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好奇心は遺伝する?児童書をよく買う親が読む本とは。

今日はクリスマス。みなさんのご家庭にもサンタさんは無事にやってきたでしょうか。サンタクロースの生まれ故郷、フィンランドの外務省から「サンタクロースと空飛ぶトナカイは渡航制限が適用されない」と粋な発表もあったようで、子供たちにも例年と変わらぬ笑顔が訪れていることを願うばかりです。
クリスマスプレゼントを巡って、我が家では小学一年生の娘とのこんなやり取りがありました。

娘:ポケモンのソフトが欲しい。
父:人気で売り切れてたらサンタさんも困るからマンガ「日本の歴史」はどう?
娘:それだけは絶対イヤ。

クリスマスに本を贈っていそうな家庭(そして子供もちゃんと喜んでいる)の親はどんな人たちなんだろう…という切なる思いから、児童書をよく買っている人の「子供のための本」と「自分のための本」の関係性を調べてみました。

まずは、児童書を年間10冊以上買う人を「児童書をよく買う人」と定義して、購入率の商品ランキングをチェック。ただし、全部「鬼滅の刃」になってしまうのでコミックスはジャンルとして除いています。

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コミックスを除いても…巻き起こっている鬼滅旋風(ノベライズ版)。他にも人気の「おしりたんてい」などもランクインしていますが、「こども六法」や「ざんねんないきもの事典」シリーズ、池上彰先生の「なぜ僕らは働くのか」など、親子で一緒に学べる本というのが近年話題になっていますね。子供目線で書かれた分かりやすさが、大人にとってもいい学び直しの機会になっているように思います。

では、そのように子供と一緒に学ぶことに積極的な親たちが自分用に読んでいる本はどんなものなのか。「児童書をよく買う人」とそれ以外の人で、児童書以外のジャンルにおいて購入率の差(リフト値)が大きいものをランキングで見てみました。

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人気の絵本作家ヨシタケシンスケさんのエッセイや育児書など子供関連のものが多いですが、面白いのが「東大ナゾトレ」や「本当の頭のよさってなんだろう」といった本。知識よりも頭の柔らかさや根本的なものの考え方などを重視している人たちなのかもしれません。
子供と一緒に知的好奇心を満たしながら、自らが読書を楽しんでいる姿勢を見せることが、子供も本を好きになるきっかけになるのかもしれませんね。

今年もあと一週間。ここまでお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました!メリークリスマス&よいお年をお迎えくださいませ。

▼分析概要
【期間】2019.11.1 – 2020.10.31
【属性】男女30~69歳(2020.4.1時点)、TSUTAYA直近1年10冊以上購入
【対象】分析対象:期間内に「児童書」ジャンルを10冊以上購入、比較対象:一般T会員