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【詩】平和とは〜シロクマ文芸部〜

平和とは
幻ではないかと思う時がある
それを得るために超えていく道
そこに生まれたものを
残してきたものを
なんと名付けようか
幾万幾千の
想いが人がひしめく
この青い星の上で
私たちは果たして本当に
そんなものを得られるだろうか
小さな裏庭でのささやかな喜びは
隣家の垣根さえ超えることはない
それでも誰もが笑える日を想いたい
みんなが一緒でなくてもいい
一人一人が
一人一人のために笑うことができたなら
それはきっと平和の始まりなんだと
そう信じて今日も空を見ている
 
 
 
 
アメリカ在住です。家族はアメリカ人。
この国は常に戦っていますから、
命の重さを問うニュースは日常茶飯事ですし、
高校卒業後、軍に入った知り合いも多いため、
彼らの身を案じて軍の動向からは目が離せません。
そんな中、日米間の歴史の授業には
思うことは多々ありますが、
的確なコメントはわからないままです。
何が正しいか、正義とは何か、
悪とは何か、責任はどこに、
しかし起こったこと全てが現実なのです。
片側だけの問題ではありません。
あまりに複雑で、一言では言えなくて、
今日のお題を見て
今週はパスしようかとも思いました。
だけどわからないなりに思うこと、感じること、
願うこと、やっぱりそういうものを
手放してはいけないのだと、そう思いました。
今、私たちにできることは、
ありのままを受け止め、それを基に、
未来のための選択をすること。
そこに作り出されるものが平和であることを
願ってやみません。

ちょっと重い話になってしまいましたが、
自分の気持ちを形にできてよかったです。
小牧さん、今週もありがとうございました。


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