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アメリカで人気急上昇中のラグジュアリークッキーブランド「Last Crumb」を食べてみた

クッキー12枚入りのボックスが$140。日本円にして2万円近くもする高級クッキーが、今アメリカでなかなか手に入らないほどの人気を博している。

Last Crumb(ラストクラム)」は、LA発のラグジュアリー・クッキーブランドだ。

HPにも「世界一のクッキーはお店では買えない(THE BEST COOKIE IN THE WORLD CAN'T BE BOUGHT IN A STORE)」と記載されているとおり、Last Crumbのクッキーはオンラインのみで購入可能だ。

(出典:Last Crumb Official

しかも公式ページでそのまま購入できるわけではなく、ウェイティングリストに登録し、販売開始情報がくるのを待たなければならない。

価格の高さのみならず、こうした簡単には買えない希少性もまたLast Crumbの人気を高めるのに一役買っている。なかなか手に入らないラグジュアリーなクッキーは企業へのギフトやホームパーティーの話題作りにもちょうどよく、感度の高い人たちの間で一気に話題になった。

そんなLast Crumbのクッキーを購入して食べてみたので、実際の雰囲気をレポートしたい。

(注)Last Crumbはまだ日本展開はしておらず、日本から購入することはできない。今回はアメリカでの購入品のレポートであることを理解いただきたい。

まずは到着時の様子から。外側のパッケージもオリジナルパッケージで、表に「Last Crumb」のロゴが入っている。届いた時点でLast Crumbのクッキーであることがわかるため、プレゼントで受け取った際にテンションが上がる仕様になっている。

到着時のパッケージ。外側の箱もただの段ボールではなくオリジナルデザインを施すことで、受け取り時のわくわく感をつくりだしている。

この外箱を開けると、こちらにも「Last Crumb」のロゴが入った黒のボックスが入っている。

外箱を開けると、重厚な黒いボックスが現れる。

ボックスの端には「OPEN THE DAMN BOX」の文字が。こうした細かいところにも遊び心が施されている。

ボックスの端に光る遊び心。

ボックスを開けると、整然と並ぶ12種類のクッキーが現れる。箱の内側には「NEVER CRUMBLE」のメッセージが入っており、そのすぐ左のポケットにはそれぞれのフレーバーを紹介するリーフレットが封入されている。

1箱にそれぞれ異なる味の12個のクッキーが入っている。
ひとつひとつが重量感のあるサイズ。

それぞれのパッケージの下部にはシリアルナンバーが入っており、左側からクッキーの番号/コレクション番号/トータルレシピ数/リリース年の4つの数字が表記されている。

たとえば下記の「DONKEY KONG」というクッキーは、このボックスの12番目のクッキーであり、2021年にリリースされたファーストコレクションのフレーバーであり、このボックスが送付された時点では総レシピ数は84あるということがわかる。

それぞれのクッキー名もユニーク。

裏面に記載されているのは主に原材料とフレーバーのストーリーだ。このストーリーはリーフレットに掲載されているものと同じもの。原材料は厳密な表記ではなく、「ココアと牛乳とチョコレート」といったラフなもの。小麦や牛乳、大豆、卵といった特定原材料も記載されている。

裏面にはおおまかな原材料とこのフレーバーのストーリーが印字されている。

Last Crumbのクッキーはアメリカらしいボリュームだ。手のひらに収まらないほどのサイズで厚みもあり、手にとるとずっしりとした重量感がある。さらにクッキーの種類も多様で、しっとりしたタイプやサクサク感を楽しむもの、ゴロゴロとしたチョコチップやナッツの食感が楽しめるものなど、味だけでなく食感にも幅をもたせている。

(左)DONKEY KONG、(右)NETFLIX AND CRUNCH
iPhoneと並べてみるとクッキーの大きさが際立つ。日本の市販のクッキーの3倍はありそうなサイズ。

リーフレットでもクッキーの楽しみ方として「シェア」を推奨しており、さまざまな味や食感をシェアして楽しめるように作られている。

クッキーの名前も「DONKEY KONG」「NETFLIX AND CRUNCH」「THE JAMES DEAN」などユニークなものが多く、職場やパーティー会場での話題にもしやすい。こうした点も、Last Crumbがギフトとして人気を高めている理由かもしれない。

「DONKEY KONG」の断面。しっとりしたアメリカンホームメイドタイプのクッキーだ。
 「NETFLIX AND CRUNCH」の断面。こちらはザクザクした食感とシナモンの香りが特徴的。

フレーバーを紹介するリーフレットにもこだわっている。ダークカラーを基調としたデザインとエッジの効いたテキストは、食品というよりもファッション誌の趣がある。

各フレーバーのストーリーを伝えるリーフレット。

クッキーがすべてなくなった後の箱の内部にもオリジナルデザインが施されており、これもまたSNS映えしそうだ。

クッキーがなくなった後のデザインも凝っている。

このように、Last Crumbのクッキーボックスはその場でもSNSでも話題になる仕掛けがあちこちに施されている。

クッキー12枚で2万円弱は日本ではかなり高額に感じられるが、1枚あたりのボリュームもあり話題性も抜群であることから、感度の高い層にとってギフトとして贈りやすい面があるのかもしれない。

こうした話題になりやすい仕掛けの作り方は、日本でも参考になる部分がありそうだ。

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