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静岡はいつだってベストシーズン!移住3年目の私に語らせて。

 東京から引っ越して3年。もう春夏秋冬を3周しましたが、静岡で迎えるどの季節も鮮やかで、変化と驚きに満ちていました。静岡駅拠点で巡れる素晴らしい場所や出会いについて、語らせてください。
 なお、思いがつまりすぎて、約5000字、写真70枚超の長編になりました。写真だけざっと流し読みで構わないので、ぜひ最後までお付き合いください。

 春うらら。2月から河津桜が咲き始め、3月終盤にオオシマザクラ、数日遅れてソメイヨシノが満開に。あわただしく新年度を迎えるうちに、新茶の季節が訪れます。山を仰げば新緑で、海に向かえば爽やかなブルー。富士山はまだまだ冠雪中。

①静岡の桜を楽しむ

タクシーの運転手さんが教えてくれた、河津桜が見られる公園
三保にある「みほしるべ」横で咲くオオシマザクラ
駿府城公園のソメイヨシノ並木。みんなにこにこ。
浅間神社のソメイヨシノ。夕暮れは迫力があります。
これは隣の富士市の潤井川(うるいがわ)でみられます。ファンタジーのように見事な。
死ぬまでに一度は見てほしい。
ちなみにこちらの写真は三保松原にある「みほしるべ」のミュージアムショップで販売してもらってます。

②日本平で新茶を味合う

日本平にある「全景の茶の間」でいただく、びっくりするほど美味しい冷茶
全景の茶の間では、この景色、独り占めできます。事前予約していってください。
ちなみにこちらの写真、茶の間さんの公式WEBサイトにも使ってもらいました!嬉しい。

③お茶つみにタケノコ狩りに

知り合いに誘われて、お茶つみの手伝いに。
綺麗な茶畑にはいって作業に熱中するのも楽しい。
別の日には、タケノコ狩りへ。
竹林独特の雰囲気のなか、みんなもくもくと小さなタケノコをみつけては掘り返します。
両河内(りょうごうち)のタケノコは銀座の料亭で使われる高級食材。
甘みとうまみが詰まってる。

④東海道・蒲原(かんばら)宿を歩く

蒲原にある「旧五十嵐邸」。明治・大正時代の歯医者さんの邸宅。
二階には診療設備が残っています。
とにかくこの邸宅はフォトジェニックな場所が多い。しかもガイドさんが常駐していて、すごく丁寧に館内を案内してもらえるので楽しくて長居してしまいます。
蒲原は町全体の雰囲気が素敵で、雨の日に来てもいい。
晴れの日ももちろん。
たまにジャムと手打ち蕎麦のお店が開店しています。ジャム美味しい。

 5月下旬、富士山の雪が溶けたらいよいよ夏が来たなと感じます。梅雨とともに川では鮎釣り解禁、海も空もいよいよ青く。山では美しい夏鳥が囀り、草も木も花も虫も盛りに。風が駿河湾に抜けるので、カラリとした暑さ。

①興津川でワ―ケーション

静岡を代表する清流、興津川沿いの民宿へ
窓の外はベランダ、そして興津川まで徒歩10秒。
PCを持ち込んで、川のせせらぎを聞きながら、ワーケーション。
お願いして鮎釣りも体験させてもらいました。鮎釣りはとても奥深く、昭和を代表する芸術家、文筆家の方々が興津川を愛して訪れていたとか。

②長光寺でアジサイを

市内でヤマアジサイをたくさん見られる「長光寺」さん
境内のなかにはたくさんのアジサイがさいていて、じっくり見ているとあっという間に時間が経ちます。
静岡駅から1時間に1本のバスでたどり着けます。
本数が少ないので、帰りのバスの時刻にお気を付けください。

③大井川鐡道で井川へ

静岡駅から西へ40分、島田市の金谷駅からでる「大井川鐡道」にのって、終点の井川を目指します。
途中、千頭駅で登山列車・アプト式列車に乗り換え、峡谷やトンネルをくぐり、いくつもの山を越えていきます。
千頭駅から1時間、井川駅に到着します。ここは静岡市の「オクシズ」エリア
井川駅から井川本村へ向かうには、ダム湖をわたります
夏場でも湖上は爽やかな風が。子供も大人もわくわく。
井川本村。本当に同じ静岡市?と信じられないぐらいのどかな村です。
村の暮らしが垣間見れます。南アルプスビジターセンターにもぜひ。
盆地になっているからか、街中よりも暑い気がしました。太陽が強い。

