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Story 全国のコミュニティホスピタル

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全国各地で増えているコミュニティホスピタルの仲間の取り組みをご紹介します。
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記事一覧

コミュニティホスピタル進化の取り組み 水海道さくら病院の記録①(2024年4月~)

2022年4月に同善病院から始まった「コミュニティホスピタル構想」。2024年4月からは茨城県常総市の水海道さくら病院の医師体制を強化してコミュニティホスピタル化を一段進化させる取り組みが始まっています。その取り組みの記録を数回にわたってご紹介していきます。 こんにちは。水海道さくら病院、経営企画室の髙橋です。 当院は以前よりコミュニティホスピタルとしての様々な活動をしてきました。そして2024年4月より、新たなに総合診療医3名が加わり、更にその動きを加速させようとしていま

コミュニティホスピタル構想の進捗報告 〜2年目(2023年度)の振り返り〜

こんにちは、一般社団法人コミュニティ&コミュニティホスピタル協会(以下CCH協会)です。私たちは日本の地域医療の課題を解決するために「コミュニティホスピタル」を全国に広げ、総合診療医を育成することを目的に、2022年に設立されました。 設立から2年が経過しましたので、当記事では2年目(2023年度)に行ったことの振り返りと今後の展望についてまとめてみようと思います。 ※私たちの自己紹介の記事はこちら ※皆さんと共有したい日本の医療の課題の記事はこちら コミュニティホスピタル

CommunityHospital@シンガポール見学記③(今後のCHの方向性と可能性)

C&CH協会、同善病院の小笠原雅彦医師が2024年1月にシンガポールのCommunity Hospitalに見学記の第3回。1~2回ではシンガポールの医療にまつわる背景、見学した2つのCommunityHospitalについてご紹介してきました。今回はこれまでのまとめとして、もう一つのシンガポールの医療、見学を通じて再確認した方向性と可能性についてご紹介して、今回のシンガポール見学記をまとめようと思います。 前回はこちら タクシー運転手が口にした「もう一つのシンガポールの

CommunityHospital@シンガポール見学記②(ソーシャルな機能を有す2つのCommunityHospital)

C&CH協会、同善病院の小笠原雅彦医師が2024年1月にシンガポールのCommunity Hospital見学記の第2回。前回はシンガポールの医療にまつわる背景について紹介しました。今回はいよいよ本題であるシンガポールのCommunityHospital見学レポートです。 前回はこちら 204床のCommunity Hospital(St. Lukes Hospital) 見学した1つ目のCommunity HospitalがSt. Lukes Hospital(以下、

CommunityHospital@シンガポール見学記①(国策として推進されるCommunityHospital)

シンガポールは高齢化が進行する中で、国の医療政策として地域を支える病院(シンガポールでは“Community Hospital”と呼ばれている病院)を増やす取り組みを行っています。 C&CH協会、同善病院の小笠原雅彦医師が2024年1月にシンガポールのCommunity Hospitalに見学に行って参りましたので、その見学記を3回に分けてご紹介します。 医療制度や環境は異なるものの、高齢化という同じ問題を抱えている中で、コミュニティホスピタルという同じ形の医療に行き着い

【CCHパートナーズ会員限定】C&CHカンファレンス2024春を開催しました

2024/03/16 C&CHカンファレンス2024春はオンラインで開催されました。今回のカンファレンスはCCHパートナーズ会員限定で行われましたが約100名の方からの参加申込があり、盛況のうちに終了いたしました。(CCHパートナーズ加入いただいた皆様にはアーカイブ動画をご案内します) ▶CCHパートナーズについてはこちら C&CHカンファレンスとは 当協会では、コミュニティホスピタルを全国に広げていくために、関心を持っていただいている病院、個人の皆様がお互いに学び、情報

コミュニティホスピタルが取り組むACPの普及~「もしバナゲーム」を通してACPを学ぶ地域と病院

こんにちは、CCH協会です。コミュニティホスピタルでは患者さんが住み慣れた地域でそのひとらしく生活できるようにするために様々な取り組みを推進しています。 今回は水海道さくら病院で取り組んでいるACP(アドバンスドケアプランニング)についてのお話です。 1.なぜ当院が主体的にACPに取り組むのか 茨城県常総市にある水海道さくら病院。常総市の医療機関で唯一訪問診療を展開しているコミュニティホスピタルです。訪問診療を開始して6年。その間、住み慣れた地域で最期を迎える人たちを多く

