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令和6年版セ・リーグユニフォームランキング

 オープン戦を終え、各球団嬉しい誤算、悲しい誤算が色々とあるだろう。今季のセ・リーグは混戦が予想されるが、僕は広島がペナントを奪還するだろうと予想している。そんな順位予想は十人十色。プロ出身の有名な解説者から僕を含めたSNSの素人予想まで、みな思い思いの予想をすることだろう。そんな順位予想は秋に答えが出るが、今回は答えの出ないジャンルにランキングをつけよう。それでは、各球団のユニフォームをチェックしていこうではないか。

最下位:広島

 断腸の思いで広島を2年連続の最下位に。昨季久しぶりのユニフォーム刷新を行ったが、シーズンを通して「背番号が見えない」やら「ダサい」やら、SNSでは散々の言われ様であった。

 僕がこのユニフォームに不満を感じるのはホーム・ユニフォーム、ビジター・ユニフォームにそれぞれひとつずつ。まずホーム・ユニフォームの背中になぜラインを入れたのか。刺繍のマーキングだけで完成していたデザインに、なぜ昇華プリントで余計なことをしたのかということだ。そしてビジター・ユニフォームはマーキングが全く読めない。膨張色の赤に赤を重ねたのかということだ。ロサンゼルス・エンゼルスのオルタネート・ユニフォームのように、紺色の縁どりとともに白の縁どりを入れたらマーキングも見やすく、とても良いユニフォームになることだろう。この2点を改善したら、本当に素晴らしいユニフォームになること間違いなしだ。

5位:横浜

 横浜は昨年新しくなったホーム・ユニフォームに加え、今季からビジター・ユニフォームも刷新された。

 このユニフォーム、マニアの間では評判はよろしくないものの、僕は好きだ。この球団のチームカラーは青。青と言うと、同一リーグには中日、ヤクルト、パ・リーグには西武や日ハム、オリックスがチームカラーに選定しているだけあって、「普通のデザイン」だとどこか他球団と被ってしまいがちだ。その中で横浜は昇華プリントでしか出来ない独自のデザインを採り入れた。我々野球ファンを目で楽しませてくれる、素晴らしいユニフォームであると感じている。ただ他球団のものが素晴らしすぎるために、この順位にさせて頂いた。

4位:巨人

 昨季は優勝とさせていただいた巨人を大幅に落として4位に。昨季は花文字をリフォームし、今季は帽子マークを刷新。更にビジター・ユニフォームは白、黒、グレーのモノクロデザインとなり、「巨人らしさ」が失われた。

 これは賛否両論ではあるものの、やはり伝統のチームカラーであるオレンジを守って欲しかったというのが本音である。チームカラーというのは、それぞれの球団が時間をかけて紡いできた伝統そのもの。言わば「秘伝のタレ」のようなものだ。いくらビジター・ユニフォームだけとは言えど、そのような大切なものをあっけなく捨ててしまう選択肢を、あろうことか天下の巨人軍がやってしまったのだ。モノクロということで、普段使いができるということからものすごい勢いでレプリカの帽子が売れているようだが、個人的にはモヤモヤ感が残る変更であった。ただ新しくなったYG、TGマークそのものはスッキリとしていて好きなデザインである。

3位:ヤクルト

 セ・リーグユニフォーム界の長老・ヤクルトは3位に。打線とは真逆の落ち着いたデザインは、すっかりとツバメ軍団の戦闘服としておなじみになった。

 ホーム・ユニフォームに関しては文句の付けようがない素晴らしいデザイン。マイナーチェンジはありながらも、昭和49年に現在のチーム名「ヤクルトスワローズ」になった当時の初代ユニフォームを彷彿とさせながらも、ところどころで近年の流行りを採り入れている球史に残る両作だ。ただビジター・ユニフォームはホーム・ユニフォームと同じく紺、赤、白のトリコロール・カラーで作って欲しいものだ。緑を推しすぎて、ヤクルトの基本形が見失われているような気がしてならない。

2位:中日

 本業の方は散々だが、ユニフォームでは中日を2位にさせていただいた。海の向こうの大谷フィーバーが太平洋を超えて飛び火。「そっくりユニフォーム」として話題となったが、これも故星野仙一元監督が業務提携を結んでいたことが所以なのだ。

 このユニフォームの良さは、やはり刺繍の重厚感。胸、袖のマークから背ネーム、背番号、胸マークに至るまで、全てが緻密な刺繍で施されている事だ。MLBが背番号を圧着プリントにしてしまった今、ここまでの品質を維持できるのはナショナルブランドのミズノならではなのではないか。地元だからといって贔屓目なし。満を持して2位に選定できるユニフォームだ。

優勝:阪神

 ユニフォームランキングでも「アレ」である。昭和後期のクラシックなユニフォームをオマージュしつつ、MLBのユニフォームのような風格も漂う阪神をダントツの優勝とさせていただいた。

 このユニフォームの素晴らしさが詰まったポイントは腕章の猛虎マーク。ここ最近の流えに逆らわなければ、予め昇華プリントを施したものを縫い付けるか、ユニフォームの生地に直にプリントするか。最悪の場合だと広告に淘汰されてしまうかの3択になるのだが、阪神はきちんと伝統を守り全て刺繍でデザインされた猛虎マークを採り入れている。そして中日同様に全てが刺繍の逸品だ。ユニフォームに黄色が入ると勝てないというジンクスも脱却したことだし、球史にも阪神ファンの脳裏にも深く刻まれるユニフォームとなるだろう。

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