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【YB】新ユニフォームを観察しよう!(横浜篇)

 昨年のホーム・ユニフォームの刷新が記憶に新しい横浜が、それに合わせる形でビジター・ユニフォームの刷新を発表した。SNSでは賛否両論あるこのユニフォームだが、どんなユニフォームにもいい面はあるものだ。今回は、そんなユニフォームの良いと感じた点と、悪いと感じた点の両方を書いていくこととしよう。

オンリーワンのユニフォーム

 ホーム、ビジターに関係なく、今季の横浜の通常ユニフォームの感想はこれである。刺繍や切り返しでは絶対になし得ないようなデザインを、昇華プリントという最新の技術によって可能としている印象だ。

 これはTwitterにも書いたことではあるが、NPBには青系が多く、同リーグにも中日という完全に色かぶりしている球団がいるために、差別化という意味でも昇華プリントで模様を作ったり、グラデーションを採り入れたりしているのではないかと感じる。ただ、このようなデザインを受け入れられない人に叩かれているという印象である。やはり昇華プリントのユニフォームは見た目の部分では刺繍のものに数段劣ってしまい、ペラペラな感じがプロの球団らしくないという意見には少しばかり頷ける。

 しかしながら、NPBの球団は12個もあるのだから、その中の1つが専ら昇華プリントにしかできないデザインに挑戦していてもいいではないか。そんな球団が開放的な港町である横浜にあるというのも、どこかオシャレでいいものだと感じるのは僕だけでは無いはずだ。横浜という球団には素直に、ユニフォーム・デザインの航海を続けて欲しいものだ。

模様が偶然にも…

 それでは、本題のユニフォーム観察に入ろう。今回入ることとなった柄については、横浜の海を表現したという波模様はMLBのシティコネクトのような雰囲気で素晴らしいと感じる。ホームページの言葉を借りると、「横浜のプライド」というのがよく表現されているなと感じるものであった。

 僕はこの模様を眺めていると、どこか葛飾北斎の浮世絵が頭に浮かんだ。思い立って調べてみると、その浮世絵は富嶽三十六景の「神奈川沖浪裏」であることが分かった。神奈川といえば、横浜の本拠地だ。これは偶然ではあると思うが、意識したものであれば、尚素晴らしいだろう。

帽子&腕章も◎

 今回、帽子も変更された。昨季まで使っていたものは青色1色のものであったが、今季からツバは紺色となるようだ。やはり、横浜は20年近く前からニューエラ社や'47社製の帽子を取り入れているだけあって、帽子のデザインは普段使いできる素晴らしいものが多い。NPBの帽子と言うと、どこか普段使いを躊躇うものが多いが横浜にはそれが感じられないのだ。

 そして、腕章も星型のものから円状のものへと変更に。これは今回、初めて登場したのではないか。波模様のユニフォームにあう、オシャレなデザインである。

これさえあれば完璧だった…

 このユニフォーム、ひとつだけ惜しい点がある。それは、胸マーク、胸番号、背番号、背ネームの色使いである。ここが青文字に白縁どりではなく、その逆であれば完璧であっただろう。

 ユニフォームのデザインというのは、やはりこうした個人や球団を識別できるものがしっかりとしていなければならないのだ。その最たる例が現行版の広島のビジター・ユニフォーム。赤に赤を掛け合わせたマーキングは、せっかくの刺繍マーキングを台無しにしてしまうものであった。今回の横浜は広島ほどではないが、遠目には個人を識別しずらいものになってしまっていると感じる。ここはキャンプやシーズンを通して、じっくりと見ていこうではないか。

最後に

 僕は12球団の全球団がこのようなユニフォームになってしまったら発狂してしまうだろうが、1つくらいこのようなユニフォームがあってもいいじゃないという感情である。いわば「横浜のユニフォーム」と考えたら100点に近い良作であった。これで全球団の通常ユニフォームがそろったことだし、恒例の「ユニフォームランキング」でも作ろうか。

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