 オクシズエリアはとても面白い場所ばかりで、気軽に紹介しきれません。紅葉シーズンも素晴らしい。中山間地の里山が好きな方には絶対に堪らないエリア。ぜひオクシズマガジンさんのinstagramをご覧ください。

④季節の生き物を探しに

夏の三鳴鳥、オオルリ。美しいさえずりが静かな森に響きます。
静岡県の鳥・サンコウチョウもいつか見てみたいです。
静岡駅から自転車で20分、麻機遊水地は一面のハス畑があります。見ごたえがあります。
ちなみに秋にはとっても美味しいレンコンが収穫されます。
夏休みといったら虫取り!カブトムシ、クワガタを求めて夜の森へ。静岡市は市街地と森の距離が近いので、コンビニにクワガタがいることもあるらしい。

⑤葵舟で駿府城のお堀を知る

駿府城のお堀をめぐる、葵舟
お堀をぐるり一周しながら、石垣の歴史について教えてもらえます。これまで気にもとめてなかった石の積まれ方に対して急に感度が上がります。
水上は少しひんやりと涼しいので、夏にもおすすめ。

⑥三保の水族館で駿河湾を知る

清水港からでる水上バスで三保半島へ向かいます。船ってそれだけでアトラクション。
湿度の高い空気の向こうにゆらぐ夏富士
水上バスを降りると、東海大学海洋科学博物館(海のはくぶつかん)
駿河湾の海の生態系をみっちり学べます。さすが全国一の海洋学部が有する水族館!

 まだまだ夏の気分でいても、いつの間にか夜風が肌寒く、草地ではモズの高鳴きと秋の生き物たちがあらわれます。そうなると紅葉前線の予報が気になってそわそわ。秋の歩みは早く、準備しておかないとすぐに去ってしまいます。

①高草山でハイキング

静岡の隣、焼津市にある高草山
標高501mのちょうどいい低山。夏だと暑すぎるので秋になるのを待ちました。
焼津の街並みがこんなに見渡せます。
山頂からは富士山も。元気のある方は隣の「満観峰(まんかんほう)」にも足を延ばしてください。

②麻機遊水地で秋探し

静岡駅から自転車で20分、麻機遊水地にはたくさんの野鳥や生き物がいます。
季節の移り変わりを感じられるので、定期的に通っています。

③紅葉を求めて寸又峡(すまたきょう)へ

静岡市から少し足をのばして、大井川鐡道で川根本町の寸又峡へ。温泉街です。
有名な夢の釣り橋。紅葉の最盛期には数日早かったみたいだけど、エメラルドグリーンのダム湖と釣り橋の組み合わせはどの季節にきても楽しめます。
見事に紅葉した山と釣り橋。絶景です。
*sigma dp3 quattroで撮影。foveonセンサーならではの細かい描写で感動しました。
釣り橋わたってハイキングおわりに、ほうじちゃジェラート。
おかきがささっていて、甘じょっぱさが癖になります。
晴耕雨読villageさんのアイスです。足湯もつかりたかった~

④東海道・丸子(まりこ)宿を歩く

匠宿(たくみしゅく)。静岡の工芸品を見て触って体験できます。
東海道五十三次にも登場する「丁子屋」さんへ。
とろろ汁で食べる麦ごはん、つるつると食べてしまいます。最高。
匠宿から歩いて5分、小さな美しいお寺「吐月峰柴屋寺(とげっぽう さいおくじ」にはぜひ足を運んでいただきたいです。
受付でお願いすると、中を案内していただけました。
今川氏が京都から運び、育て、守った美しい文化の眠るお寺です。
秋の夕方、夕陽が美しく差し込む空間を静かに楽しめます。


⑤東海道・興津(おきつ)宿を歩く

薩埵峠。興津駅または由比(ゆい)駅からハイキングもできます。車でいくなら興津側(西側)からがおすすめ。東側は傾斜がきつくて軽自動車だと立往生しそう。
名物・桜エビのかきあげ丼。ほろほろさくさく甘くて優しい味。
ちょっと不思議な路地もある。海を背に、山側へ急傾斜の階段、その上には八阪神社。
たぶん津波の避難場所にもなってる。
清見寺
山門をくぐってから東海道線の上を越える、ちょっと変わった作りで入る前からそわそわ。
パンフレットでみてイメージしていたよりもはるかに広くて見ごたえがあります。
綺麗なお庭みて、お座敷でゆっくりして。
パンとコーヒーのお店「ニュース」さん。新聞屋さんの奥にあって、ちょっとわかりづらいけどそれが特別感。コーヒーを炭酸で割った飲み物がすごく美味しかった。

