼してみました。

ストレスの限界について、コップの水の喩えで説明されていたので、自分なりに「人と人の関係を壊す」ということを現実的場面を想像してみたのです。

「重要度の低い些細なことで口論になる」ことや、「喧嘩を誘発させるような小さな不満をみつけやすくなる」ことが脳裏に浮かびました。

そして、こういう現象が起きると「自覚する」ことが、「人と人の関係が壊れるか否か」の重要な分岐点になるのではないかと考えたのです。


不満検出器の感度が増幅されてしまう

不満検出器の感度が上がるとでもいうのでしょうか。私の中にも、些細な不満を増幅させるような変化が起きていました。

私の感じていた違和感の正体は、「自分の心」生み出した虚像だったのです。普段の感覚であれば、見えないような小さな埃を「感度の高い埃検知器」で見てしまっていたということ。ちょっとしたことに敏感に反応してしまうというのは、感度が上がっていたからでした。

自分の命が危険にされされた状況で、感覚を研ぎ澄ますのは、生命を守るという観点からは、健全な反応かもしれません。ですが、違和感を感じるほど感度が上がるのは異常でしょう。あまりにも「全方位に向けて」感度を上げすぎの状態だったのです。

そのことに気づけたおかげで、今では、心が落ち着きを取り戻しました。「普段の自分では感じない些細な怒り」を感じている自分に気づく。そういう視点を持つことができたおかげです。


ビフォア コロナを忘れない

「アフター コロナ」という言葉を耳にするようになりました。新型ウイルスとの戦いが終焉した後の世界を表す言葉です。

新型ウイルスのせいで全てが変わる。確かにそうでしょう。

新型ウイルスが終息しても、世界は元に戻らない。現実的に考えて、おそらく、そうなるでしょう。

けれども「変わらないこと」の存在にまで目を背ける必要はありません。

新型ウイルスの流行が始まる前、即ち、「ビフォア コロナ」の世界で、あなたはどのような人でしたか?

コロナ以前に、あなたが大切にしてきたものは何ですか?

誠実さ。思いやり。優しい心。

コロナのせいで、それらを全て投げ捨ててしまうのですか?

それとも......?


inspired by
[メッセージ]僕がコロナに思うこと
おうみたま