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人間関係の悩みにカウンセリングは有効か?:認知行動療法カウンセリングセンター山口店

山口店の認知行動療法カウンセリングセンター担当です。人は夫婦関係や家族関係、友人との交流など、多様な人間関係を持ちます。時には助け合い、時には傷つけあう――そんな人間関係の悩みに対して、カウンセリングは有効なアプローチとなり得るのでしょうか?今回は、人間関係の悩みにおけるカウンセリングの役割についてお話ししたいと思います。


人間関係という名の鎖

人間関係は、切りたくても切れない鎖のようなもの。ときにはあっけなく断ち切られることもある。理不尽で予測不可能な存在だ。関係を断つとさまざまな問題が生じ、悩まされることもある。物理的に一緒の場所にいるため、切ることが難しい場合もある。逆に関係を持ちたいけれど上手くいかないことに悩むこともある。望まない相手からの批判も受けることがあります。人間関係は多様で、悩みの内容も人それぞれ異なります。

ケース1:関係をやり直したい

特定のケースに絞り、今回は「関係をやり直したい」という相談に焦点を当ててみましょう。この問題は家族関係などでよく見られます。同居しているけれど、コミュニケーションをとるたびに争いが絶えない状況です。関係を続けたいという気持ちと、近づくと傷つけあってしまうというジレンマに悩むことがよくあります。では、このような悩みに対するカウンセリングのアプローチについて、私の専門分野である認知行動療法の視点からご説明いたします。

ステップ1:現状把握

まず最初に、関係者それぞれの思いや目標を確認します。全員が参加できない場合、来談者の意向を重点的に確認します。次に、問題となるコミュニケーションの実際のやり取りとその背後にある思いを具体的に整理していきます。具体的な例として、以下のようなやりとりを考えてみましょう。

A: 「また、ペットボトルを置きっぱなしにしているよ!いい加減にしてよ!」
B: 「うるさいなー。静かにしてくれよ。」
A: 「あんたがいつもテキトーなことばかりしているからだよ。」
B: 「そっちだって、できていないことがたくさんあるくせに。」

このような具体的なやりとりを通じて、コミュニケーションの流れや問題の要因を把握できます。それぞれの発言や反応には、背後にある思いや感情が影響しています。これらを丁寧に整理し、問題の本質に迫ることで、改善への道筋を見つけ出すことができます。

ステップ2:方針の決定

グループ全体で抱えている問題を共有し、今後の目標を話し合います。この過程で、一人の意見だけに偏らないように注意が必要です。実際のやり取りを例に挙げ、どのように改善できるかを検討します。また、個人がカウンセリングに参加している場合は、自身の行動や発言をどのように調整できるかを考えます。重要なのは、皆が少しだけ譲り合うことです。調整が必要なポイントを見つけ出し、協力し合って解決策を見つけることがポイントです。

ステップ3:トライ&エラー

実際の状況で様々な方法を試み、適切な関係性を築いていくプロセスを経ます。状況によっては、これまでよりも距離をとる必要がある場合もあります。カウンセリングでは、既存の枠に縛られず、クライアントが安心して過ごせるようにサポートする事ができます。

認知行動療法カウンセリングセンター山口店

認知行動療法カウンセリングセンター山口店では人間関係などの困りごとにも対面もしくはオンラインカウンセリングを実施しています。お気軽にご連絡ください。



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