ストレスを知る

カサンドラ症候群の記事の続きでもあり、

自死についての記事の続きでもあります。

鬱々とした日々や、死にたい気持ちから抜け出すために、共通して必要だと思うのが、まずは、ストレスの原因となった出来事によって起こった感情を感じきること。

起きた出来事ではなく、あくまでも感情です。

絶望感を感じている

悲しみを感じている

怒りを感じている

無力感を感じている

などなど。

多くの場合は、ここから、考え方を変えてみようだとか、気分を変えよう、環境を変えようとか、自分を奮い立たせる努力が必要なことをしようとするのではないでしょうか?

長期に及ぶストレスや急に身に降りかかったストレスの場合、それは拷問に等しいと思います。

脳も体もダメージを受けた状態で、正常に機能しない脳に、無理をして明るく振る舞うだとか、忘れようとか、周囲との関わり方を変えてみようとか、とんでもなく苦しい作業で、回り道な気がしませんか?

その前に私が必要だったと思うのは、自分がどれほどのストレスを受けて、体がどう反応しているのかを知った上で脳の機能回復に努めること。

前述のような感情がどのようにして強く、何度も起こっているのかを知ること。

病院にかかることも、もちろん必要です。

問題は、薬で改善するのにも、気持ちを変えるのにも、必要最低限の栄養と消化吸収能力が無いことには、あまり意味をなさないのではないかということです。

そこまで指導してくれる病院があると良いのですが、少ないような気がします。

ここからはストレスのメカニズムです。

女性はあまり興味が無いかもしれませんが・・・

●人間はストレスを感じると、ノルアドレナリン、ドーパミンなどを脳の神経から放出します。

強いストレスを受けた時は、副腎からアドレナリンを分泌します。

●恐怖を含む情動や衝動性を抑え込む働きを持った前頭前野でその濃度が高まると、活動が弱まり、やがて止まります。

ストレスが強いと前頭前野は萎縮し、回復が難しくなります。

そうすると、副腎がストレスホルモンであるコルチゾールを血液中に放出します。

通常は、濃度が高くならないように制御できるものですが、過剰なストレスは、その機能を停止させ、コルチゾールが放出され続けます。

→これが副腎疲労や血糖値を上昇させたり、海馬を萎縮させることに繋がります。

●恐怖や不安、怒りなどの本能的な情動を処理する扁桃体でノルアドレナリンとコルチゾールの濃度が高まると、恐怖などの記憶を強めたりします。

扁桃体(本能)と前頭前野(理性)は、お互いに抑え合ってバランスを保っていますが、

例えば、PTSD(心的外傷後ストレス障害)は

強いストレスによって、そのバランスを崩していくことにより起こります。

1.扁桃体の活動性が亢進

 →恐怖、不安、怒り

2.扁桃体の興奮を抑制するはずの前頭前野の機能が低下

 →恐怖記憶を消す力が阻害される

3.記憶の保持、強化を司る海馬が機能不全を起こす

 →恐怖記憶の再生を引き起こす

うつ、依存症、PTSDなどの不安障害は、このようなメカニズムで起こります。

こういった症状の時によく処方されるのがSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)と言って、セロトニンの働きを増強する薬ですよね。

以前の私は、このことから、

とにかくセロトニンを増やさなければ!!


と、考えて、この記事を書いたのですが、

そこまで単純なことでもありませんでした。

必要な栄養素が他にも沢山あることと、体質の問題もあり。

ただ、難しく考えても時間がかかるだけなので、私なりに、体の声を聞きながら試す!試す!試す!

という方法に辿り着いたので、次回から少しずつ書いていきたいと思います。

もちろん、そこまで相談に乗っていただけるお医者様が見つかれば1番だとは思います。

通院してもよくならないとか、薬に抵抗があるとか、なんとなく不調という方は、栄養補給から試してみて欲しい!

そして、何をやってもダメだって思っていても、何か一つの足りなかった栄養素が見つかるだけでも、劇的に変化することだってある。

考え方一つで変わることもある。

今がずっと続くわけではないと思って欲しいということ。

ストレスに弱いと言われる人は、案外、解決策を見つけやすい人です。

実は、ストレスに強い人ほど、PTSDになりやすいという研究結果もあります。

何度もしつこいですが、

自分は大丈夫はやめましょうね。

そして、自分の自然治癒力を

ナメたらあかん!です。

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