廃棄救済の仕組みが新しい顧客とのタッチポイントになる
TABETEというサービスをご存じでしょうか。
パン屋さんとか、お弁当屋さんとか、
「注文を受けてから作って販売する」じゃなくて
「販売数を予測して事前に作っておき販売する」って、
予測を間違えると、余ってしまいますよね。
その余った食品は何もしないとゴミ箱行きです。
もったいないですよね。食べられるのに食べられる人がいないから・・・
需要に対して供給が過剰だったんですね。
じゃぁ、供給に対して需要が増えればいいわけで、
それを「欲しい人」と「販売したいお店」をマッチングします。
その為にどうするか。
お店:「食品ロスになる食品を安く提供するので、買ってください」
人:「食品ロスになるを防ごう。私が救済しよう」
のように需給関係の軸をシフトさせて、マッチングを起こします。
こうやって、食品ロスになりそうな食品を販売する仕組み(プラットフォーム)を提供しているのがTABETEです。
このTABETEの仕組みですが、実はお店側にとって、新しい価値を提供しています。(TABETEを導入しないと得られない価値です)
それは、「新しい人に巡り合う」という価値です。
TABETEは、救済情報を、地図上で表示させます。
自分の現地周辺の情報なので、辿り着きやすいお店が表示されます。
これを利用する人は「救済したい」という気持ちが第一にあるので、
「店を選んで商品を選ぶ」というより
「救済できるなら、店は関係なく救済しにいく」という感じです。
なので、「ふらっとお店に来ちゃう」という事が起きます。
来てもらったら、あとは「救済すべき食品」を救済する事になるわけですが、その時に「美味しい」となれば、「食べてみるまで分からなかったけど、美味しかったからまた来よう」という流れを作る事ができます。
さらに来店してもらっているので、救済する食品をピックアップするついでに、他のものを買っていく「ついで買い」という事も起きます。
このように普段の商取引では出会えない人と出会う事が出来るってのが
実はTABETEの気づかれ難い提供価値になっています。
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