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短編集

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140字まとめ、詩、短文、短編小説
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2018年5月の記事一覧

140字まとめ(2本分)

140字まとめ(2本分)

*twitter上に公開した140字(正確には140字未満)の詩をまとめてみました。

ビスケットカラーの机を2個並べ
1冊の教科書を開いて繋ぎ目に置いた
授業開始5分で隣の少年が悪戯な笑みを浮かべて
おまえはコレだとミジンコの写真をシャープペンの先で示し
私は
キミはコレでしょとゾウリムシの写真を示す
先生から受けた注意
2人で仲良く笑って半分こ

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化物が醜いって決めつけは

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140字まとめ(3本分)

140字まとめ(3本分)

*twitter上に公開した140字(正確には140字未満)の詩をまとめてみました。

パラノイアに憑かれた赤ずきんの時間を打ち砕く銃声
信仰に近い待ち惚けを好んでいた君へのプレゼントがそれだった
鍵のない扉を開けて外へ出れば祝福の青いバタフライが飛び立つ
何処かに潜んでいる狼が茂みの奥で狙っているのはまやかしの一種だ
永遠に続くことは何もない

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残像のブルーベリーアイス
マーブル状

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140字まとめ(3本分)

140字まとめ(3本分)

*twitter上に公開した140字(正確には140字未満)の詩をまとめてみました。

家路に向かって進み、時に過去を振り返る
荒涼で息をしたもうひとりの僕
残影
あの頃はカレイドスコープを手に
美しい景色に恋い焦がれていた
その奥にある曇り空に気付かず
雷雨に遭い、孤独になり
枯れ果てるまで泣いた後
僕はスコープを手放して歩き
コンパスを使って進んだ

−−−−−−−

右にはネイルを塗った細い

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140字まとめ(3本分)

140字まとめ(3本分)

*twitter上に公開した140字(正確には140字未満)の詩をまとめてみました。

陽だまり香る場所に行きたい私は一匹のラビット
臆病で寂しがり屋で仲間が欲しい生き物

やれば出来る子
飛び跳ねる力は優れているよ頑張りなさいとあなたは仰る
外の世界は弱肉強食
竦む私のカラダ
でもね、仲間がいるって分かった瞬間
飛び跳ねて前に進めた
ああ、これが勇気

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余った命が咲き

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140字まとめ(3本文)

140字まとめ(3本文)

*twitter上に公開した140字(正確には140字未満)の詩をまとめてみました。やや暗めの内容です。閲覧注意。

何気なく音にして並べたココロの声は
時に光となり時に闇となる
使う度
気付かないうちにヒットポイントを減らし
逆走する者はこの世の支配者に間引きされるんだ
真実解明逝き急ぐことは無意味承知?
ローテーションに進む時計の針
廃棄した言葉の残骸

−−−−−−−−

未来遮る残像が萎れ

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140字まとめ(4本分)

140字まとめ(4本分)

*twitter上に公開した140字(正確には140字未満)の詩をまとめてみました。

純度100%のハートを持っている生命体は
拙い旋律を奏でる手動式のオルゴールが似合う
砂糖菓子のように甘ったるい無垢な笑顔は究極の美
クリアな視点で物事を見つめるのは
丸い形をした水晶のような瞳
広がる景色すべてを善に変えてしまうあなたは
何者にも染まらぬ無色の存在

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140字まとめ(3本分)

140字まとめ(3本分)

*twitter上に公開した140字(正確には140字未満)の詩をまとめてみました。今回の内容はどれも暗めです。閲覧ご注意。

水道水で薄めた不味いオレンジジュースの空
寡黙なあなたと紡いだ優しい記憶が私の心を穿つ
女子臭いピンクのチェック柄カーテンが
風でさわさわ揺れる七階のベランダに立って
数百メートル先
日暮れを映す高層ビルの反射ガラスに気持ちは黄昏る
通り雨が私の代わりに泣いた

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クレヨンの海にて二人は再会す

クレヨンの海にて二人は再会す

クレヨンで書き殴った群青の海が愛しいと思うのは君のせい
幼稚な悪戯を真に受けると想像出来なかったのは僕のせい
オトナになれなかった、なるのが遅すぎた
年齢の問題じゃなくてココロの問題

再会したら君は僕を覚えていなくて
君が描く海だけは変わっていなかった

【彼と彼女の再会は年老いてから。それも、老人ホームで……。彼は覚えていたが、彼女は認知症で名前を覚えていなかったという、ちょっと悲しげなオチで

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