見出し画像

眠っている自転車を蘇らせてビジネスをする

以前にお伝えした「子ども自転車のサブスクレンタル」のお話の続きです。

ブリヂストンが日本でエシクルというサービスを始めるよりも前にオランダの企業のお話です。

オランダって自転車大国ってご存じの方も多いのではないでしょうか。
自転車専用道路もあって、実際アムステルダムに行ってみると、車よりも歩行者よりも自転車がスムーズに利用できるように設計されているように感じます。

写真は実際にアムステルダムに行った時の写真です。

赤っぽい道路の部分が自転車専用道路です。日本の感覚だと歩行者専用道路ですが違います。ここで突っ立っていたら怒られました^^


電車の中に自転車を置くスペースもあります。

子どもを乗せる自転車は日本と違い、前の籠に乗せるタイプでした。

自転車の台数はオランダの人口1700万に対して2280万台との事。
単純計算で、1人あたり1.34台持っている事になります。(お爺ちゃん、お婆ちゃん、赤ちゃんとかも含めて)

このサイトに人口の事が書いてあります。それ以外も色々オランダの自転車の事が書いてあるので、興味ある人は見てみてください

それだけ自転車があると、眠っている使われていない自転車が沢山あります。使えるのに眠っている自転車、調子悪くて眠っている自転車。

その自転車のうち子どもの自転車を甦らせて、サブスクレンタル自転車として提供する企業がBikeFlipです。

BikeFlipのサイトによると眠っている子どもの自転車は380万台あるそうです。

380万台も眠っていたら、もう新規に自転車を作る必要はなく、そこから整備だけで多くの子供たちに自転車が行き渡ります。

流れとしては下記のような感じです。

① 自転車保管所、リサイクルショップ、寄付で子ども用自転車を入手
② その自転車を点検・整備し、乗れる状態にする
③ サブスクでレンタルする
④ 返却された自転車は②に戻って、点検・整備する

ここでさらに重要なのが、②で雇用の創出をしているところです。
自転車をきちんと整備できるようなプログラムも提供しています。

ちなみにこのように「使えなくなったものを整備して使えるようにする」というのをサーキュラーエコノミーでは「リファービッシュ(Refurbish)」と言います。

リファービッシュの良いところは、新たな原材料を使わずにそして新たに製品を作る事なく、既存の商品を甦らせるだけでビジネスが出来るところです。

レンタルような、生活者側に所有権を渡さないようなビジネスにはぴったりですよね。生活者は、機能的な価値を得られる事が第一なはずなので、所有しない分、こだわりは減るはず・・・^^

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?