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東海地方独立リーグは不可能か?

※本投稿は昨年の5月に「東海地方独立リーグ①」を書いて以降、書くことが出来なかった内容です。当時楽しみにして頂いた方々、申し訳ありませんでした。

 現在、日本球界は四国アイランドリーグを初めとする独立リーグが賑わっている。社会人野球が衰退している今、大学を卒業してもなおプロの舞台を諦められない若者たちに用意された救いの道が独立リーグであり、それと同時に「夢をあきらめるための場所」にもなっている。今回は、そんな独立リーグを僕の故郷東海地方でもやることが出来ないかを考えていこう。

4球団の本拠地、そして懸念点は…

 まず大事な地区に関しては、愛知、岐阜、三重、静岡の4県だろう。愛知県では豊橋球場や岡崎球場、岐阜では長良川球場や可児のカヤバスタジアム、三重県は霞ヶ浦球場、そして静岡には浜松球場とNPBも使っている球場が豊かに揃っているという事実もある。特に浜松には、ドーム球場計画も立っている。NPB二軍に所属しているくふうハヤテは静岡市なので、この球場で話題性も呼べるだろう。

 ただ、愛知には中日というNPB球団があり、そこに観客で勝てるのかという不安はある。しかしながら、横浜が本拠地を置く神奈川には神奈川フィーチャードリームス、ソフトバンクが本拠地を置く福岡には北九州フェニックスという独立リーグの球団があるので、これは大丈夫なのではないか。恐らく、独立リーグとNPBのファンの層は全く違うもののはずだ。アイドルに例えるなら、NPBのファンはAKBやももクロのファンで独立リーグのファンはご当地のアイドルのファンのようなものだろう。それでは、空想の4球団を書いていくこととしよう。

4球団のチーム名

三河エレファンツ(豊橋球場、岡崎球場etc...)

 まずは中日のお膝元・愛知の球団は三河に置こう。チーム名は豊橋が誇る全国区の駄菓子から「ブラックサンダース」にしようかと考えたが、真面目に考えると「エレファンツ」がいいと思った。豊橋には名古屋の東山公園と双璧をなす動物園であるのんほいパークがある。そこで最も有名なのがアジアゾウなのだ。本拠地は豊橋球場や岡崎球場を使うといいだろう。それぞれ名鉄の豊橋駅、東岡崎駅からバスを使うと30〜40分で行けるので、県外や市外の方も遠征しやすいというのも特徴の一つだ。

岐阜クライマーズ(長良川球場、カヤバスタジアム)

 カヤバスタジアムがある可児といえば、明智光秀の出身地としても有名だ。明智光秀と言えば下克上。従って、英語で「這い上がった人」を意味するクライマーズと名付けた。

 本拠地は長良川球場とカヤバスタジアムに。ただ、交通の便を考えるとできるだけ長良川球場で試合を行った方がいいだろう。カヤバスタジアムも素晴らしい球場ではあるが、少し立地が悪いのでライト層を招待するには遠すぎるだろう。

遠州カイツ(浜松球場)

 静岡の東西で、くふうハヤテと双璧をなす存在になるのが遠州球団だ。本拠地は浜松球場であり、もしもドーム球場ができたらそちらでも試合をすることができるだろうか。ただ、本当に建設されるのかという事になるだろう。チーム名の由来は凧揚げの凧だ。地元の浜松まつりで凧を揚げているので、こういった名前にした。

三重フォレスターズ(霞ヶ浦球場)

 三重といえば伊勢神宮。伊勢神宮といえば「永遠の森」だろう。そんな森の動物を表す「フォレスターズ」という愛称を制定した。本拠地は霞ヶ浦球場に。こちらも三重の高校野球ではメッカ的な存在を持っている。かつて存在した四国アイランドリーグ・三重スリーアローズのように津公園球場を使用してもいいだろう。

日本海リーグと併せても〇

 この4球団の他にも、日本海リーグの石川ミリオンスターズや富山サンダーバーズをリーグに入れてもいいだろう。いくら独立リーグとはいえ、リーグに2球団しかなければ盛り上がりに欠ける。

 ただ問題は立地だろう。石川の本拠地である金沢球場から名古屋まではバスで5時間弱。富山の本拠地である富山球場からは4時間半という。東海地方独立リーグにこの2球団を迎え入れる場合は、日程を集中させて開催する必要があるだろう。

中日と被る三河…双方が得するには

 ここまで読んでくださった方の中には、「三河球団設立を中日が許すのか?」という疑問を持たれている方も多いはずだ。先日書いた通り、中日は過去に近鉄の名古屋移転を拒んだ経験もあるので難しいかもしれない。

 ただ、中日の育成選手を派遣選手として受け入れるという契約をすると面白いだろう。中日は三軍を持っておらず、選手層はあまり厚くない球団だ。その中でも育成選手に出場機会を与えるのは至難の業だ。従って、三河球団を中日の三軍のような立場にすることができたら、双方よしという形になるだろう。スポンサーになってくれたらなおいい。

最後に

 社会人野球が斜陽になっている今、球界の底辺拡大は独立リーグに懸かっていると言ってもいいだろう。東海地方に限らず、様々な場所で独立リーグを作り、やがては「野球版Jリーグ」のようになって欲しいものだ。

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