シャンフルーリ『諷刺画秘宝館』より「日本の諷刺画」
19世紀フランスの小説家・美術批評家シャンフルーリは、親友ボードレールの勧めで、西洋の諷刺画を古代から現代まで通覧する「諷刺画の歴史 Histoire de la caricature」シリーズ全5巻を刊行したあと、そこで扱わなかった東洋の諷刺画について『諷刺画秘宝館 Le musée secret de la caricature』(1888)に纏めます。この翻訳は、そのうち日本の部« La caricature au Japon »を訳したものです。全11章。初出は1885-86年のL'art : revue hebdomadaire illustrée誌での連載です。()は原註、〔〕は訳註、太字は原文ローマ字表記の日本語です。原著の豊富な挿絵はnoteには掲載できませんので、ご了承ください。なお割愛した前半部はトルコの影絵芝居カラギョズについて書かれています。