⑥井川で紅葉を楽しむ

「夏」でもご紹介した井川ですが、秋はエメラルドグリーンのダム湖に紅葉が映えて綺麗です。
ちょっと標高が高いので平地よりも秋の訪れが早い。
何かの実?を干していてカラフルでした。
夕暮れは急に寒くなるので、暖かい服装で。

 会社をでると真っ暗で、冬の訪れに気づきます。気づけば平地の紅葉も過ぎ、富士山が雪化粧。清水港にはユリカモメが渡ってきます。空はぱきっと青く、乾燥していて駿河湾の向こうの伊豆半島がくっきり見える日も多くて気持ちがいい。

①ユリカモメと遊ぶ遊覧船

清水港からでる遊覧船「みなとクルーズ」
水上バスとは違う少し豪華な客室、売店もあります。
出航までは寒いので船の中で待機。
出航すると、たくさんのユリカモメが追ってきます。エサも販売されています。
富士山に見守られながらユリカモメと戯れているとあっという間
めちゃくちゃ楽しい
特別な日には、夕方に出航する便があります。
サンセットクルーズ!
暗くなるまで海上でまって、最後は花火も。なんて…贅沢な時間….

②1159段の階段で参拝する久能山東照宮

徳川家康を祀る、久能山東照宮。海沿いの久能街道から階段で参拝できます。
1159(いちいちごくろうさん)段!
15分ぐらいで登りきると、この絶景。山門はいって振り返ると駿河湾がキラキラ。
お守りも入ってるおみくじ
日光東照宮もですが、こちらも極彩色でみごえあります。
本殿だけじゃなく、門や壁に刻まれた鳥の飾りも精緻で見入ってしまう。
江戸時代、浅間神社と久能山東照宮を建立するにあたって全国から腕利きの職人が集められ、木工職人→木型模型職人→そしてプロモデル会社へと脈々と繋がっています。静岡から生まれたタミヤ、バンダイ、ハセガワ…多数の世界的メーカーがプラモデルを奉納していました。

③久能街道のいちご

久能街道はいちご街道!みんな大好きいちご狩りの発祥の地はこの久能街道らしいです。そこで食べられるイチゴたっぷりで特別感のあるパフェ。幸せ。

④世界遺産、三保の松原

これが世界文化遺産に登録された三保松原の景色。冬はとくに富士山がキレイに見えます。
富士山を見に来る人が多いのですが、夕方にはとんでもなくきれいなグラデーションが見られるので、富士山が見えない日でも立ち寄る価値大です。
三保半島はトマト農家さんが多いみたいで、無人販売所がいっぱいあります。
レンタル自転車(パルクル)でいちいちこういう場所に立ち止まっては買い物して楽しい。
三保街道から見える「三保造船」さんの看板、かわいい。
富士山を臨む松原の反対側は清水港と向き合う内海になっていてすごく穏やかな海です。
水上バスの航路です。冬でもSUPやウィンドサーフィンをしている方も。

⑤河岸の市で海鮮を

清水港の「河岸の市(かしのいち)」。食べ方を聞くと教えてもらえます。
なお、鮮魚だけでなく、干物もたくさん。
友人たちと石狩鍋をしようと、冷凍サーモンといくらをたくさん買ったら
おまけもつけてくれました。嬉しい。

一年通してベストシーズン

 紹介したい場所と写真があまりにあふれていて、大変長くなってしまいました。これでも絞りに絞っています。旅行だと、その地域のベストシーズンが知りたくなりますが、自信をもってお伝えします。静岡市は年間ずっとベストシーズンです!
 ここまで目を通してくださった方ならば、きっと静岡に来たくなっているはず。静岡市の観光地の全体感をつかみたければ、以下のURLの「ぷちりょこ静岡」をDLしてください。マイバイブルです。

 静岡にくると、歩いて食べて飲んで撮って遊んで、心も身体も満腹になります。そしてきっといつの間にかとりこになって、もっと楽しみたくなったら、どうぞ引っ越してきてくださいね。


 静岡移住に関心が湧いた方へ。過去に移住について投稿しています。もしももっと聞きたいことあれば、お気軽にtwitterにでもご連絡ください(お役に立てるとよいのですが…)


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