同善病院の採用活動改善の軌跡(2022年4~2023年12月)

CCH協会の村上です。医療職の採用は多くの医療機関が抱えている課題です。今回はコミュニティホスピタルを目指す同善病院(東京都台東区)の採用活動についてお伝えします。 はじめに 2022年4月からコミュニティホスピタルへの転換に取り組み始めましたが、その中で①職員の意識転換と教育、そして②コミュニティホスピタルにマッチする職員の採用活動について、病院として優先度を上げて取り組んできました。結果からお伝えすると、2023年12月までに下図のように大きく入職者数ともに伸ばすこと

コミュニティホスピタルにおける認知症患者さんとの向き合い方

ここまでコミュニティホスピタルが取り組む「認知症にやさしいデザイン」、認知症を当事者目線で理解する「認知症AR体験DemantiaEyes」の紹介を行ってきました。今回は全4回のまとめとして水海道さくら病院の取り組みを振り返ります。 1 コミュニティホスピタルが認知症患者と向き合うべき理由 高齢化が進展するにつれて、認知症者数が増加することがわかっていますが水海道さくら病院の周辺地域でも同様の傾向があります。地域全体の人口は今後縮小の傾向にありますが、高齢者人口や認知症者

地域のための摂食嚥下リハビリ・栄養指導の取り組み

こんにちは、CCH協会です。コミュニティホスピタルでは患者さんが住み慣れた地域でそのひとらしく生活できるようにするために様々な取り組みを推進しています。 今回は水海道さくら病院で在宅療養支援中の患者さんに対する訪問嚥下リハビリテーション導入が誤嚥性肺炎リスクの低減とQOL向上に寄与した事例をご紹介します。取り組みを推進した久富護医師に実際にお話をきてみました。 1 嚥下機能(飲みこむ力)について 嚥下機能(飲み込む力)について、意識したことはありますか? 若い方などは、

当事者目線の共感と理解/認知症AR体験(認知症に優しいデザイン3)

前回までの① ②では認知症にやさしいデザインについてご紹介してきました。3回目の今回は、医療や介護に従事している人たち、また一般市民の方々にとっても、当事者目線で考えるきっかけづくりとなる、認知症AR体験「Dementia Eyes」を紹介します。 認知症は身近なことであり、私たちの身の回りでも多くの方が認知症とともに生活をしています。私たちは認知症AR体験は知識レベルだけではなく、認知症体験を通して具体的な困難を理解し・共感することで、実践に移るための最初の一歩になると考え

その人が持っている能力を引き出すためのデザイン(認知症に優しいデザイン2)

前回は、認知症に優しいデザインの背景や考え方について解説しました。今回は、水海道さくら病院での実績を踏まえて、医療機関や高齢者施設への導入事例を紹介していきます。 皆さんの中にも、例えばホテルなどで自分の部屋がどこかわからなくなった経験や空港やデパートでトイレの場所が見つけられない経験などをした人がいると思います。場所の手がかりは、探さなくてもパッと自然に目に入ると良いと思いませんか? 1 扉(ドア)を認知症に優しいデザインにする すぐにわかって欲しい場所、例えばトイレ

火災による全焼...地域住民に支えられ復興を遂げた病院が住民を支えるコミュニティホスピタルとして地域貢献を果たす意義。

神奈川県横須賀市にある衣笠病院(198床)。在宅医療先進地域である横須賀市でコミュニティホスピタルとして存在することの意味を歴史的背景を振り返りながら紹介します。 病院概要 神奈川県横須賀市小矢部2-23-1 198床(急性期一般病棟/回復期リハビリテーション病棟/地域包括ケア病棟/緩和ケア病棟) 1 歴史と運営理念 日本医療伝道会衣笠病院グループは三浦半島の横須賀市にある198床のケアミックス型の病院です。病院には一般病床の他、回復期リハビリテーション病棟、地域包括

コミュニティホスピタルの認知症ケアのアプローチ(認知症に優しいデザイン①)

こんにちはCCH協会の草野です。みなさんは「認知症に優しいデザイン」をご存じでしょうか?コミュニティホスピタルが向き合う重要な課題の一つとして認知症ケアがあります。 水海道さくら病院では、2022年から認知症ケアを強化するためのプロジェクトが始まっています。その中で、デザインからアプローチを行う新たな取り組みについて数回にわたりご紹介させていただきます。 認知症とは? 認知症は、脳の病気やさまざまな原因によって脳の働きが低下し、日常生活や社会生活を送るうえで支障が出てくる