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【女性に優しいサロン】一人ではない。私を信じてくれた人たち<第二話>

月に一度、身近で働く女性にフォーカスし、
ざっくばらんにお話しを伺う連載
《女性に優しいサロン》

私の周りにはパワフルで
魅力的な女性がたくさんいます。
そんな彼女たちですが、
この数年を見ていると
「マインドや人生を変えた」
方々を多く見受けます。
自身もその内の一人。
リアルに体現しているからこそ、
彼女達も何故このタイミングなのか、年齢的なものか、
そしてどう変わっていったのかと
お聞きしたいと強く感じました。

仕事のことや身体のこと、
将来のことで
立ち止まって悩んでいる女性たちへ。
お話の中から
ちょっとしたヒントを頂き、
人生の一歩を踏み出しましょう。
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第六回目のゲストとしてお迎えした方は、LA在住のAYUMIさん。離婚後、$160片手に車を飛ばしLA へ。自社ブランドを立ち上げるも、インド人に乗っ取られる?!という稀な経験。事実は奇なり。ドラマのようなノンフィクションは、これからも続く...

◼︎ M
なかなか普通に生きていて、乗っ取られるということはないよね。アカウントを乗っ取られることはあっても(笑)。怖い話だよね。自分に置き換えたら、本当に切ない。

◼︎ A
何もなくなった。一切なくなっちゃった。次の日から何をすればいいかも分からない。お金も無くなり、家賃すら払えない。どうしようって...。
人間恐怖症にもなったし、鬱までとはいかないけれど、外を歩くのさえ怖かった。ほとんどメンタルが崩壊し、急に涙が出てくることもあった。あの時が、人生で一番辛かった。

◼︎ M
その後にもう一度、『eis』というブランドを立ち上げたのですよね。
よく、もう一度そこまで気持ちを立て直せましたね。
当時で何歳だったの?

◼︎ A
41歳かな。

◼︎ M
その歳で一からかぁ...。私だったら無理かも。心が折れる。

◼︎ A
でしょ。でも、それを乗り越えられたきっかけは、自分を信じてくれた友達。
ブランドを取られた直後は、恐怖の渦に巻き込まれ、ほとんど何も手をつけられない状態だったの。
それを見ていた友人が駆けつけてくれて。(のちに引っ越しまで)私のそばで世話をしてくれた。ヨガを勧めてくれて、外に連れ出してくれた。それを続けていたら、モヤモヤしていたのが少しずつ消えていって...。

そして、そのことを知ったお取引先からは、「私たちは、あなたがやっている商品だから買っていたの。新しくもう1度やり直しなさい。」「新しい商品ができたら、絶対連絡して」という連絡を、何百件と頂いて。
そうやって、協力してくれる人たちと共に、新しいビジネスをもう一度立ち上げることが出来たのです。

◼︎ M
それは、今までAさんが誠実に人と向き合ってきたからこそ。1番つらい時に手を差し伸べてくれたんだよね。

◼︎ A
でも、そういう人たちばかりではなかった。私がビジネスを失くした瞬間に、サーっと離れていった人たちも沢山いるよ。中には日本人の同業者もね。このことで、知り合いなんてこんなもんだ、と痛感しました。

◼︎ M
。。。。

今までの話しを伺い気づいたことは、問題や困難にぶつかった時にAさんはそれを乗り越える力や切り替え力が非常に長けていますよね。そして何より、人との繋がりを大切にしているから人に助けられる。
今の時代、企業はそういう人材を一番求めているんじゃないかな。今回のパンデミック然り、いち早く状況を把握し方向転換出来る力。挑戦しパフォーマンスを発揮できる力。プレッシャーを乗り越える力。コミュ力。だいぶその点は、私の周りの中でもダントツに高いと思う。

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◼ A
ふと、20年以上キャリアがあるけれど、実際自分のスキルはどれくらいあるのだろう、と思い、ファッションデザインコンペディションに応募してみたのです。
すると、2つのコンペティションで受賞できたの。
「O.K! That’s good!」って感じ(笑)。

◼︎ M
受賞は凄い事だよね。

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ラスベガスで行う世界最大ファッション展示会「WWD Magic」が主催するエマージングデザイナーコンペティションで2015年度ベストエマージングデザイナーとして優勝受賞

◼︎ A
ここまで色々あったし、賞も取れて認められたことで、『自分のブランドはもういいや』と完全燃焼した気持ちになりました。その頃、デニム企業からブランドの売却を求められていました。『eis』というブランド価値が高いうちに、譲渡することを決意すると同時に、その企業のデザインディレクターに就任しました。

◼︎ M
前回は騙し取られましたが、今回は自ら譲渡していますよね。
何か心境の変化があったのですか?

◼︎ A
自分でビジネスをする事に達成感を得ました。
今度は、企業人として自分のスキルを試してみたくなったのです。
アメリカの企業は大企業です。人種もさまざま、ブランドに拘る人も多い。その中で、自分のデザイン能力、プレゼン能力、コミュニケーション能力を知りたくなりました。
そして、お金の安定性。今まで、さんざん稼いでは失くなりの繰り返しです。それにはもう疲れました...。


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『eis』ブランド


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